
真面目におもしろいことをしよう!企業のビジネスが輝くような“世界観(ストーリー)”を世に展開し、顧客とのコミュニケーションを力強く後押しする
ベイシス株式会社
取締役兼執行役員 事業開発本部 本部長
田中 裕輔 / Yusuke Tanaka
「『ICTで世の中をもっと便利に』というクレドを具現化するために、新規ビジネスを開拓するのが事業開発本部の使命」と語るのが本部長の田中裕輔だ。入社以来5年半、施工管理部門で携帯電話の基地局の建設現場を統轄してきた。
2020年に迎える5Gの導入により、情報通信分野での盛り上がりは一旦収束することが予測される。末長い事業継続には新しい展開を創造することが必須なのだ。
「2019年の1年間をかけて取り組んでいるのが、ドローンを使ったインフラ点検のビジネス構築です。ドローンとICTを掛け合わせたら何ができるのかを考えながら展開していけるのが非常に面白いですね」
インフラ業界の効率化、省力化を狙ったプラットフォーム型ビジネスの導入も新たな取り組みの一つだ。基地局の設置など現場作業には一定の時間がかかる。
プラットフォームを活用することで、その事前準備と事務作業を自動化、省力化できればこれまでかかっていた工数を格段に削減することが可能となる。
「プラットフォームにはお客様からの受注システムも入っていて、現場の作業者への仕事の割り振りも自動でできる。コスト計算なども人の手を介することがなくなれば私たちの管理工数を圧倒的に減らすことができます。働き方改革等の影響もあり、働ける時間数が減少傾向にある中で、私たちは成長していかなければなりませんし、売上も上げていかなければなりません。そのために効率化が必要不可欠なのです」
プラットフォームの導入による効率化は、「業界全体にも良い連鎖を生む」と田中は考えている。インフラにかかるコストが効率化により削減できれば、最終的にはエンドユーザーであるお客様にも低コストでサービス提供ができることにつながるからだ。
しかしながら、既存の業界でプラットフォーム化できているところは少ない。「先駆者として構築できればさまざまなメリットが期待できる」と田中は展望を語る。
こうした新規事業の開拓は、社員に成長の機会を与えることにもなる。田中自らが新たなことに挑戦することで、それまでのポジションを後進に譲ることができるからだ。その結果、新たに部長1名、課長1名、チームリーダーが3名昇格した。
それぞれ期待されていることに熱心に取り組んでいる姿が頼もしく、その成長がうれしいと感じている。
「常に新しいビジネスに取り組んでいるので、新規開拓に意欲的なメンバーを主要ポジションに起用しながら現在の売上を2倍、3倍にしていく。そうなれば組織は自然に拡大し、今頑張っている若手たちが就ける役職も増えていきます。こうした成長環境を創造していくのが私のミッションだと捉えています」
今後はICTを活用した、スマート農業への参入を構想している田中。農家の方の経験と勘をビッグデータとして活用すれば、均一な収量や品質の確保が実現できる。
農家の担い手不足もテクノロジーをうまく取り入れていくことで補えるのではないかと考えている。
「社員には日々のコミュニケーションの中でこうした想いを伝え、実際に行動する背中を見て学んでほしいと思っています。『楽しく、厳しく稼ぐぞ』とよく話すのですが、お金を稼ぐには厳しさもある。けれど、自分が手がけた仕事が世の中を変革し、貢献できるかもしれないとワクワクしながら仕事をしてほしいのです。そして、固定観念に捉われることなく、失敗を恐れずに挑んでいけるような人たちと一緒に仕事をしていきたいですね」
インタビュー・編集:三本夕子 、西野愛菜/撮影:森モーリー鷹博
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