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飲食が担うのは「心を繋ぐ」場所づくり 街コミュニティの中心となるレストランを目指す

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General Store MIKAWAYA

オーナーシェフ
木村 亮一 / Ryoichi Kimura

【現在】地域に溶け込むレストラン「General Store MIKAWAYA」

帰るときにはにっこり笑顔。それがレストラン「MIKAWAYA」のこだわりです。料理が美味しいのはもちろんですが、それだけではなく「コミュニケーションがある場所にしたい」というのがオープン当初からの想いです。

「MIKAWAYA」は三軒茶屋駅から徒歩10分弱の所にあり、決して立地条件が良いとはいえません。住宅街でレストランビジネスをするには、地域の方に愛されて足繫く通ってもらえるお店でありたい、そう考えたときに浮かんだのがハワイの田舎町にあるジェネラルストアでした。

ジェネラルストアとはいわゆる「よろずや」です。小さな田舎町にひとつだけあるお店には、町や村に住む人々が買い物に来て、おしゃべりをしたり、くつろいだりしていくのです。目的は買い物だけでなく、人とのコミュニケーションの場でもあります。「MIKAWAYA」をそのような場所にしようと決めました。

メインはイタリア料理ですが、コンフィやオニオンスープなどフレンチの要素も取り入れつつ、いろいろな料理を作っています。「これでなければ」というこだわりよりも、お客さんの「美味しい!」と喜んでくれるような顔を想像しながら、メニューを考案します。当店一番の人気メニュー「ハンバーグ」も常連のお客さんの「木村さんが作るハンバーグを食べてみたい」の一言から生まれました。

コロナ禍で人に会うことや出かけることが難しくなった今、「一日中ひとりで気が狂いそう」と、私たちと会話をすることを楽しみに来店してくださったり、ご家族やカップルのお客様が昼から夜まで滞在し、食事を楽しんでいってくださったり。飲食業にとって今年は非常に厳しい一年となりましたが、「MIKAWAYA」が少しずつ地域に溶け込み、コミュニケーションの場になれてきたことを感じられる年でもありました。

【過去】農業を目指して飲食の世界へ。国内外のレストラン立ち上げに従事

地元水戸市で大きな工務店を経営していた祖父が図面をひく姿を見て育った私は、ごく自然に建築学の道に進みました。高校を卒業した後は、当時アメリカで仕事をしていた先輩の影響を受けて、アルバイトでお金を貯めて渡米。サンディエゴで建築の勉強をするうちに、もっと人の内面を表現したいという思いに駆られ、学びの場を美術へと移していきました。

20歳でNYU(ニューヨーク市立大学)の学生となり、彫刻を専攻。同時に、アンティークのオーディオを買い付けて販売する仕事を始めました。美術に傾倒しながらも仕事も楽しくて、「自分は何がしたいんだろう」と考えつづける日々の中、興味を持ち始めたのは「子どもへの教育」でした。世の中を変えるには教育が大切なのではないかと、NYにあるシュタイナー教育の学校へ入学。「自然の中で命を学ぶ」というシュタイナー教育の理念に感銘を受け、それが体感できるのは農業ではないかと考えるようになりました。

そこから飲食業への興味が湧き、もともと料理好きだったことも相まって、その道へ進むことを決意。5年間を過ごしたNYを離れ、帰国後は予約の取れないことで有名なイタリアンの名店「イルボッカローネ」に就職しました。

語学力を重宝され、すぐにリストランテ『ラ・ビスボッチャ』のオープニングスタッフに配属されました。お店は、予約をしたお客様でも1時間は待たされるという盛況ぶりで、バーカウンターで待っている20、30人のお客様を「どうしたら笑顔で帰すことができるのか」「シチュエーションの異なるお客様にどう対応すれば喜んでもらえるのか」といった接客業の神髄を学びました。

その後、イルボッカローネのハワイ店をということで海外進出するものの、法も風習も異なる土地での日本式の経営は、困難を極めて1年で閉店。しかし、海外で繁盛店を作りたいというオーナーの意向で、私に白羽の矢が立ち「好きにやっていい」という言葉を受けて、フィレンツェへ飛び、ピッツァの修行を開始しました。

その後ハワイに戻り、95年に本場ピッツァとビールが楽しめるカジュアルイタリアン アランチーノをオープン。「堅苦しいイタリアンよりも、買い物ついでに美味しいものを気軽に食べたい」という現地の人たちにヒットして繁盛店となりました。再起を図ったハワイ店に行列ができたのを目にした時は、涙が溢れました。

アランチーノを退職後は、香港でシーフードレストラン、青山で鉄板料理店の立ち上げに関わり、現在の「MIKAWAYA」オープンとなったのが2010年4月です。ご縁をいただき、日本をはじめ世界でレストランの立ち上げに携わってきましたが、自分のお店を立ち上げたのは実は「MIKAWAYA」が初めてです。

【未来】今後は飲食×農業×教育に挑戦し、経験を線として繋げていく

この先も「MIKAWAYA」は、地域の人に愛される三軒茶屋のジェネラルストアとして、5年10年と続くお店でいられるよう尽力していきます。レストラン業というのは、休みが少ないですし体力も必要で、正直大変な職業です。しかし、食事の提供と共に人の心を繋ぐことができる、素晴らしい仕事でもあります。

私が次世代に向けてできることは、飲食が果たしている役割をしっかりと伝え、飲食業界の環境改善に努めることだと思っています。そして、レストランという「コミュニケーションの場」を作ることに魅力を感じてくれる子が、ひとりでも増えてくれたら嬉しいです。

今後は、これまでの人生でしてきたさまざまな経験を線として結び、当初の想いであった教育や農業へと繋げていきたいとも思っています。田舎で農業をしながら、お店に来てくれるお客さんのお子さんを夏休みに預かるなんて最高ですよね。

Staff

インタビュー:垣畑光哉/執筆:福井寿久里/編集:佐々木久枝
撮影:田中振一

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