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ストーリー代表・CEO

高品質な日本製品を世界へ。クルマの世界的なマーケットプレイスを創る

最新ストーリー代表_カーペイディーエム

日本のリユース商品を海外で活躍させる。
世界90ヵ国以上と取引実績

ソフトバンクグループと楽天での経験を活かし、
1,000億円企業を目指す

株式会社カーペイディーエム
代表取締役社長
茶谷 信明 / Nobuaki Chatani

中古車のオンライン販売から、ショッピングモール事業へ進化

日本製品の品質の高さは、世界中で認められている。日本国内では役目を終えて価値を失った製品ですら、海外にはそれを求める人が数多くいる。そうした製品を世界90ヵ国以上へ送り出しているのが、株式会社カーペイディーエムだ。代表取締役社長の茶谷信明は、自社のビジョンをこう語る。

「アマゾンもアリババも扱わない・扱えないアイテムをワンクリックで購入できるショッピングモールを運営する。それを世界中に展開し、1000億円企業への成長を目指します」

カーペイディーエムの主力事業は、中古の乗用車・商用車・トラック・バス・建機などの輸出。2015年から本格的にオンライン販売を開始し、販売台数は毎年1.5倍以上のペースで増加。現在、月間300台以上を輸出している。今後は世界中のサプライヤー、バイヤーが集まり、手軽かつ安全に取引ができるプラットフォームへ進化させていく。

手始めに、日本の中古車販売業者に出店してもらい、海外の事業者、さらにはエンドユーザーに直接販売する「ショッピングモール」の仕組みを構築中。各国で、物流・メンテナンス・金融など現地企業との提携も進める計画だ。競合となり得る他社に対し、カーペイディーエムはオンラインでの集客力、国ごとに異なる貿易ルールに関する知見の深さ、市場トレンドのリサーチ力などで優位性を持つ。海外取引で起こりやすいミスやトラブルを防ぎ、円滑に進めるためのコンサルティングができるのも強みだ。

 「海外での日本車のニーズは高い。そして、現地で購入するより日本から中古車を購入するほうが、コストパフォーマンスが高いんです。日本人は丁寧に乗るため、10万キロ走った車でも20年使った車でも、きれいだし故障も少ないですから。特に、これから車の需要増が見込まれる途上国では、日本なら廃棄されるような中古車も活躍できるでしょう」

茶谷が海外に視線を向けたのは大学生の頃。それまで海外経験はなかったが、「世界を股にかけるビジネスで、いずれ起業したい」と考え、就職先に選んだのは海外売上100%の商社。ところが、内定者研修に参加した際、自分以外の内定者全員が帰国子女または海外留学経験者であることに気付く。「マズい、出だしから差をつけられる」。そんな危機感から、入社前に海外を旅しようと決意。少年時代からサッカー漬けだったこともあり、「欧州サッカーを間近で観たい」と、イギリスに渡った。世界史好きな茶谷にとって、バックパッカーとしての旅は刺激的で楽しく、フランス、ベルギー、オランダへも足を延ばした。この旅を通じて、日本と世界の「趣味嗜好・価値観の違い」を体感したという。

帰国後に入社した商社は、中古車の海外輸出を専門としていた。「毎日深夜まで、泥のように働いた」と、当時を振り返る。営業として、いかにお客様を惹きつける人間力を磨くか、いかにスピーディにニーズに応えられるかを追求し、入社1年目にして会社の売上の2/3を稼ぎ出すトップセールスに上り詰めた。

1年後、独立して中古車輸出業を開始。30ヵ国を渡り歩いて市場開拓を進めていた24歳のとき、ソフトバンクのグループ会社・カービューからヘッドハントを受ける。海外事業責任者として入社し、執行役員も務めた。




世界中からの感謝の声に、「社会貢献」を実感

カービューで経験した最大のチャレンジが、車のグローバルオンラインショッピングモールの立ち上げ。海外ユーザーが日本から車を購入できるモールだ。Web制作担当と事務アシスタントの3人でスタートし、国内の加盟店開拓、海外バイヤー獲得、海外ユーザーが安心して使えるプラットフォームづくりに取り組んだ。2004年にローンチすると瞬く間に世界へ広がり、約5年で加盟店数1000社規模へ拡大。月間取引台数7000台以上の「稼ぎ頭」事業へと成長させた。

周囲から称賛を受ける以上に、茶谷の心に響いたのは、海外から続々と寄せられる喜びの声だ。中古商用車を購入した途上国の村からは「片道6時間歩いて小学校に通っていた子どもたちを、30分で送り届けられるようになった」「村民を一度に運べて、生活物資の調達が楽になった」と、感謝のメッセージが届いた。その他の国々からも、「妻へ最高のプレゼントができた」「購入した車でタクシー業を始めた」などの声が聞こえてくる。

自分たちの事業が世界の人々の日常生活を、さらには人生を支えられることを実感。茶谷の中で「もっと貢献したい」という想いが強くなっていった。

しかし、耳に入ってくるのは感謝の声ばかりではなかった。「故障車が届いた」「購入したのと違う車が届いた」。さらには、「代金を払ったのに車両が届かない」という苦情も。アフリカでは、村民50人からお金を集めて注文した車が納品されない事態も発生した。

「加盟店の中には、『相手が途上国だから』となめてかかり、いい加減な対応をする業者もあった。許せないことです。ユーザーの信頼や期待を裏切ることは絶対にあってはならない。『涙ではなく、笑顔になるものを届けなくてはならない』と、このときに誓いました。これは、今も変わらない信念です」

