LISTEN

TOP > ストーリー代表・CEO > ただ翻訳するだけではない。言語を通じて顧客のビジネスの成功にコミットする
ストーリー代表・CEO

ただ翻訳するだけではない。言語を通じて顧客のビジネスの成功にコミットする

代表_ジャック・インターナショナル

設立から35年
翻訳業界に新たな価値を見出していく

幼少期の習い事、そして
6つの肩書を持っていたサラリーマン時代が
枠にとらわれない考え方を構築

株式会社ジャック・インターナショナル
代表取締役社長
上村 魁 / Sakigake Kamimura

課題クリアの先を見すえ、言語サービスを提供

「私たちが目指すのは、翻訳や通訳のサービスをただ提供するだけではない、言語というツールを中核としたソリューションビジネスの実現です」

そう話すのは株式会社ジャック・インターナショナル、代表取締役社長の上村魁。1985年に通訳・翻訳会社として設立された同社は、語学研修、他国向けのPRやマーケティング調査まで幅を広げ、クライアントの海外進出の成功に取り組んできた。対応言語数は65、登録翻訳者数は500名と、手厚いサービスを提供できる体制を整えている。

「初めて異文化と接するとき、手段やコミュニケーションの交わし方がわからないのは当然のこと。その際、単に方法をレクチャーするだけではなく、『お客様のビジネスを成功させるにはどんな方法がベストか』を追求して並走できるのが、当社の強みです。主軸事業としている通訳・翻訳、語学研修、海外進出サポートは、それぞれジャンルが異なるように見られがちです。しかし、お客様にとって有益なメソッドを考えられるプロが揃っているので、つなぎ方や組み合わせ次第で、課題により細かくアプローチすることができます」

先代社長である上村の母が開拓した官公庁をはじめ、大使館、メーカー、IT企業など、業種業態問わずさまざまな顧客のニーズに応じてきたジャック・インターナショナル。専門的な言葉の翻訳や特殊な依頼内容に対しても、積み重ねてきた実例を踏まえながら明確にアドバイスを施し、信頼を獲得してきた。ときにはよくある翻訳依頼からはじまり、ビッグプロジェクトへとスケールアップしたケースもある。

ある企業から、就業規則の翻訳を頼まれたときの話だ。海外支社向けに適用されるものだと思っていたが、ヒアリングを重ねていくとそれだけではなかった。2年後に会社の公用語を英語にする予定にもかかわらず、社員に対する英語教育が行き届いていないことが最も問題だった。そこでジャック・インターナショナルは、自社のサービスを応用させたコーチングプログラムを提案。ビジネス英語に強く、事業経験のある講師を派遣し、社員が英語で困った際に助けを求められる仕組みを構築した。サービス開始から3年経った今でも好評を得ているコーチングプログラムだが、最初からうまく進んだわけではない。

「正直苦戦しました。コーチングのメリットを社内に周知させることからはじまり、社員さんと講師の相性の良し悪しなども調整。単に性格だけでなく、講師が持つ経験や知識によってアドバイスできる言葉の領域が変わってくるので、企業の担当者と試行錯誤しながらやっと今の形に収まった感じです。苦労はありましたが、このケースのようにひとつの会社に踏み込んでいくことで、翻訳事業のフィールドで戦い続けられるのだと考えています。これからも柔軟性を忘れずに、お客様と向き合いたいです」

社長というポジションながら、現場に立つことも少なくない上村。海外企業の商談通訳やセミナーの司会、グローバルイベントでは顧客企業のブースに立ち、呼び込み営業をすることもある。アクティブな活動が紹介を増やし、新しい顧客を引き寄せる場合も多い。上村自身が示すように、ジャック・インターナショナルが目指すのは、通訳・翻訳の枠組みに収まることのない「マルチラウンダー」だ。

「組織としては、言語という大きな軸を起点としながら、国内外のパートナー様や各サービスをつなげるハブ的な存在でありたいです。一方で、社員や翻訳者一人ひとりを『フルスタックな人材』に育てていきたいと考えています。そうすることで、幅広い視野で物事を見ることができ、お客様に対して新たな提案や価値を提供できると思います。会社自体も通訳・翻訳の枠を飛び越えて価値を提供できる会社にしていきたいですね」



