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ストーリー代表・CEO

自然治癒力の最大化によって、社会の生きる力を育む

最新ストーリー代表_株式会社SYNERGY JAPAN

現代社会における最大論点(イシュー)である「幸せかどうか」に挑む

高階 耕治 / Koji Takashina
株式会社SYNERGY JAPAN
代表取締役社長

私たちの使命は、患者の人生をプラスに運ぶこと

「肩が痛い、腰が痛い」「なんとなく体がだるい」「食欲が湧かない」。体や心に不調を感じながらも、検査では異常がない、あるいは西洋医学でいう病気と診断されない状態を「未病」と呼ぶ。そうした未病を抱える人々の悩みに寄り添い、東洋医学の力で解決しているのが「ぷらす鍼灸整骨院」だ。東京と大阪を中心に、約50カ所の直営店舗を展開している。

運営するのは株式会社SYNERGY JAPAN。「人生に『ぷらす』を。」をコンセプトに2012年に設立して以降、着実に店舗数を増やし、現在は売上高・会社規模共に業界トップクラスを誇る。代表取締役社長の高階耕治は、自社の特長について力強く話す。

「当社の強みは、何といっても人材力です。この仕事は、単に技術を売っているわけではなく、施術者のパーソナリティや人間性があってこそのサービスであり、治療です。表層的なスキルではなく、ポテンシャルが最も重要。そうした価値観に軸足を置き、人材採用・人材育成に取り組んでいます」

鍼灸院・整骨院の採用市場は、国家資格の鍼灸師・柔道整復師の保持者が対象となる。近年は5,000人の新卒を5万社が取り合っている状態で、競争が激化し雇用の難易度が高まっている。その中で、SYNERGY JAPANが毎年優秀な社員50〜100人を採用できている背景にあるのが、充実した教育体制だ。

個人事業主が多くを占める鍼灸院や整骨院では、組織として管理部門を設けている所はあまりない。この業界ではスタッフ教育は現場業務の片手間で、というのが常識だ。一方SYNERGY JAPANでは、人材育成担当7人を専任で設置。メラビアンの法則にのっとったコミュニケーション力や患者のニーズを引き出すヒアリングスキルの習得、施術を行ううえでのマインドセットを重視した教育を行っている。

社員教育に力を入れることで実現したいのは、顧客体験の向上だ。

「当社では、顧客体験価値を明確にするために、患者様との三つの約束を掲げています。一つ目は、初回から効果を実感していただくこと。二つ目は、誰よりも患者様と向き合うこと。三つ目は、一人ひとりを特別扱いすること。そしてこの三つの約束に基づいて、顧客心理の五つのゴールも設定。足を運んでくださった患者様には、お店で過ごす時間にも価値を感じていただきたい。来院から受付、ヒアリング、施術、お見送りに至るすべてにおいて、約束を体現することを目指しています」

リスク覚悟で店舗を継続したコロナ禍。続々と届いたのは感謝の声

SYNERGY JAPANは、2020年秋、パーパスを「人間の自然治癒力を最大化させ社会の生きる力を高める」と定めた。2020年といえば、全世界が未曾有の危機にさらされた新型コロナウイルスが流行した年。感染防止のため全国民に呼びかけられた3密(密閉・密集・密接)回避対策により、SYNERGY JAPANは一時、会社の存続すら危ぶまれることになった。これが、パーパス策定につながる。

「正直、コロナ禍によって仕事がなくなると覚悟しました。この職業は、3密で成り立つようなもの。患者様に接しなければ、施術は行えませんから。しかし同時に、会社を、メンバーを守らなければならないという強い想いもありました。結果的に、鍼灸院や整骨院は国民生活維持に不可欠な事業と判断され、営業は継続可能になったのですが、風評被害もありましたし、来店してもらえる自信はありませんでした。それでもメンバーと話し合い、『今こそ自分たちにできる価値を提供しよう』と、店を開け続ける判断を下したのです」

すると高階の想定以上に多くの患者が訪れた。各店舗から、継続を喜ぶ患者の声が届く日々。「開けてくれてありがとう」「これからも頼りにしています」。自分たちの仕事は社会から求められている、期待されているのだと再認識した瞬間だった。

コロナ禍により一時的に落ち込んだ患者数も、1度目の緊急事態宣言が解除されると、過去最高数を記録。心の底から力がみなぎると同時に、社会における自社の立ち位置を再考する必要性を感じたという。

「それまでパーパスは掲げていませんでしたが、『自分たちのワクワクすることは何か』『これからの社会に必要なことは何か』『東洋医学の国家資格を有する我々にしかできないことは何か』という3つの軸を重視して業務に臨んできました。それらが交わるところにあるのは、患者様の目先の痛みや不調を緩和することではなく、人間が備え持つ治す力を最大化することだと、あらためて気が付いたのです。社会に対して自分たちはどういう存在であるべきなのか。その答えを言語化したのが、現在のパーパスです」

パーパスの策定を機に、店舗ロゴや店内デザインを、自然治癒力の向上をテーマにしたデザインへと刷新。とらやなどのデザインに携わる有名なデザイナー葛西薫氏や、エルメスなどと仕事をする大手建築会社トラフ設計事務所など、一流の職人と手を組み、その場にいるだけで心が休まるような空間づくりを意識したという。

