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ストーリー代表・CEO

スマホアプリ分析の ナンバーワン企業。 「世界一、人を惹きつける 会社を創る」

ランキング 3位代表_フラー特集一覧 ピックアップ

Forbes「30 アンダー30」に
選出された社長をはじめ
高専出身者が集まって創業

圧倒的なアプリデータの蓄積を活かし、
スマホビジネス共創事業も拡大へ

フラー株式会社
渋谷 修太 Shuta Shibuya
代表取締役CEO

「ITといえばフラー」と呼ばれる存在になる

世界的な経済誌『Forbes(フォーブス)』が年に1度選出する「アジアを代表する30才未満の30人 (Forbes 30 Under 30 Asia) 」。2016年、ニューヨークヤンキース在籍の田中将大、テニスの錦織圭、体操の内村航平などとともに選ばれたのが、当時27歳だった渋谷修太。株式会社フラーの創業者であり代表取締役CEOだ。

フラーは、渋谷と、渋谷の高専時代の同級生である櫻井裕基(代表取締役COO兼CCO)、渋谷の大学時代の友人・永井裕一(取締役CFO)、永井の高専時代からの仲間・藤原敬弘(取締役CTO)が集まり、2011年に設立された。

「夢は『世界一、人を惹きつける会社を創る』。車ならトヨタ、家電ではソニーの名が挙がるように、『ITならフラー』といわれる日本発・世界一の企業を目指します」(渋谷)

フラーの主力は、アプリ分析サービスにおいて国内の認知度No.1(Fastask調べ)を誇る『App Ape(アップエイプ)』。さまざまなジャンルのアプリについて、ユーザー数、インストール回数、時間帯別アクティブ率、利用者年代、利用頻度など、アプリ運用にまつわるあらゆるデータを把握できるツールだ。

企業は市場・競合・ユーザーの動きを知る手段として活用しており、導入社数は4000社以上。アプリ売上ランキング上位企業の8割以上が利用している。フラーではデータ分析に慣れていない企業に対しても、数字の見方から戦略的な活用方法までレクチャーし、手厚くサポートする。

「App Apeがなければ仕事が成り立たない」と話すあるメディア運営会社では、毎週の会議がApp Apeのデータをもとに行われる。ベンチマーク対象企業の動向を見逃さないためだ。競合と比較することで市場での自社アプリの位置を把握し、広告出稿のベストタイミングを計る。自社アプリの課題もつかめるため、すばやく次の施策が打てる。重要な意思決定の際には必ずApp Apeのデータを活用しているという。

フラーの強みの一つは過去のデータを蓄積していること。App Apeには成功したアプリだけでなく、失敗・淘汰の歴史も刻まれている。インストール数は多いが使われていないものもあれば、ユーザー数は少なくても利用頻度が高いものもある。同じようなアプリなのに成功と失敗の差がどこにあるのか、App Apeは知っているのだ。

そうしたノウハウを活かし、フラーでは自社でもアプリ開発を手がけている。アプリにまつわる最先端の情報を顧客に届けるには、自分たちがプレイヤーとして第一線に立ち続ける必要があると考えているからだ。

企画開発からリリース後の分析まで、アプリに関する幅広い知見を持つフラーには、新たにアプリ開発に乗り出す企業から「一緒にやりたい」と声がかかることも多い。

最近ではアウトドアブランド『Snow Peak(スノーピーク)』からの依頼を受け、公式アプリを共同開発した。企画段階では、マーケティング・営業・店舗など、それぞれの立場から異なる意見や要望が上がり、混乱しかけたという。それに対し、フラーは「ユーザーに人気が高いアプリ」を指標に、成功しているブランドのアプリの「いいとこ取り」を提案。他のアプリの優れた要素を集めた上で、独自性をプラスした。開発メンバーは自らキャンプに出かけ、テント設営を体験し、「ユーザーが求めているもの」をつかんだ上で、アプリをより使いやすいものに進化させている。

