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ストーリー代表・CEO

40年50年経っても 社員一人ひとりが 誇れる会社を目指して

代表_メディケアー

思いやりの心で目指すは
「エリアナンバーワン」

「社長の息子」が対話で築いた
社員それぞれが
「自分で考えて走る」風土

株式会社メディケアー
代表取締役社長
後藤 康太 / Kouta Goto

「一番に選ばれる会社」になり、競争を勝ち抜く

2006年、介護業界に激震が走った。2000年にスタートした介護保険制度が改正され、介護報酬が引き下げに。車いすや介護用ベッドなど福祉用具のサービスについても介護保険で賄われる費用が25%カットされた。ただでさえ競争が厳しくなっていた中での報酬ダウン。多くの高齢者福祉事業者が経営難に陥り、倒産・撤退が相次いだ。 そんな逆境を生き残ったのが、メディケア―株式会社だ。

1980年代前半、介護保険が導入されるずっと以前に、先駆けて「介護の店」をオープンした。以来、福祉用具のレンタル・販売をメインに、バリアフリー住宅へのリフォーム事業、居宅介護支援事業などを展開。 介護業界では約8割の事業者が10年以内に撤退するというデータがあるが、メディケア―は30年にわたり成長を続けている。 社長の後藤康太がこだわるのは「エリアナンバー1」だ。

「野球が好きで、同じルールで試合に出場していても、目指すところは皆異なるでしょう。『1回戦に勝てればいいや』というチームもあれば『絶対甲子園に行く』と決意しているチームある。うちは甲子園を目指す会社なんです。どのエリアに進出しても、そこで必ず『代表』のポジションを勝ち取る」

高齢化に伴い、今後も高齢者福祉事業の市場規模は拡大していく。しかし、介護保険制度のもとに事業が成り立っている以上、制度改正の影響は避けられない。国の財源が厳しくなる中、マイナスにこそなれプラスに転じることは期待できない。

それでも、「ナンバー1企業」でいれば顧客に選ばれ続け、生き残ることができる。要介護認定時に福祉用具利用のプランニングを行うケアマネジャーや利用者当人から「信頼できる会社」として真っ先に指名されること。それを目指し、サービスの質を高め続けてきた。

「『おもいやりの心を持つ』が一貫した理念。自分が売りたい商品を一方的に提供するのではなく、相手が何を求めているのかをつかんで最善の提案をする。そのスタンスを社員たちに浸透させることに力を注いだ結果、地域の信頼を勝ち取ることができたと自負しています」

メディケアーの成長の要因は、顧客満足度の高いコンサルティング力だけではない。社員それぞれが「自分で考えて走る」風土ができていることで、新しいアイデアや工夫がどんどん生み出されているのだ。 しかし、そこに至るまでには大きな苦難があった。

 

メンバーとの壁を取り払い、夢を語り合う「仲間」に

メディケア―は後藤の両親が立ち上げた会社だ。後藤は当初はメーカーに就職。営業として業績を挙げ、管理職への昇進も果たした。プレイヤーとしてもマネジャーとしても自信を付けた30歳の頃、メディケア―に入社した。

最初は意気揚々。しかしすぐに厳しい現実を目の当たりにする。社員たちは忙しすぎて疲弊しており、幹部メンバーは次々と退職していく。「このままではいけない」という危機感を抱いた後藤は、とにかく社員とのコミュニケーションを増やすことを目指した。

日中、仕事現場での対話量を増やすだけでなく、夜も話をする時間を持とうと考えた。しかし、終業後に飲みに誘っても、ついてくる者はいない。「社長の息子」である自分に、距離を置かれているのを感じた。それでも後藤はあきらめなかった。

「10回も20回も言い続けましたね。一緒に飯食いに行こうよ、と。特にキーマンといえるメンバーに関しては、パチンコ屋に行くと聞きつけたら、偶然を装って隣の台に座り、『この後、飯に行こうよ』と。ほとんどストーカーです(笑)。彼らもさすがに根負けして、しぶしぶながら付き合ってくれた。いざ一緒に飲むと、素直に愚痴や不満を語ってくれたんです」

後藤が彼らの話にひたすら耳を傾けると、やがて彼らも後藤に心を開いていった。不満をすべて出し切ると、話題は夢や理想に変わっていった。

「自分たちはこれがしたい。こうなりたい」を毎日のように語り合うようになり、いつしか同じ未来へ視線を合わせていた。社内に活気が戻り、辞めようと思っていたメンバーも再び会社を好きになった。社員それぞれが、プライベートの友人に「うちの会社いいよ!」と声をかけ、同じ志を持つ仲間がどんどん集まってきた。


社員が「主役」になれる力を持てるよう、教育にコストを投入

仲間が増え、業績が伸びて余裕が出てきた頃、後藤は新たなテーマに力を入れるようになる。それは「教育」だ。

「市場がずっと成長し続けることはない。同じことだけ続けていても、いずれ壁にぶつかる。会社が発展し続けるためには、新しいことにチャレンジしていかなければならない。そのために必要な力を社員が身に付けられるようお膳立てするのが、社長の役割だと思います」