パラレルに動くことで、多角的な視点が養われた

日本人の父と韓国人の母をもつ上村。剣道や油絵、バイオリンなど、多種多様な習い事をしていた幼少時代を振り返りながら「そのすべてが僕の原体験となり、ひとつの軸にとらわれない今の働き方をつくった」と話す。

年齢を重ねていくうちに日本の「全体主義」や「和を保つ文化」が肌に合わないと感じ、15歳で母方の親族一家が暮らすアメリカへ。高校、大学時代をアメリカで過ごし、日本との違いを目の当たりにしながらも、行き着いたのは「国籍は関係ない」ということだった。

「日本人だろうが、中国人だろうが、アメリカ人だろうが、人と人との付き合いは本質的には変わらないと感じました。波風を立てずに人間関係を構築する日本人に比べて、アメリカで出会った人たちは個人の主義主張がハッキリしていたし、夢を自由に語れる雰囲気は心地よかったです。でもだからと言って、アメリカで出会った人たちの方が良いというわけではなく、それぞれの良し悪しをどう生かしていくかが大切なのだと気付きました」

大学では国際政治学を専攻。在学中に知り合った現在の妻から「日本で成功したことがない人が、アメリカで成功できるわけがない」と言われたのをきっかけに日本に戻り、当時ITベンチャーの位置づけだったソフトバンクへ入社した。営業活動が思うようにいかなかった上村は、扱う商材やサービスの知識量で勝負をしようと、徹底的に関連知識について勉強した。努力が報われ、次第に大口顧客からの受注が増えていったという。

次々と大きな仕事を任されるようになり、一時期はソフトバンクの子会社などを含めて一人で6つの肩書をもっていたことも。取引先も業務内容も全く異なるが、数多くの会社や人と接点を持つことができ、自身の知見を広げていった。特にIT系の話を聞く場面が多く、このときに今のビジネスの礎ができたと上村は当時を振り返る。

そんなとき、妻が病気にかかる。彼女の仕事を手伝いたいが、ライブドアへ転職し活躍していた上村も忙しい時期。自身の働き方について悩んだ結果、思い切ってサラリーマンを辞め、パラレルワークへ転身をすることに。複業OKの外資系企業でマネージャー職に就きながら、妻をサポートする日々を過ごした。そして、ジャック・インターナショナルの社長に就任したのは、先代である母からの一言がきっかけだった。

「外資系企業との契約が終わるタイミングで、当時社長を務めていた母から閉業すると言われました。でも、設立以来30年以上お付き合いのある翻訳者や、取引のある会社との関係が終わってしまうのは悲しいと思い、引き継ぐことにしました。母が大切にしていた『人を大切にする』という教えを忘れず、また母が築き上げてきたネットワークを活かして、私なりに組織を成長させていこうと決断しました」



翻訳者、通訳者が、顧客のビジネスに寄り添える環境をつくる

社長業を引き継ぎ5年が経とうとしている2019年現在、サービスをクオリティアップさせ、案件ごとの単価を上げる体制づくりに注力している。テクノロジーを積極的に採用したりもしている。パートナー契約を結んでいる500名以上の翻訳者の得意分野や経歴をデータベース化することで、個人の特性を活かした翻訳業務を可能とし、顧客ニーズへのマッチング力もより一層高めることができる。また、翻訳のアシスタントとして機械翻訳を使用する場合もあるが、あくまでも補助であり、より相手に伝わる翻訳を目指すのであれば人の能力が必須だと考えている。

語学力検定のシステムにも一石を投じたいと考えている。日本では有効な資格とされているTOEICは、わざわざ会場に出向き、数時間かけて受験しなければならない。もっと気軽に受けられるようにすることで、英語を武器にできる人材を増やしていきたいと考え、オンライン受験の実現や受験者の解答によって出題傾向が変わるアダプティブテストの導入も視野に入れている。

