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ストーリー代表・CEO

現役アスリートに選択肢と可能性を。『デュアルキャリア』の構築を支援

代表_SPEC SPORTS

実利貢献型事業モデルで
アスリートの新しい価値を創出

夢と感動を与え、
多くの人が希望を叶える
原動力になりたい

株式会社SPEC SPORTS
代表取締役 兼 Professional Volleyball Player
大木 貴之 / Takayuki Ohki

「デュアルキャリア支援」でアスリートに未来の可能性を

バレーボールの国内最上位リーグ「Vリーグ」。中でも伝統ある強豪チームの一つ「東レアローズ」で、ウイングスパイカーとして活躍したのが大木貴之だ。

群を抜く高いジャンプ力と鋭いアタックが最大の武器。攻撃の要として存在感を放った。大学生時代の2008年、プロの2部リーグ、V・チャレンジリーグで最優秀新人賞を獲得、東レ アローズ入団以降、黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会など数々の公式戦で優勝・準優勝、2017年にはV・プレミアリーグ、天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会、ともにチームの優勝に貢献した。

2017年の退団後、大木は新たなキャリアの構築に向け、活動を開始。現在、人材紹介、健康食品販売、有名酒造メーカー、スポーツジム、イベント会社など、幅広い業種の企業と業務提携し、7枚ほどの名刺を持つ。その肩書は「顧問」「営業」「広報」など。

アスリートとしての自分を活かしながら、PRやイベントの企画運営、コンサルティングなど企業のマーケティング全般に携わり、Web制作や転職支援などを行っている。

中でも、注力しているのが、アスリートのセカンドキャリア構築を目指した「デュアルキャリア支援」だ。「デュアルキャリア」とは、「アスリートとしてのキャリア」と「人としてのキャリア」を同時に形成していくことをいう。大木は、選手が競技を続けながら、ビジネススキルを身に付け、引退後のキャリアを描けるよう、コンサルティングや企業とのマッチングを実施。「スポーツの社会的な革新」をテーマに掲げ、活動の幅を広げている。

 

長所を磨き、トップ選手に。そしてプロとして迎えた転機

中学からバレーを始めた大木は、瞬く間にスパイカーとして頭角を現した。練習を重ねる度にジャンプ力が上がり、「飛んで打つ」ことにスカッとした爽快感を覚えた。小学生の頃には剣道を習ったが、個人競技よりチームプレーのほうが楽しく、向いていると思った。

3年生のとき、栃木県大会で優勝し、県の選抜にも選ばれた大木は、卒業後、バレーの強豪校として名高い足利工業大学付属高校に進学。1年生にしてレギュラーの座を獲得した。誰よりも声を出し、ひたすら打ち込み練習をしながら、スパイクの技術を磨いた。

3年になると、副キャプテンとしてチームを率い、全国私立高等学校バレーボール選手権大会(さくらバレー)で優勝を果たす。

高校卒業後は宇都宮大学に進学。1年生でプロの2部リーグ(V・チャレンジリーグ)に属する「つくばユナイテッド Sun GAIA」でインターンとしてプレーする機会に恵まれた。大学生ながら試合に出場し続け、得意としていたアタックで活躍。当時の史上最年少で最優秀新人賞に選ばれた。スパイクの決定率に加え、攻撃の回数、試合中の動き、チーム内での立ち回りなどが総合的に評価されたのだ。

その一方で、大学では高校の教員免許状を取得。もともと子どもが好きで、教えるのも得意。将来は教師になることも視野に入れていたが、卒業が近づくと、いくつかの実業団チームからオファーが舞い込んだ。その中で大木の心を動かしたのが「東レ アローズ」だった。優勝回数も多く、全日本代表選手も所属する名門チーム。バレーボール選手としては小柄な自分にチャンスが来るとは思ってもいないことだった。「選手は今しかできない」。二つ返事で入団を決めた。

「トップ選手ばかりの中で活躍するために、何が必要かを考え抜き、自分の長所を徹底的に伸ばすことにしました。どのポジションにおいても平均的な技術では通用しない。自分の強みであるスパイクで抜きん出た選手になる、と決めました。弱点の克服に時間を使うよりも、得意なことを磨いた方が効率よく成長できると考えたのです」

1年目に出場した初の試合でヒーローインタビューを受け、3年目には開幕スタメンに選出され、選手として順調にキャリアを重ねていった。しかし、4年目を迎えた頃、外国人選手や実力のあるスパイカーが加入し、大木はベンチで控えに回ることが増えた。「プロなら、周囲からの評価を受け入れ、与えられた場所で頑張るべき」。気持ちを切り替え、メンバーのサポートに全力で取り組む大木には、高いプロ意識が備わっていた。

大木に「仕事とは」「プロとは」という意識が芽生えたのは、大学時代「つくばユナイテッド Sun GAIA」に参加したときだ。高校から大学入学後まで、ずっとレギュラーに選ばれ続けていた大木は、自身を「天狗」だったと振り返る。

