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【企業カルチャー】社員は家族であり同志。仲間の幸せがすべての経営判断の出発点

企業_目見田商事最新ストーリー

有限会社目見田商事

仕事の付き合いを超えた
家族のような間柄
何事も包み隠さず
オープンに話せる環境だからこそ
信頼でつながっている

兵庫県で「宝塚ひまわりサービスステーション」、「車検のコバック」の2店舗を運営する有限会社目見田商事。同社のサービスはどのような職場環境の中で育まれているのだろうか。代表の目見田純也社長に、企業カルチャーを聞いた。

たくさん儲けたいのではない。働く皆を幸せにしたいだけ

「当社の企業風土を一言で表すと、日本的な家族主義です。私が社長として追求していることは、社員の幸福。仕事はもちろん仕事以外のことも含めて、皆が人として成長し、幸せを掴める会社でありたいと思っています」

社員や常連の顧客からは、社長ではなく「大将」という愛称で呼ばれている目見田。自身が店に立てば、「たまには大将も仕事してんねんな」といじられる。それくらいの距離の近さでコミュニケーションを取るのが、目見田商事の日常風景だ。

また、毎月会議の日は終業後に食事に出かける。費用は目見田のポケットマネー。この場では、意図的に仕事の話は持ち出さないようにしている。社員の家族の話や趣味の話に花を咲かせながら、お互いの人生を理解しあう大切な場にしているのだという。

「ほかにも社員旅行に行ったり、社員の家族も招いたBBQを計画したり。毎朝の朝礼では、それぞれの業務の進捗を報告し、皆の状況が見えるようにもしています。忙しくて手がまわっていない人がいれば、他の誰かがフォローに入るような、助け合いや思いやりを重視しています。私たちはチームで仕事をする家族的な共同体ですから、自分だけ頑張ればいいという考えではいけないんです」

待遇面や働きやすさの改善にも取り組み続けている。営業時間を8時~19時としたのもその一環だ。ガソリンの給油を行うサービスステーションでは、早朝や深夜帯も営業をすることが一般的。しかし、営業時間を長くすれば、早番・遅番の勤務体制が必要になり、突発的な人員不足が起きた場合に残業で補わなければならない。そういった社員の負担を軽減するためにも、潔く19時で店を閉め、皆一斉に帰る方が健全な働き方ではないか。そう考えて変更に踏み切った。

「周りの経営者からは、『そこまでやるなんてぶっ飛んでる』と言われたこともあります(笑)。たしかに、儲けだけを追求したいのであれば、ほかのやり方がありますよね。でも、私は社長である私だけが儲かりたいのではなく、皆で儲けてその分を皆で山分けしたい。社員には経営の数字をほぼオープンにしていますので、例えばボーナスの総額は皆にも伝わっています。社員数や役職を考えれば、それぞれがいくらもらっているかだいたい分かるでしょう。それくらい透明性の高い環境だからこそ、家族のようにお互いを信頼しあえる絆が育まれていくのだと考えています」

「運動会なので休みます」社員の子どもの行事で店を閉めたことも

今でこそ家族主義を掲げる目見田だが、初めからそうではなかった。2003年、29歳で父から店長を任された当時は、「いずれ自分が社長になるし、たくさん儲けて金持ちになりたい」と正反対の心構えだったという。しかし、地域の顧客から選ばれ、社員も増え、繁盛店として業界紙にも取り上げられるうちに、表向きの評判に会社の中身が追い付いていないことに気づく。

「2010年に父から経営を引き継いで財務状況を確認したところ、役員を務める親族への報酬が経営を圧迫していることを知りました。資金繰りが常に厳しく、社員に十分な給与も賞与も渡せていないことが申し訳なくて、胃の痛い日々を過ごしましたね。2016年、『いよいよこのままでは会社が立ちいかなくなる』という限界まできたとき、親族を説得して経営から手を引いてもらうことにしました。このとき、自分は一体何のために会社を経営しているのだろうかと本気で考えました。そこでたどり着いた答えが“社員のため”だったんです」

同時期に目見田はプライベートで離婚を経験している。妻と子どもたちに全財産を渡し、離れて暮らすことになった。自分の人生を見つめ直してみると、一緒に働く社員のことを守らなければならないという気持ちが高まっていったという。