新人や若手から経営幹部の育成に至るまで、社内教育だけで済ませるのではなく、外部の専門家による高度な研修サービスを利用。多大なコストを投じている。

ときには、1週間泊まり込みの研修にも社員も送り出す。それだけの時間、現場で働いてもらえば会社の売上は上がる。しかし中長期視点で考え、後藤は教育を優先する。

幹部候補メンバーは、年間でおよそ60日、「経営」を学ぶ外部研修を受講。財務諸表の読み方を学んで帰ってきたメンバーには、自社の10期分ほどの決算書を見せて分析してもらい、会社の過去・現在を理解できたところで今後のビジョンを相談する。

「自分には『こだわり』がない」と後藤は言う。「これは社長である自分の仕事だ」などと抱え込むことをしないのだ。経営に大きな影響を与える重要な判断も、社員たちに任せてしまう。現在、神奈川と東京に11以上の拠点を展開しているが、それらの新規出店時の立地も物件も、すべて社員が決めた。

「それぞれ自分の人生、自分が主役。会社においても主役は自分。一人ひとりが自然と主役になれる環境をつくることが大切なのかな、と思ってます」

 

40年先を見据え、新たな可能性を探る

重要な経営戦略の策定も実行も社員たちに任せているという後藤。自身は日々、何に取り組んでいるのだろうか。

「毎日、飲み歩いてます。昨日も今日も二日酔い。さすがに身体がキツイ」と後藤。 確かに彼のフェイスブックには、国内外に飛び回って会食三昧の日々を過ごす様子が連日投稿されている。友達からは「ちゃんと仕事してる?(笑)」とコメントで突っ込まれることも度々だ。

「ダメ社長と思われてるな」と苦笑しつつ、後藤は今自分がやるべきことはこれだと考えている。業種問わずさまざまな人に会い、多方面から情報を仕入れ、頼れるネットワークを築くことだ。 後藤の目は、すでに40~50年先に向けられている。  

「今のビジネスは、あと20年程度は順調に推移するでしょう。でも、今入社してきている新入社員は、あと40年は仕事人生が続く。彼らがこの会社で働き続け、豊かな生活を手に入れられるようにしなければ。40歳や50歳になったとき『昔はよかった』なんてみじめな思いはさせない。『今がいちばんいい』と常に誇りを持ち続けられる会社をつくらなければならない。だから僕は今フリーな状態で、次世代のメディケアーが進む道を探っています」

実際、社外での活動で築いた人脈から、新たな事業が生まれた。アクティブシニアに向けた「予防運動サービス」だ。スタートから3年、依頼は2000回を超え、体験者はのべ4万人に達する。

このサービスを通じ、福祉用具を必要としない高齢者もメディケアーのお客さまに加わる。その「顔が見える」顧客データベースを活かせば、新たな事業の展開も可能だ。例えば、認知症の新薬の臨床試験を行う会社と治験協力者を結び付けるサービスも視野に入れている。

このほか、福祉用具のコンサルティングサービスのノウハウを、今後高齢化が進む中国・韓国・台湾などに輸出し、FC展開する道も検討中だ。 可能性はいろいろ。だからこそ後藤は社内にとどまらず、外の世界で知見を広げている。  

「まだまだ形になっていないけれど、ワクワクするような新しい舞台に、社員たちを主役として立たせてやりたいですね」

リスナーの目線

飲んでばかりで全然仕事をしていない…とうそぶいていたかと思えば、ふと真面目な顔をして会社の未来を語る後藤さん。取材中、9割方は冗談みたいに笑い飛ばす中で、1割の本気に惹きつけられます。何かと厳しい話題の多い介護業界において、当社が好調を維持しているのも、後藤さんが持ち前の柔軟さで、市場で常識にとらわれない采配を振るわれてきたからではないでしょうか。美

Profile

神奈川県横浜市 【名門】国立病院機構 横浜医療センター 分娩室出身 3950g 母子ともに健康! 前々職:催事業者(自分でやってお金に困る…泣) 前職:24歳でベッドメーカーに入社するが、外部環境が変化。社員がほとんど辞めていく中、上場を目指す社長に共感し、がむしゃらに頑張る時代。入社時25名だった社員は6年で約220名規模に拡大。部下6名のマネジャーを務め、30歳で退社。 現職:実家が経営する会社に意気揚々と入社するも、社員の退職が続出。お客様と社内のコミュニケーションでいっぱいいっぱいになる。2006年、業界に大幅なマイナス外部環境変化が起きた頃に出会った社長と意気投合し、友好的なM&Aに成功。そこからあれよあれよとカリスマ社長として、右肩上がり中!(笑)過去に負けない経営を心がける。 高齢者へのサービス提供で得た利益の一部を未来の子供たちのために活かしたいと考え、社外活動も行う。 ・放課後デイサービスNEST (法人名:こどもをキラキラさせたい株式会社)※100%株主のオーナー社長 ・オーシャンズラブ ※社会貢献活動の一環として協賛 ・NPO法人スターパワー 理事。主にプロアスリートの社会貢献をサポートする団体として発足。※現在活動休止中 ・平塚ベルマーレオフィシャルサポーター。ベルマーレが行う、小学校などでの巡回授業のサポート。

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