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ストーリー代表・CEO

起業で手にした自らの新たな夢。「利他の心」を持って幸せを追求する

代表_インボックス

フローリングや水回りのケアを楽にする
コーティングサービスを提供

じっとしていても夢は描けない。
やると決断して動くことで
新たな目標が生まれ、充実した人生に

株式会社インボックス
代表取締役
高梨 雄介 / Yusuke Takanashi

ゼネコンの施工管理、士業の会社のナンバー2を経て起業

フローリングのシミ、キズ、変色。これらは補修できるものもあるが、元に戻すことはできない。張り替えをせずに美しさを保つためにはこまめなメンテナンスが必要だ。

しかし、自分でワックスをかけるのは面倒である上、効果は長続きしない。しかも「滑りやすい」「剥がれたワックスが子どもやペットの口に入ると危険」といった不安もある。

こうした問題を解決するのが「コーティング」。表面にラップするように塗膜を張ることで、キズを防ぎ、汚れを落としやすくする。フロアコーティングには多くの種類があるが、高い安全性と性能を備えるのが『マイスターコーティング』だ。すでに付いた汚れを落とし、キズを研磨し、下地をきれいにしてからコーティングを施すとあって、「新築のときのよう」「お手入れが楽になった」と好評を得ている。フローリングだけでなく、キッチン、バス、トイレなどの水回りにも対応可能だ。

この『マイスターコーティング』を手がけるのが株式会社インボックス。代表の高梨雄介は、ハウスメンテナンス業の経営者としては異色の経歴を持つ。大学で土木工学を専攻し、上場ゼネコンで施工管理を務めた後、士業の専門事務所に転職。組織づくりにおいて手腕を発揮し、会社のナンバー2のポジションで5人規模から50人規模への拡大期を支えた。そして、高校生と専門学校生の息子を育てるシングルファーザーでもある。

高梨は当初、前職の実績を活かし、「組織コンサルタント」として独立起業した。そこからハウスメンテナンスサービスの事業に乗り出した背景には、ある想いがある。

「20年近く、『とにかく稼がなければ』という一心で働いてきました。でも、これからは自分の夢や目標を大切にして生きようと思ったんです。会社設立にあたり、まず『理念』を考えたとき、『幸せ』というキーワードが浮かびました。『幸福あるところに繁栄あり』。人に幸せを届けることを第一に考えよう、と。それはお客様に対しても、取引先に対しても、従業員に対しても、です」

航空整備士であった父の影響か、高梨は子どもの頃から手先が器用で、プラモデルなど「手を動かして作る」ことが好きだった。学校では工作や化学の実験に夢中になった。

「外交的なタイプではなかった」と言うが、真面目な性格ゆえに学級委員に推され、小学校から中学校までのほとんどの学年でクラスの代表を務めた。

大学に進むと、理工学部で土木工学を学ぶかたわら、アルバイトにも精を出した。「車を買いたいからセルフメンテナンスを覚えたい」とガソリンスタンドに勤務。また、「料理を覚えたい」という動機で、飲食店でもアルバイトをした。「手を動かしてものを作るのが好き」という性分は料理に対しても発揮されているらしい。社会人になってからもお店で美味しいものを食べると、家で再現できるまで何度も作ってみるのだという。

いたって普通の大学生活を送っていた高梨。ところが3年のとき、その後の人生を変える出来事が起こる。付き合っていた彼女から妊娠を告げられたのだ。

「大学を辞めて働こう」。そう考えたが、親から止められ、大学を卒業した上で就職することにした。結婚し、大学4年生のときに長男が誕生。「家族を養っていかなければ」という覚悟を持って就職活動に臨み、二部上場の中堅ゼネコンに採用された。



目の前の仕事にがむしゃらに取り組むことで拓いてきた道

入社後、主に道路の舗装工事の現場監督を務めた。工事現場では、大学卒業したての新人でありながら、父や祖父のような年齢のベテラン職人と渡り合わなければならない。高梨は、相手の気持ちや立場を理解すること、そして相手がやりやすいような気遣いを大切にした。すると、「高梨くんに言ったほうが話が早い」と、先輩を差し置いて真っ先に相談が寄せられるほど、職人たちから信頼されるようになったという。

こうして仕事の手応えをつかんでいくが、ハードな毎日でもあった。突貫工事で人手不足のときには昼も夜も現場に出た。1週間も高速道路から降りられず、路肩で寝たこともある。がむしゃらに働いたが、やがて「20年後、30年後も同じように働けるだろうか」と不安を抱くようになり、4年間勤めた会社を辞めることを決めた。

転職先に選んだのは、土地家屋調査士と司法書士の合同事務所。前職で取得した測量士の資格を活かしつつ、専門家としてのステップアップを図ろうとしたのだ。

ここでは、施工管理で培った経験を管理体制のシステム化に活かすことができた。それまで手作業で行われていた案件の管理にエクセルを活用し、大幅な効率化を実現。従業員5人だった事務所は拡大を続け、支店が次々にできていった。気付けば高梨は、経営者の右腕として、人事採用から組織整備、会社の方向性の策定まで幅広く手がけるように。7年間で、5拠点・50人規模へと拡大するプロセスを支えた。

経営者の近くで仕事をするうちに、社会の仕組みを理解し、経営のノウハウと視点を身に付けた。その中で「社員が自分の裁量で、自由に働ける会社を作りたい」という想いが次第にふくらんでいったという。そして2017年、これまでの経験を活かし、組織作りのコンサルタントとして独立を果たす。