「当時は、社員の退職も多かったんです。給料も休みも十分とはいえないし、車に携わる仕事なので体力が必要な側面もある。今は良くても将来が見えないという理由で会社から離れていく人が多かった。『ここで働けば幸せな未来が待っている』と期待させられなかった私の責任だと痛感しました」

このような出来事をきっかけに、目見田は社員の前でこれまでの経営を謝罪し、「社員の幸福」を掲げた経営理念を宣言する。とはいえ、社員たちは半信半疑。社長はどこまで本気なのかと様子をうかがっているようだった。そこで目見田は、言葉だけでなく自身の行動で示していく。

「初めは待遇の改善に取り組みました。2016年に90日だった年間休日を、毎年5日ずつ増やして2019年には105日に。社員がちゃんと休日を取れるように、店の定休日も設けました。また、小学生の子どもを持つ社員には学校行事の日程を聞いて、『今日は子どもの運動会なので休みます』と臨時休業の貼り紙をしたりもした。お盆の時期には私一人でガソリンスタンドを運営して社員を休ませたこともありました。さすがにトイレ休憩もロクにとれないくらいの無茶でしたけどね」

そこまでやったのは、社員に自分を認めてもらうための真剣勝負だったからだと目見田は言う。「口では簡単に言えるけど、今の体制で休みを増やすなんてどうせ無理」と諦めていた人たちに、自分が真剣にみんなの幸せを追求したいと思っていることを伝えたかった。目見田が有言実行で次々と環境改善をしていくうちに、幹部社員へ本気度が伝わり、やがてほかの社員たちにも共感の輪が広がっていったという。

家族のような安心感と信頼があってこそ、前向きなチャレンジが生まれる

企業理念やビジョンに対する理解が浸透していくことで、社員にも変化が表れ始めた。顕著だったのは、会社への不満を理由に退職する人が減ったこと。そして、何事にも前向きに取り組んでくれるようになったことだ。

「以前は、『これはできないです。無理ですよ』だったのが、『どうやりましょうか、こうしてみませんか』に変わっていきました。また、新しいことへのチャレンジを恐れなくなりましたね。一人で孤独に向き合い続けるのではなく、仲間同士で支え合ったり勇気づけたりしながら一緒に挑戦していく環境だからこそ、前向きになれたのかもしれません」

目見田が社員の幸福を実現するための方法は、待遇や環境の改善だけではない。本質的には一人ひとりが人間力を向上させ、それぞれが思い描く理想の人生を送ること。目見田商事は、業務内容こそ自動車関連のサービスだが、事業内容としては「人づくり」を掲げる。社員をはじめ会社にかかわる人たちが、人間として成長していくことだ。

「良い人間は、良い信頼関係の中で育まれるものだと思います。良い信頼とは、究極にいえば家族のような関係性。親が子を育てるように、きょうだいが切磋琢磨して育つように、社員が大きく成長してくれることを願っています」

目見田が大切にする家族主義とは、“仲良し”であればいいというものでは決してない。相手のためであれば、ときには厳しいことも言う。トップダウンで物事を決めるときもある。でもそれはすべて社員を想ってこそのこと。うれしいこともつらいことも本音で話せる関係性が、家族というものだろう。

「社員同士の距離が近いからこそ、一人ひとりの個性に気づいてあげられるし、その個性を尊重してながら、最大限に発揮できる役割を任せられる。人間誰しも得意なことや苦手なことがあって当然。それぞれが自分の役割を全うすることで、チーム全体でサービスの価値を高めていくのが私たちのやり方。自分の仕事に誇りを持てる環境こそ、働きがいや生きがいにつながるはずだと考えています」

「幸せになるためには量的な満足を追求してはいけない」と目見田は語る。では、社員の幸福を実現するために、究極に必要なことは何だと考えているのだろうか。

「自分の可能性を信じて、全力で一日一日を生きることです。これはほかの誰でもなく自分との勝負。毎日勝てたら最高だけど、そうじゃない日もあるでしょう。でも、最初から諦めるのか、自分を信じて頑張るのかは大きな違い。私は、目見田商事の皆が自分を信じて挑戦を続けられるような環境を、これからも作り続けていきたいですね」


Staff

インタビュー・執筆:森田大理/編集:佐々木久枝
撮影:正畑綾子

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