「アメリカでは一般的手法のプレイン・ランゲージ、和訳すると『わかりやすい言葉』で翻訳するには、翻訳者の判断力は不可欠。作業としてテキストを訳すだけではなく、日本も海外も知っているその人だからこそ見出せる価値があると思います。翻訳者自身がお客様の立場や利益に軸足を置いて考えられれば、さらにビジネスに貢献できると思います」

上場PR会社で社長を務めていた上村の父が会長に就任し、さらに勢いを増すジャック・インターナショナル。上村が思い描くビジョンは、社員が翻訳業で培ったスキルをコンサルティングやマーケティングなど他の事業に派生させて子会社を起こすことだ。そうしたサイクルをつくることにより、さらに幅広い領域へ進出し、言語が違うだけで見えなくなっている「海外や日本のいいものを発見してもらう」ことを目標としている。

「私自身が理想とする『フルスタックな人』を社員にも翻訳者にも増やしていけば、さらにビジネスを拡大できると思います。翻訳業は裏方とか縁の下の力持ちというイメージが強いのですが、日本と海外の両方を知っているので、ビジネスの世界でもより重宝されるべき存在だと思っています。個人として売れて世間に顔が見える翻訳者を育て、翻訳業界をポジティブに変えていきたいですね」



リスナーの目線

「面白いことが好きなんです」としきりに語っていた上村社長。最新の便利グッズや電子政府の仕組み、他社の社名の由来など、記事には書ききれないほど多くの話を聞かせていただき、私自身も大変勉強になりました。幼少期から幅広い世界を見続けていることから来るその好奇心が、ジャック・インターナショナルの「言語の枠を飛び越えた事業」の源となっているのでしょう。

インタビュー・編集/角田尭史、堤真友子 撮影/鈴木愛子

Profile

1976年、千葉県生まれ。中学卒業と同時に渡米し、高校時代はアメリカンフットボールとレスリングに没頭。University of Oregonでは国際政治学を専攻。2000年、ソフトバンクに入社。6事業で営業職に従事した後、ライブドアに転職。外資系ソフトウェア会社のマネージャー職を経験し、2014年、ジャック・インターナショナル代表取締役社長に就任。

  • 働きたい応募
  • もっと会社を知る資料ダウンロード
  • その他
    お問い合わせ

関連キーワード

代表_ジャック・インターナショナル

「いいね!」
最新情報をお届け

関連ストーリー

タグ

人 (381) 社員_アセットガーディアン (20) 社員_ダーウィンホールディングス (7) 価値観1 (6) 最新ストーリー (6) 社員_スターティアグループ (6) 社員_シーアールエス (6) 社員_ワークスイッチコンサルティング (6) 01 社員ストーリー (5) 社員_メディカルネット (5) 社員_メディケアー (5) 社員_プリマベーラ (5) 社員_D&I (5) 社員_ブルーコンシャス (5) 社員_ハコブホールディングス (5) 01 レビュー (4) 代表_ダーウィンホールディングス (4) 社員_ネットビジョンシステムズ (4) 社員_ジブラルタ生命保険 (4) 社員_SB C&S株式会社 (4) 社員_プルデンシャル生命保険 (4) 特集一覧 ピックアップ (3) 社員_フラー (3) 代表_メディカルネット (3) 代表_ブラス (3) 代表_インジェスター (3) 社員_Surpass (3) 代表_Surpass (3) 社員_ゆうしん (3) 代表_w2ソリューション (3) 社員_コールフォース (3) 社員_識学 (3) 社員_コムセンス (3) 社員_テレマーケティングサポート (3) 代表_スターティアグループ (2) 代表_INSIGHT LAB (2) 代表_フラー (2) 代表_SHGホールディングス (2) 社員_デパート (2) 代表_プリマベーラ (2) 代表_エボラブルアジア (2) 代表_メディケアー (2) 代表_フリープラス (2) 代表_Fusic (2) 代表_武蔵 (2) 代表_株式会社HARES (2) 代表_メディカル・イノベーション (2) 代表_株式会社ハロネット (2) 代表_株式会社サーキュレーション (2) 代表_アルサグループ (2)

カテゴリ

ピックアップストーリー