下級生にもかかわらず、先輩と同じスタンスを取り、準備には参加せず、練習開始5分前にコートに行く。注意をされても聞き入れなかった。そんな大木を変えたのが、つくばユナイテッドの先輩たちだった。実業団とは異なるプロチームのため、活動資金は自分たちで集めなければならない。選手自らチケットを販売し、試合前のネット立てなど準備もすべて自分たちで行う。トップ選手も控えの選手も立場を気にすることなく、チームメンバーが一丸となって取り組んでいた。

「お客さんが観戦してくれるからこそプレーができる。プロとしてお金をもらうことのありがたみを実感しました。先輩方の姿を見て、『これではいけない』と思いました。それまで『実力がすべて』だと思っていましたが、『人として』大事なことに気付かされました。プロとしてあるべき姿を学んだのです」

そんな大木がバレーを辞めた後のキャリアを考え、ビジネスの勉強を始めたのは東レ3年目の頃。現役アスリートの立場を活かし、積極的にさまざまな経営者と面会。ビジネスマインドを磨きながら人脈を広げた。多くの社長の話を聞くうちに、「稼ぐのはお金ではない。“信頼″なんだ」と感じ、「ビジネスを興したい」という気持ちが湧き上がった。

入団から7年目、退団を決意した大木には、東レ アローズのチームマネージャーや母校で教職に就く道もあった。しかし、迷うことなく起業を決めた。

早く親孝行がしたいと考えていたことも理由の一つだ。一人親家庭で経済的に厳しい中でもバレーを続けさせてくれ、大学にも進学させてくれた母。試合ではスタンドから声援を送ってくれた。自分の苦労を顧みず、伸び伸びと育ててくれたことへの感謝の気持ちを返したい。「今度は自分が母を支える番」、そんな気持ちもあった。

 

多くの人に夢を与え、原動力になれる存在でありたい

起業にあたり、大木が考えたのはバレーの技術、経験ではなく「ビジネスパーソンとして何を活かすか」だ。そこで思いついたのが「人脈」だった。経済界にもスポーツファンが多く、現役時代からさまざまな人を紹介されたり、パーティに招かれたりすることも多かった。そこで築いた人脈を活かせば、幅広い仕事に携われるのではないかと考えた。

さまざまな業種の企業と提携し、相手が求める業務を請け負うことでWin-Winの関係を構築する。『実利で貢献』することで信頼を獲得した大木には、多くの依頼が舞い込むようになった。こうした自身の経験を活かし、将来を不安視するアスリートたちをサポートするため、2017年、『SPEC SPORTS』を立ち上げた。

活動の軸は、選手とスポンサー企業を引き合わせるマッチング事業。従来のスポンサー関係のように、競技成績の低迷や企業の業績悪化、有名選手との競合で契約が打ち切られる一方的な関係ではなく、競技活動を応援してもらいながら、選手自身がアスリートであることを活かして営業やPRなど一定の業務を請け負う新しい事業モデルだ。

自分の競技だけに集中しがちなアスリートの視野を広げるため、アスリート同士の交流会も主宰。選手の個別相談にも応じ、現役中からのキャリア形成や気持ちの切り替え方などさまざまなアドバイスを通じて、個々の適性を見極めた支援に取り組む。今では、多くのアスリートから頼られる存在だ。

「僕はこれまで『楽しい』『やりたい』という自分の直感に従ってきました。試合もトレーニングもそう。『やらされている』と感じたことは一度もない。何事も挑戦しないことが一番の失敗ですから。これからは、自分の経験をふまえて、後輩たちに新たな道を示すことができる。アスリートは皆に夢と感動を与えることができる存在。スポーツでもビジネスでも、多くの人の原動力になれると僕は信じています。アスリートの新しい価値を創出し、僕自身もたくさんの人に感動を届けられる人間であり続けたいですね」

 

リスナーの目線

「今が楽しくて仕方ない」と語る大木さんが見せてくれた1通の手紙。そこには「スポーツを通じて地域を活性化したい」と、ある地方教員の想いが綴られていました。そこで大木さんは相談にのり、教員は大木さんのアドバイスを受け、活動資金を集めることができたそう。ビジネスに限らず、アスリートとして役立ててうれしいと笑顔を見せる大木さん。高いプロ意識と謙虚さこそがアスリートとして輝き続ける秘訣だと感じさせられました。

インタビュー・編集/青木典子高橋奈巳  撮影/平山諭

Profile

1988年栃木県宇都宮市生まれ。足利工業大学付属高校を経て、宇都宮大学に進学。大学時代はV・チャレンジリーグ、「つくばユナイテッドSun GAIA」に所属し、2007年最優秀新人賞を受賞。2010年東レ アローズに入団。以降、黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会など数々の公式戦で優勝・準優勝を果たし、2017年にはV・プレミアリーグ、天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会で優勝。同年退団し、さまざまな事業に携わる傍ら、アスリートの「デュアルキャリア支援」を目的とした株式会社SPECを設立。「アスリートに選択肢と可能性を」をテーマに、幅広く活動中。平成29年度、オリンピック委員会強化コーチングスタッフ。プロバレーボールプレイヤー(現在休業中)。

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