「少子高齢化や人口減少が加速し、精神疾患や自殺者数は増加傾向。人々の心が、社会問題に映し出されているような気がしました。皆さんに生きる気力を持ってもらうために、少しでも居心地の良さや幸せを感じられる場所を提供し、自然治癒力を高めていくお手伝いをすることが必要だと感じたのです」

これが自分の生きる道だと信じて、とことん突き進んだ

現在の仕事の原点は、学生時代にさかのぼる。

思春期、反抗的な態度を取る自分を否定せず受け入れてくれた父に興味を持ち、高階は父の電気工事会社を訪れるようになる。そこで見たのは、仕事に情熱を注ぐ父の姿。「働いている人ってこんなにもかっこいいんだ」と感銘を受けた。父の背中に憧れ、高校卒業後は家業を継ぐつもりでいた高階だったが、その前に会社が倒産。途方に暮れながら進路の決断を迫られた時に生まれたのが、「人を喜ばせられる仕事に就きたい」という想いだった。

「学歴も、お金も、特別な能力もない。今の自分は何も持っていない。当時の私は、そんなふうに思っていました。たった一つ人に自慢できることといえば、人を喜ばせたいという気持ち。特に、今後増えるであろう高齢者のニーズに応えられる仕事に魅力を感じていました。また、父が電柱を建てる建柱工事を生業にしていた影響で、いつか自分も街に形を残せるようなお店を作りたいと考えていたのです。2つの想いを叶えるのには、整骨院や鍼灸院が適していると思い、国家資格の取得を目指すことにしました」

しかし志した道は容易ではなかった。昼間の専門学校と並行して、朝晩は整骨院で丁稚奉公的に働き、実技の習得に勤しむ。当初のバイト代は月5万円。休む間もない過酷な毎日に、離脱する同級生も大勢いる中、高階は決して諦めなかった。

「確かに勉強とバイトに明け暮れる生活は大変でしたが、辞めて自分の生きる道を失う恐怖の方が勝っていました。父の仕事姿から働くかっこよさを教えてもらって始めたのに、ここでは諦められない。ほかに道はないと思い、四苦八苦しながらも踏ん張りました」

6年かけて鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンスを取得。正社員として就職した店舗で実務経験と実績を積み、自信をつけた高階は独立を決意。資金調達と物件探しに奔走しながら、大阪市の都島で第一歩を踏み出したのは、28歳の時だった。

ところが開店後わずか3カ月でいきなり窮地に陥る。近隣に配布した店の告知チラシについて、「違法にチラシを配っている」と同業者からでたらめな噂を広められたのだ。もちろん法は遵守しており、後ろめたいことは何一つなかったものの、警察から聞き取りを受けることに。社員の心も離れていき、8人いた社員は2人になってしまった。

「濡れ衣を着せられたうえにメンバーとの関係も悪くなり、現場の雰囲気は絶望的でした。でも、私の心には希望が生まれていました。この仕事を続けられなくなるかもしれないという窮地に立たされたことで、自分の奥底にある情熱を再確認し、『何が何でもやり遂げよう』と気持ちを奮い立たせることができたのです。そこからは妥協をやめ、自分の原点でもある、働く素晴らしさをメンバーにも分かってもらえるよう、『仕事を通して成長しよう』というメッセージを確固たる理念として伝え続けました。自分自身がぶれなくなったことで少しずつ信頼を取り戻し、新たな仲間も増えていきました。今では諦めずに進んできてよかったと、痛感しています」

治療家の価値を高め、業界の常識を突破し、未病を解決する日本を代表する企業へ

日本国民のうち、鍼灸院・整骨院の利用経験がある人は2割といわれている。では、残り8割の人がみんな健康に過ごせているかといえば、そうではなく、不調をきたしても放置するケースがほとんどだという。その現状に対して「鍼灸院・整骨院の選択肢が思い浮かばない、もしくは来店のハードルが高い」と考えた高階は、2030年までに日本No.1のヘルスケア企業となり、業界の価値をさらに高めると決意した。

No.1を獲得するために掲げている目標が、店舗数200店舗・社員数1,000人・売上高100億円の実現だ。さらに、社会から曖昧な印象を持たれている東洋医学の力を可視化し、エビデンスに基づいた技術を提供していく。「この夢を、メンバーと共に叶えたい」と、高階は意欲をみなぎらせる。

「私たちは、働く人のことも大事にしたい。パーパスとして定めた『自然治癒力の最大化』は、必ずしも患者様だけを対象にした言葉ではありません。メンバーも自然治癒力や生命力を高められるよう、喜びや楽しみを日々実感しながら働いてもらいたいのです。英気あふれる施術者による鍼灸・整骨治療だからこそ、患者様も健康維持や改善に向けて士気を高めていけるのだと信じています。社名のシナジーには、一人では実現できないことも、会社であれば実現できるという意味を込めました。個と組織、仲間と仲間、それぞれを掛け合わせた相乗効果を発揮して、日本のヘルスケアを支えていきたいです」

公開日:2022年12月26日

Profile

2012年、株式会社SYNERGY JAPAN設立、代表取締役に就任。「患者様ゼロの社会を創る」ことを理念に、人の自然治癒力を最大化させる治療サービスを提供する鍼灸整骨院を全国50カ所に展開。柔道整復師、鍼灸師資格保有。

Contact
大阪府大阪市北区梅田1-12-12 東京建物梅田ビル14階

Credit

インタビュー:垣畑光哉/執筆:堤真友子/編集:勝木友紀子
撮影:正畑綾子

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