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ストーリー代表・CEO

コロナ禍でも地域の健康を支え、前年比150%の急成長。口コミNo.1整骨院を加速させた大きな決断

代表_株式会社くまのみ

採用と育成に注力し、海外含め100店舗展開を目指す

株式会社くまのみ
代表取締役
池田 秀一 / Shuichi Ikeda

ダブル資格保有者が率いる、口コミNo.1整骨院

熱帯魚クマノミの愛らしいイラストをシンボルマークに、オレンジ色の看板が目を引く、くまのみ整骨院。埼玉県さいたま市を本拠地とし、整骨院17店舗とエステサロン6店舗を埼玉県と東京都で展開している。目の前の痛みを取るだけに終わらず、患者さんが「一生付き合うしかない」と諦めていた痛みに対しても、根本的に改善することが施術の基本方針だ。現在23店舗のうち20店舗が登録されている埼玉県では、大手口コミサイトの口コミ数No.1に輝く。

「整骨院とエステサロンの両方を展開している会社は珍しいのではないでしょうか。整骨院にエステサロンを併設することで、お客様の健康と美の両方をお手伝いしています」

そう語る代表取締役の池田秀一は、整骨院業界でも珍しい、柔道整復師と鍼灸師の両方の資格保有者だ。

くまのみの設立は2014年。8年目を迎える2022年1月現在、従業員は130名。経験の長いベテラン施術者もいるが、平均年齢は28歳と若く、切磋琢磨し合いながらも和気あいあいとした雰囲気だという。4月には65名の新入社員が加わり、200名近い大所帯になる。新規出店数も2021年は6店舗、2022年は8店舗を予定している。

「会社の成長スピードが速いので、社員の成長も速いですね。ほかの会社よりも早い期間で整骨院やエステサロンの院長・店長になれます。新卒で入社して2、3年目で院長や店長に登用したケースもあります。10年以内に100店舗達成を目指しているので、意欲のある人に来てもらって、さらに成長していきたいです」

コロナ禍でも通常営業。患者を想う決断が支持を得て、急成長

新型コロナウイルスの感染が拡大したのは、くまのみが、5週連続で毎週1店舗、計5店舗をオープンする準備を進めている最中のことだった。開店予定日の約1カ月前、2020年4月に緊急事態宣言が発出。飲食店や大型小売店などが休業要請を受け、くまのみが本社を置く大宮の街も人影が消えた。

整骨院は休業要請の対象とはならなかったが、休業を決める同業他社も少なくなかった。自社も休業するか否か熟考した結果、池田は、通常営業を続けるという決断を下す。

「大きな決断でした。迷いましたが、国から休業要請が出ないのは、『営業してもよい』ということであり、むしろ『営業してください』ということではないかと思いました。治療中の患者さんや、家にこもって体調を崩す人たちのことを考えると、施術を通して患者さんの免疫力を高め、パワーを与えていった方が世の中のためになる。そう判断して、通常営業する方向に振り切りました」

池田の決断を支えたのは、かつて10年間ドラッグストアで働きながら、SARSや新型インフルエンザなどの流行を見てきた経験だ。くまのみの従業員は仕事柄、常々健康には十分に留意している上、8割が20代なので、万が一感染しても重症化のリスクは少ないと判断したという。

「新型コロナウイルスを軽視するわけではないけれど、必要以上に恐がらなくてもいいと従業員には伝えました。その上で、休みたい人は休んでもいいことにしましたが、休んだのは一人だけ。その人も今は通常通りの勤務に戻っています」

営業する、という方針に社員がついてきてくれたのは、普段から「地域の健康寿命の向上により笑顔あふれる幸せな未来創造に貢献する」という企業理念が社員に浸透していたから。日頃の理念教育が実を結んだと池田は微笑む。

お客様に安心していただけるように感染予防対策をしっかりと施し、予定通り5週連続オープンを決行。オープニングイベントの無料施術体験会は大成功となり、「お店がみんな閉まっている中で営業してくれているのはありがたい」という体験者の笑顔で溢れた。

無料体験会の参加者が継続して通い始めてくれて、新店舗は順調に滑り出す。在宅ワークでずっと家の中にいて調子が悪くなったからと施術を受ける人が増え、6月には過去最高の売上高を記録した。

大量採用が可能となり、大きく成長した2年間

新型コロナウイルス感染症発生前の2019年、くまのみの売上は右肩上がりに伸びていた。コロナ禍の嵐が吹き荒れた2020年も、3月4月は前年割れしたが、5月の5店舗連続オープンから反転し、6月の過去最高売上を通過点に勢いを増していった。

この期間を振り返り、大きな成長を感じた2年間だったと池田は語る。

「通常営業を続ける方向に振り切った結果、売上も伸び、採用人数も増えました。採用ができたので出店もできるようになり、2021年の売上は前年比150%と大きく伸びました。業界全体では、コロナ禍により8割も売上が下がり、採用を控える会社が多かったですね。そこで当社は、『売上が伸びており、新卒を積極的に採用します』と学校に働きかけをしました。学校側からは『助かる』と言ってもらえ、一気に採用人数が増えました」

柔道整復師と鍼灸師の資格を取得できるのは、専門学校と一部の大学に限られ、年間の新規取得者の人数はわずか数千人。通常はその中から、自社に合い成長が期待できる人を各社が奪い合わざるを得ない。しかし人材を送り出す学校の協力を得られたことで、2020年の新卒採用が8名だったのに対して2021年卒は28名、2022年卒65名と急増した。