「社名の『インボックス』とは文字通り『箱の中』という意味です。ボックスとは不動産や会社、人まで、形あるものすべてを指します。その箱の中身を、一緒にアイデアを出して作り上げたい、という想いを込めました」





起業して気付いた、挑戦する楽しさ・生きる喜び

組織コンサルタントからスタートした高梨が、なぜハウスメンテナンスの事業を始めたのか。理由は大きく2つある。

高梨は起業直後に離婚を決意し、2人の息子を引き取った。家事を一手に担い、仕事と両立させる中で、同じように働きながら家事・育児をこなす女性たちの大変さを実感。そのストレスを軽減するお手伝いができないだろうか、と考えたのだ。そして、高梨は以前から不動産投資としてアパート経営を行っていたため「家をきれいに保ち、資産価値を維持する」というテーマにも関心があった。「家事の負担軽減」と「物件価値の維持・向上」が結びついたのが、マイスターコーティングのサービスだった。

もう一つは、従業員を迎え、仕事を提供するためだ。高梨には前職で目をかけていた後輩がいた。愛嬌がある魅力的な人物だが、本人の口癖は「自分なんてしょせんこんなもんです」。夢もなく、生きる目標を持てずにいた。その後輩が、高梨が退職することを知ると、人目もはばからず涙を流した。

「彼をなんとかしたい、と思ったんです。今は自分に自信を持てなくても、階段を一つずつ上っていくことで自己実現ができる。生きるって楽しいことだし、意味があることなんだと教えてあげたい、と」

1人でやるつもりだった会社に、その後輩を受け入れることを決意。とはいえ彼に組織コンサルティングをこなせるだけの経験はない。そこで組織コンサル以外に収益を上げる手段として新規事業に乗り出したというわけだ。

「生きる喜びや意味を教えたい」という高梨だが、自分自身、それを感じたのはつい最近。会社を辞める決断をしてからだという。これからの人生をどう生きようかと考えたとき、これまで自分で自分の考えを狭めていたことに気が付いた。

振り返ると、小学校・中学校時代はクラスの代表という周囲の期待に応えるため、調整役に徹した。よく言えば「協調性がある」が、自分自身を封じ込めていたとも言える。養う妻子ができてからは「家族のために生活費を稼がなければ」の一心だった。

「与えられた役割を果たし、目の前のルーティンワークをひたすらこなす毎日で、自分自身の目標や夢を持つ余裕はありませんでした。本当は自分にはいろいろな可能性があり、選択肢も限りなくあるはずなのに、それが見えていなかったんです。でも、チャレンジする気持ちさえあれば、いくらでもやりたいことができる。起業を決意して、ようやくそれに気付きました」

「以前の自分のように目標もなく毎日をただ過ごしている人に、想いがあればできるということを伝えたい」と高梨は言う。それは会社の仲間となった後輩だけでなく、近い将来社会に出て、自分の力で生きていかなければならない2人の息子に対しても同じだ。

いざ「起業」というチャレンジを実現すると、次から次へとやりたいことが湧いてきた。

フロアコーティングの顧客には、ペットを飼っている人も多い。「ずっと犬(猫)と一緒に暮らしていきたいけれど、高齢になると最後まで面倒を見られるか不安」という声も多く聞く。そんな想いに応えるため、今後は一人暮らしのシニアがペットと暮らすための斡旋や、飼えなくなった場合のケアに関するサービスも展開していきたいと考えている。

「仕事をしていく中で迷ったときは、『お客様が幸せになるか』を基準に判断することを肝に銘じているし、従業員にもそう伝えています。『利他の心』を持って接すれば、巡り巡って返ってくるものだと思いますから。この先、同じように『利他の心』を持つ人たちとパートナーシップを結び、社会に貢献できる事業に取り組んでいきたいと思います」



リスナーの目線

柔らかな雰囲気をまとった高梨社長。インタビュアーの質問に、ときに考え込みながらも真摯に、丁寧に答えてくださる姿が印象的でした。また、シングルファーザーとして15歳と18歳の息子さんを育てる大変さを語りながらも、卒業の日に「ありがとう」と書かれた手紙を受け取ったときの喜びを思い出し、涙を拭う場面も。社員や息子さんへの深い愛情とともに「挑戦する姿を見せる」という強い覚悟が感じ取れました。

インタビュー・編集/青木典子平野多美恵 撮影/新見和美

Profile

1978年、千葉県出身。航空整備士だった父親の仕事の関係で3歳から7歳までアメリカで暮らし、日本製品の精巧さ、Made in Japanの良さに気付く。小学校、中学校では学級委員としてクラスをまとめる。日本大学理工学部在学中に結婚、第一子を儲ける。道路の舗装工事や宅地造成を行うゼネコン、土地家屋調査士事務所を経てインボックスを設立。1978年、千葉県出身。航空整備士だった父親の仕事の関係で3歳から7歳までアメリカで暮らし、日本製品の精巧さ、Made in Japanの良さに気付く。小学校、中学校では学級委員としてクラスをまとめる。日本大学理工学部在学中に結婚、第一子を儲ける。道路の舗装工事や宅地造成を行うゼネコン、土地家屋調査士事務所を経てインボックスを設立。
料理が好きで、専門店で食べた味を家庭でも再現している。得意料理はパスタ。

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