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ストーリー

モンゴルからスタートする 高度海外人材紹介事業を通じ ダイバーシティ後進国を脱却させたい

最新ストーリー社員_Surpass

モンゴルのトップ層を紹介。
採用からビザ申請、
ビジネスマナー研修まで
ワンストップサービスを提供

自社で採用したモンゴル人材も
活躍、成長中

株式会社Surpass (サーパス)

代表取締役社長
石原 亮子 /Ryoko Ishihara


海外人材事業部
統括マネージャー
田島 康洋 / Yasuhiro Tajima

海外人材事業部
バーサンスレン・ホラン / Baasansuren Khulan

SMソリューション事業部
バンズラグチ・ツェンゲルマー(ツッコ) / Banzragch Tsengelmaa

高い志を持つ海外人材。「一緒に働く」ことにチャレンジしたい

近年、日本では大手企業であっても優秀な人材の確保に苦戦。さらにはビジネスがグローバル化していることも背景に、海外人材を起用する動きが活発化している。

そうした中、株式会社Surpass(サーパス)では2019年春、モンゴルの人材と国内企業をつなぐ「高度海外人材紹介事業」をスタートさせた。

モンゴルの教育水準は高く、大学進学率は約70%と世界でもトップクラス。しかし、現在の主産業は鉱業であり、経済発展はまだまだこれから。高度な専門分野を学んでも、その知識を活かした就職ができている人材は一握りだ。機械・電気電子・IT・建築などを学んだ20代の人材たちが、活躍できるフィールドを求めている。

Surpassでは、モンゴルの2トップ国立大学の出身者を中心に、現役学生・OB/OGを日本企業に紹介するサービスをおこなっている。

Surpassは、女性による営業アウトソーシング事業からスタートし、マーケティング支援、SFA/CRM導入支援などへと拡大。セールスプロセスアウトソーシング(SPO)事業を確立させた。そんなSurpassが海外人材紹介事業に乗り出したのは、代表取締役社長である石原亮子が「海外人材の成長意欲を目の当たりにして衝撃を受けたから」だという。

最初のきっかけは2018年5月に訪れた。経営者として、以前から海外人材の起用を視野に入れていた石原は、中国・大連で採用イベントが開催されるとの情報を入手。視察のため、現地へ飛んだ。エンジニア採用がメインだったが、会場には文系女性も多数。採用する予定はまったくなかったが、彼女たちの優秀さ、仕事への志の高さに打たれ、4名に内定を出し、最終的に2名を採用した。

一流大学を出て日本語もできる優秀な女性たちが日本で働くことを願っている。しかし、その受け皿が整っていないことに気付いた石原は、さまざまな国からの人材の受け入れ、共存共栄の道を模索し始める。大連でのイベントから2ヵ月後には、モンゴルに赴いた。

「中国の人たちに会ったときも、ニュースで見る政治のイメージとはかけ離れた印象を抱きました。純朴で、まっすぐな気持ちで質問を投げかけ、心意気を自分の言葉で熱く語る。感動すら覚えたものです。それがモンゴルではさらに強かった。経済が発展途上の環境にあって、自分のキャリアをしっかりと考え、決断している。『○○を手に入れたい』という素直な欲望もあり、すごく人間らしい。豊かになった日本人が忘れてしまったものを持っていると感じます。何気ない言葉にハッとさせられることが多いんです」(石原)

モンゴル人は、日本語習得力がアジア人の中でもっとも高い。顔立ちが日本人と似ていて、親近感も持てる。「一緒に働く」というチャレンジをしてみたい、という気持ちが湧き上がった。それを早速行動に移し、海外人材紹介事業を立ち上げ、まずはモンゴルからスタート。自社でも中国人メンバーに続き、2人のモンゴル人メンバーを迎え入れた。



「大好きな日本にずっと来たかった」。モンゴル人女性2人が入社

Surpassでは現在、2人のモンゴル人女性が働いている。

ウランバートル出身で、2019年1月に来日、入社したホラン(25歳)。最初はテレビで相撲を見て、日本に興味を持った。両親からは医師になることを望まれ、大学に進んだが、3ヵ月で辞めて日本語が学べるモンゴル文化教育大学へ入学。中国留学も経験している。2015年には在モンゴル日本大使館のスピーチ大会で優勝し、日本に招待されて2週間滞在。国会議事堂で首相との会食も果たした。しかし、日本で働きたくても、壁に阻まれ続けたという。毎年のように就労ビザを申請しても許可が下りなかったのだ。

「Surpassに出会えたのは偶然。妹と散歩中に通りがかったマンションで採用説明会が開かれていて、履歴書も持っていないのに飛び込みで参加しました。石原社長の話がとても面白くて、人間的に素晴らしいと感じて、ぜひ入社したい、と。Surpassに採用され、8年越しで、日本で暮らす夢を叶えられました」(ホラン)