日本三大花火祭り『長岡花火』の公式アプリを開発した際には、当日に3万人以上がインストールし、93%もの利用率を記録。アプリストアの旅行カテゴリで1位を獲得した。

こうした「スマホビジネス共創」事業に、フラーはさらに力を入れていく方針だ。特に店舗を持つ企業やイベントを開催する企業には、高い効果をもたらす自信がある。

アプリを運営する企業以外でも、App Apeは幅広く活用されている。アプリ開発企業への支援サービスを提供する企業は、営業先の開拓や顧客への提案のためにApp Apeを利用。金融機関や証券会社は優良な投資先を探す目的で利用し、機関投資家にApp Apeのデータを提供している。官公庁でも、統計や白書発行の目的で使われている。

「僕たちのデータを活用することで、画期的な商品やサービスが生み出され、次の時代が創られていけばうれしいですね」(渋谷)

フラー株式会社 代表取締役CEO 渋谷 修太

代表取締役 CEO 渋谷 修太

個性豊かなメンバーが化学反応を起こし、変化・成長していく

「大手企業ではできないような面白い仕事、刺激し合える仲間、居心地よい環境がフラーにはある。一緒に楽しめる仲間をもっと増やしたい」と経営メンバーたちは言う。

渋谷と共同代表を務め、「CCO(最高文化責任者)」の肩書も持つ櫻井は、フラーの「文化創り」に力を入れている。社名の由来である「フラーレン」は60個の炭素がつながってできている構造体。安定しているが、柔軟性もあり、化学反応を起こしやすいのが特徴だ。そんなチームを創りたいと考えている。

「フラーは各自の個性が強くて、まるで動物園です(笑)。面白いメンバーたちが化学反応を起こしているから、自分たちにしか創れない、世界に一つのものを生み出せると思っています」(櫻井)

チームワークを大切にしているため、オフィスは仕切りがないオープンスペースで、メンバー全員を見渡せる。年2回の社員旅行など、皆で集まるイベントも多い。

CTO(最高技術責任者)の藤原がチーム創りで大切にしているのは、「一人ひとりの個性を活かす」「自然にモチベーション高く取り組める目標を設定する」「何かを決めるときは全員の意見を聴く」ことだ。

「自分たちが送り出したものが世の中で認められるのはすごくうれしい。でも、ユーザーに喜んでもらうことだけを目的にしなくてもいいんじゃないかな。一人ひとりが自分ならではの強みを活かして、『自分はこうなりたい』という目標を実現してほしい。フラーは自分の可能性を広げるためのチャレンジができるステージだから」(藤原)

フラー株式会社 代表取締役 COO兼CCO 櫻井裕基

代表取締役 COO兼CCO 櫻井 裕基

「世界一、人を惹きつける会社」になるためには、変化し続けることが大切。成長のワンステップとして、株式上場に向けて動いている。上場準備を進めているのがCFO(最高財務責任者)の永井だ。組織を整えていく中で、上場企業に必要なルールをつくるかたわら、メンバーたちに「どんなものがほしい?」とたずねる。「こんな研修を導入してほしい」「海外のイベントに参加したいので補助してほしい」など、現場の声を吸い上げている。

「ずっとここにいたい、と思ってくれるような環境を整えたい。フラーは働く場所ではあるけれど、最高に居心地がいい場所にしたいですね」(永井)

社内の居心地の良さだけでなく「住み心地のいい環境」にもこだわる。フラーが本社を置くのは、秋葉原から電車で30分の千葉県・柏の葉キャンパス。自然豊かな環境で、都会の喧噪や満員電車での通勤とは無縁だ。社員の平均通勤時間は徒歩10 分、自転車で通うメンバーも多い。会社の福利厚生で、近隣の温泉施設の利用もOK。職住近接とあって、結婚して家庭を持ったタイミングで移り住むにもうってつけの環境といえそうだ。