採用に当たり、池田が一番重要と考えているのは「素直さ」である。

「新入社員などで、自分の少ない経験値を優先してしまう人がいますが、今まではそれでうまくいっていたとしても、自分より上の人は世の中にたくさんいます。よりうまくいっている人のやり方を、まずは受け入れていこうとする人は成長します」

素直さのほかに社員に求めることは、「実行力」「プラス思考」「勉強好き」。そして、「自己管理力」が必須だと言う。

「自己管理ができない人は、ほかの人の管理をしてはいけないと思います。ダイエット指導者やスポーツジムのトレーナーが太っていたら、お客さんがつきませんよね。うちは、健康と美容を提供する会社です。そのスタッフが健康そうじゃない体型や見た目だったら、患者さんもお客さんも、その人の言うことには耳を貸しませんから」

コロナ禍で新入社員のオンボーディングができない企業も多い中、くまのみは、施術研修もリアルで実施した。

「新卒で採用した人たちが活躍してくると会社として好循環に入るので、リアルで研修ができたのは成長する上で大きなバネになりましたね。コロナ禍で店舗を畳む会社が多く、良い場所のテナントが空くので出店しやすいことや、銀行からもコロナ禍で借り入れがしやすくなっていることも成長の追い風になりました」

10年以内に100店舗達成を掲げ、ホールディングス化と海外出店に挑む

「現状会社はとても良い状態であり、ここ1年が勝負だと思っている」と言う池田。短期的な目標は、2022年に8店舗を出店し、全店舗数31と、30の大台に乗せることだ。

中期的な目標の一つは、ホールディングス化。40店舗を超えたあたりからグループ会社を作り、社員の誰かに社長を務めてもらいたいという池田は、その先に経営者の世代交代を見据えている。

「最終的に世代交代をどうしていくかと考えたとき、選択肢は『バイアウト』『別の会社から経営者を連れてくる』『社員から経営者を登用する』の三つです。三番目が理想ですが、社長経験のない人に、40、50店舗のグループ会社の社長をいきなり務めることはできません。ホールディングス化して、10、15店舗くらいを持つ会社の社長からだったら、もう少しやりやすいだろうと思っています」

その時、池田は誰を社長に選ぶのか。

「社員には自分が将来どうなりたいかの希望を伝えてもらっています。なりたいという希望があり行動が伴っている人に、院長や店長を任せています。キャリアはあまり関係がなく、若くても院長・店長になる人もいます。この人は素質があると思っても、やりたくないという人には任せることはありません」

池田が本人の希望を尊重するのは、「高いところを目指す人は、そうでない人と違う行動を取る必要があり、それを続けられる人のところにチャンスもお金も集まる」と考えているからだ。その背景には、6年間働きながら柔道整復師と鍼灸師の専門学校に通い、両方の資格を取得した池田自身の経験がある。

「柔道整復師の資格を取得した後、鍼灸師の学校に通いながら、先生が経営する店で修業させてもらいました。誰よりも早く開業したいと思って努力した結果、1年後に開業できました。その後2年間は17時に店を閉めてから、専門学校に通う毎日でした。今思うと6年は長かったですが、必死だったから辞めようと思ったことは一度もなかったですね」

創業は2011年4月。開業準備中の3月に東日本大震災が発生。景気はとても悪い状態だったが、「やるしかない」と腹をくくり、予定通り開業に踏み切った。

「ポスティング、飛び込み営業、無料体験会など、営業手法として考えられることはすべてやりました。紆余曲折はありましたが、少しずつ軌道に乗りましたね」

創業から3年後に、くまのみを設立。「やったことのないことにどんどんチャレンジしていく」をモットーに、さまざまな施策を打ち、今日まで成長させてきた。

さらなる成長を目指す池田は、二つ目の中期目標として海外出店を挙げる。

「日本は少子高齢化で人口が減っていますが、海外には人口が増えている国も少なくありません。そういう国に事業を広げることで、会社の成長スピードを上げ、将来の基盤を強化したいと思っています」

最初の出店先としては、ベトナム、台湾などを考えているという。どちらもマッサージ業が盛んな親日派の土地だ。日本のブランド力を背景に、日本式の施術を持ち込めば勝算はあるという池田。「2、3年以内に出店したい」と抱負を語る。

池田の視線の先にある長期目標は、10年以内の100店舗達成。「体の痛みやコンプレックスを取り除き、心から自信を持って人生を過ごすことをサポートする」というビジョンの実現を求めて、くまのみの成長は続く。

公開日:2022年3月31日

Profile

1973年東京都巣鴨出身。新卒で東京ガスの代理店の営業を2年続けた後に、自分の夢のバイクで北海道ツーリングをする。その後ドラッグストアで10年ほど働き、整骨院を開業するために33歳から39歳まで昼間働きながら夜間の専門学校に通い、柔道整復師、鍼灸師の資格を取得する。開業後、少しでも売上を上げるために飛び込み営業や手作りチラシのポスティングなど行い、少しずつ売上を上げていく。現場を離れてうまくいっている経営者のセミナーを受け続け、社員の幸せのために店舗展開をすると決める。まずは100店舗出店のために現在採用と教育に力を入れている。船井総研整骨院イノベーション研究会にて200社の中からMVP受賞。2019年から2022年まで4年連続「埼玉県における働きがいのある会社」として表彰。


Contact
埼玉県さいたま市大宮区天沼町1丁目615

Staff

インタビュー:垣畑光哉/執筆:ひらばやしふさこ/編集:山田富美
撮影:田中振一

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