もう一人は、同じくウランバートル出身で2019年3月に入社したツッコ(本名:ツエンゲルマー・29歳)。高校時代、『セーラームーン』の映画を観たのがきっかけで日本に興味を持ち、大学の日本語学科で4年学んだ。結婚・出産、2年間の日本留学を経て、モンゴルで日本語を使う仕事に就いたが、やはり日本で働きたいという想いが強くなったという。FacebookでSurpassを知り、応募。息子を両親に預けて来日、入社した。

「15歳からずっと、日本に行く方法を探していました。でも、技能実習生や研修生の募集がほとんど。エンジニアでなければ難しいと思っていたので、Surpassが営業を募集していると知ったときはすごくうれしかったです。アウトソーシング会社であれば、さまざまな業種の企業を見ることができるので、その点も魅力に感じました」(ツッコ)

入社後、ホランは海外人材事業部に配属され、テレアポや訪問営業をはじめ、顧客と一緒にモンゴルに出向いての採用活動も行う。ツッコは顧客管理ツールの販売を手がける部署でテレアポ、訪問営業、マニュアル作成などを担当。現在はクライアント先に常駐しての顧客の新規開拓やラウンダー業務を担う。

日本という新しい環境でのチャレンジに、2人は自身の成長の手応えを得ているようだ。

「入社前は事業内容も仕事内容も理解できなかった。ただ日本が好きという気持ち、『日本語は話せるから何とかできます!』という自信だけで来ました。今では、言葉や価値観が違う人たちとも協力してプロジェクトを回すチームワークスキルが付いたと思います。人の話の聞き方、人を見る目、スケジュール管理のスキルも養えた。つらいこと、難しいこともあるけれど、恵まれた環境にいられるのだからもっと頑張りたいです」(ホラン)

「先輩・後輩の接し方、お客様へのメールの送り方など、適切な表現を考えなければならない点は、最初難しかったです。でも半年経った今では慣れてきて、逆に面白くなってきました。与えられた仕事をクリアしていくだけでなく、プラスアルファでアイデアを提案していけるようになるのが今の課題。どんな人材が認められるのかを考えつつ、とりあえず自分を磨こうと思います。『日本に来られたからもう大丈夫』という考えはまったくないですね。もっと働いて、もっと成長したい」(ツッコ)

目の前の仕事に全力で取り組み、事業部の成果に貢献したいと語る2人。その先には、新たな目標を見据えている。

「今の仕事で目標を達成し、『十分頑張った』と思えたら、次のステップに進みたい。日本のことも好きですが、英語も学びたいし、マーケティングスキルも磨きたいので、海外留学も考えています。そこで2年半ぐらい勉強して、またSurpassに戻ってこられたらいいな、と考えています」(ホラン)

「10年後・20年後には、モンゴルの会社にアドバイスができるような人になれたら、という想いがあります。企業の課題をつかみ、それを解決する力を身に付けたい。ネットで検索したりセミナーに参加したりして知識を得ながら、それをSurpassで実践して経験を積んでいこうと思います」(ツッコ)



「社会を良くしたい」という想いは地球規模で実現できる

Surpassの海外人材事業部では、モンゴルへの採用ツアー・採用選考会のアレンジ、ビザ申請手続き、住宅探し、研修サポートまで、ワンストップサービスを提供している。

統括マネージャーを務めるのが田島康洋。多くのモンゴル人材と接するようになり、そのポテンシャルの高さを実感しているという。

「モンゴルの方は『骨太』だと感じます。吸収したい、成長したいというパッションを持っていて、新しいことを必死に覚えようとする姿勢がある。当社では企業にモンゴル人材を紹介するだけでなく、モンゴル人へ日本のマナーや文化の研修も行っていますが、想定より速いスピードで習得してくれます。日本企業側は、採用決定から、ビザの申請を含め最短4ヵ月ほどで受け入れが可能です」(田島)

社長の石原は、モンゴル人採用を検討する企業に対し、「ぜひ社長自ら現地に足を運び、しっかり対話をしてほしい」と話す。

「心から社会を良くしたいという想いを持っていても、周囲に伝わらず悩んでいる経営者は多いと思います。私は中国とモンゴルに行って、そんなもどかしさが吹き飛びました。地球規模で見たとき、自分ができることで役に立てる人たちが目の前にいた。魂に再び火がついたんです。地球をフィールドにすれば、志を貫ける可能性が広がっている。自分と会社の存在意義を情熱に紐づけることができました。迷いが消えれば、会社は自然と変わっていけるはず。ダイバーシティ後進国から脱却し、『20年後の当たり前』を一緒に作っていける会社が増えれば、と思います」(石原)




インタビュー、編集/垣畑 光哉、青木 典子

撮影/後藤 敦司

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