都心から外れた地を選んだのは、渋谷が20歳のときに訪れたシリコンバレーの光景が印象に残っていたから。GoogleやFacebookなど名高いIT企業のオフィスがあったのは郊外だった。周辺にはプールがあり、ビーチバレーを楽しむ人もいた。

「ストレスが少なく気持ちに余裕が持てる環境が、世界トップのクリエイティブを生んでいる」。そう実感した渋谷は、自分が起業したら社員がそんなライフスタイルを送れるようにしたいと考え、実現した。

2017年には、渋谷と櫻井の故郷・新潟にも拠点をオープン。今後も高専と手を組み、地方でもエンジニアやクリエイターが最先端の仕事に取り組める体制を築いていくという。

「ネットワークが進化した今、国内・海外のどこでも首都圏と変わりない働き方ができる。僕たちが率先して地方に面白い仕事を創り、地方を元気にしていきたいです」(渋谷)

フラー株式会社 取締役 CTO 藤原敬弘

取締役 CTO 藤原 敬弘

高専生たちに伝えたい。「選択肢はもっとたくさんある!」

フラーの創業メンバーは全員が高専出身。社員にも高専出身者が多い。彼らは「高専の星になりたい」と言う。

高専生は家電や自動車メーカーに目が向きがちだが、IT業界にも魅力的な仕事が豊富にある。ただ、大手企業ではプログラミングなどの下流工程は外注することが多く、優秀なプログラマにとってスキルを発揮する機会が少ない。「エース級の戦士が城内に閉じこもっているようなもので、もったいない」と渋谷たちはもどかしさを感じている。

「エンジニアたちを、もったいない存在にさせたくない。だからフラーは人材を輝かせる場所でありたいと思います。それに、ITは成長分野だから起業できるチャンスだってある。だから、高専の後輩たちに伝えたいですね。『自分が想像しているより選択肢はもっとたくさんあるし、可能性は無限大なんだぜ!』って」(渋谷)

高専で学んだ経験×アプリ分野での実績を持つフラー。「僕らの本領を発揮できるのはまさにこれから」と渋谷は自信を見せる。なぜなら、車の自動運転に代表される「IoT」が注目を集め、ハードとソフトの融合が急速に進んでいくからだ。

フラー株式会社 取締役CFO 永井裕一

取締役CFO 永井 裕一

「近い将来、車や家電など、あらゆるハードをスマホアプリで操作するのが当たり前になるでしょう。そのときに強さを発揮するのは、アプリ関連に長けている会社。つまり、アプリの世界で一番多くのデータを保有している僕たちです。しかも高専卒メンバーが集まるフラーはハードにも強い。ロボットコンテストに参加していた者もいますしね。僕自身、ハードにも凝るタイプなので、いずれは自社でハードも創っていきたい。それができる時代になってきているから、楽しみですね。こんなワクワク感を共有できる仲間を、もっともっと増やしていきたいです」(渋谷)

リスナーの目線

飄々とした雰囲気の中にも強いエネルギーを感じる渋谷さん、生真面目で面倒見が良さそうな「頼れるお兄さん」風の櫻井さん、「スーパープログラマ」の一般的イメージとは違い語り口が軽妙で「人」への想いが温かい藤原さん、冷静かつ慎重で芯の強さを感じさせる永井さん。それぞれ違う個性がつながってこそ、強い組織ができていることを実感。そしてタイプはバラバラながら共通して「仲間が大好き」という想いが伝わってきました

インタビュー・編集/青木典子、堤真友子 撮影/平山諭

Profile

1988年生。新潟県出身。国立長岡工業高等専門学校卒業後、筑波大学へ編入学。グリー株式会社にてソーシャルゲーム最盛期にマーケティング事業に従事した後、2011年11月フラー株式会社を創業、代表取締役CEOに就任。2016年には、世界有数の経済誌であるForbesにより30歳未満の重要人物「30アンダー30」に選出される。ユメは世界一ヒトを惹きつける会社を創ること。

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