こうして、車のグローバルオンライン販売事業を成功させた茶谷に、「うちに来てくれないか」というオファーが届く。当時、海外進出を進めていた楽天からだった。1000人規模の組織構造、マネジメント手法についての知見を得る絶好の機会だととらえた。

「せっかくなら新しい経験を積みたい」。楽天・三木谷社長との面談で、「車以外のカテゴリーを扱いたい」と伝えると、その条件が受け入れられ、ファッション、グルメ、トイホビー、健康食品、スポーツグッズなど、あらゆるジャンルの海外マーケティング、マーチャンダイジングを担当することになった。

ミッションは、『楽天市場』から海外への流通額アップ。英語ページのUI/UX改修、国別のユーザー数や人気トレンドの把握、出店店舗の課題分析・改善、SEM・SEO対策などに取り組み、40%の流入増を達成した。さらに、店舗に対する海外販売ノウハウ提供、プロモーション支援も行い、新規出店を促進。1年で流通額を4倍に拡大させた。

これまで、どのステージでも成果を挙げてきた茶谷。しかし、常に順風満帆だったわけではない。25歳で事業部長を務めた時期は、ずっと年上で大手企業出身の部下たちから度々反発を受けた。その度に膝を突き合わせて説得したり、1対1でお酒を酌み交わしたりと、マネジメントに試行錯誤を重ねた。車のグローバルオンライン販売事業に着手した際は、「できるわけがない」と、嘲笑を浴びた。ゼロから事業を立ち上げる過程では、高い壁にぶつかり、歯を食いしばる局面も多数。幾度となく転んだが、それでも立ち上がり続ける原動力となったのは、20歳の頃に心に刻まれた言葉だ。     

『生きるということは攻めることだ。防御的な人間に面白い奴なんていない』

『人の力をあてにせず、誰にもぶら下がらずに生きていく、孤高の狼になれ!』

当時、遊んでばかりの大学生活を送っていた茶谷が、兄から「読め」と渡された本。国際ジャーナリスト・落合信彦の著書『狼たちへの伝言』に綴られた言葉に衝撃を受けた。

「自分も一度しかない人生を攻めまくる!」。このときの決意が、以来ずっと、そして今も茶谷の中に根付いている。

「全員経営者マインド」でイノベーションを起こす

楽天で新たな経験を得た茶谷は、カーペイディーエムの社長として再び中古車輸出事業に戻った。ソフトバンクグループと楽天で働く間、時代の最先端を走る成長企業ならではの経営手法を身をもって学んだ。両社の事業の進め方、組織マネジメント手法はまったく異なるもの。自らが経営者となった今、それぞれの経営手法の優れた部分を取り入れている。「このフェーズではこう動かしたほうがいい」「このタイミングでは、こんなマネジメントスタイルがふさわしい」――その時々に応じ、柔軟に組織戦略を変えていく判断力を養えたことが、経営者としての自信につながっている。

「世界のユーザーに愛され、イノベーションを起こしながら、長期的に成長を続けるビジョナリーカンパニー。それが、僕たちが目指す姿です」

イノベーションを起こす目的は「社会への貢献」に他ならない。その目的を達成する手段は、中古車事業に限定しない。これまで培ったノウハウとネットワークを活かし、領域を広げている。

その一つが人材紹介事業。世界には、優秀でありながら劣悪な条件で働いている人材が大勢いる。そんな人たちが、労働人口減少に悩む日本で力を発揮し、Win-Winの関係が築けるようにする。一方、海外での就職や海外留学を希望する日本人も支援。海外・国内の人材がクロスボーダーで活かされるよう、橋渡し役を務めていく。

このほか、カメラ・家電・iPhone・コスメなどのリユース商品の買取事業、Webでの集客ノウハウを活かしたインターネット広告代理店事業なども展開。今後も、「IT・ネット×グローバル」を基軸に、新規事業の開拓を進めていく。

そんな理念・ビジョンに共感した仲間たちが、続々と集まってきている。名だたる大手企業や金融機関、コンサル会社で経験を積んだ人材が、社員あるいは顧問として参加。変化のスピードが速いこの業界において、常に最先端の知見をキャッチアップする体制を築いている。社員に対しては、事業責任者としてアサインし、権限委譲を進めたい考えだ。

「全員が経営者マインドを持つ組織でありたい。現時点では英語ができなくたっていい。自分の手で世界に新たな価値をもたらしたい、インパクトを与えたい……という想いが強い人と一緒に働きたいですね」



リスナーの目線

茶谷社長から受ける印象は、「圧倒的な高速回転」。どんな角度から質問を投げかけても即座に回答が返ってくる姿からは、考えに考え抜いてきた歴史、経験の密度の濃さが見てとれます。事業を拡大していくにあたっては、「レールに乗るだけでなく、レールを壊して新しいものを創れる人を迎えたい」とのこと。「裁量権」や「自己成長」を求める人にとっては、早い段階でそれを実現できる環境といえるでしょう。

インタビュー、編集/青木典子 撮影/新見和美

Profile

1979年、埼玉県生まれ。中央大学卒業後、中古車輸出を手がけるベンチャー企業に入社。その後、独立し、世界30ヵ国以上を渡り歩く。ソフトバンクグループのカービューからスカウトを受けて入社。海外事業部長と執行役員を兼任し、車のグローバルECモールの立ち上げ、リスティング広告事業開発、輸出コンサル事業開発、決済代行事業開発、海外リスティング事業開発の開発などを手がける。2011年、楽天に入社。楽天市場多言語サイトのUI, UXの担当、海外決済手段の拡張、送料無料キャンペーンプロジェクトの運用、ジャンル戦略プロジェクト立ち上げなどを行う。2014年3月、楽天を退職し、株式会社カーペイディーエムの代表取締役に就任。

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