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ストーリー代表・CEO

ミッションは「女の子の世界を変える」これからの10年は「皆で創る組織へ」

代表_アウローラ

ジェンダー問題、社会的課題に
挑むグローバル企業を目指す

HAPPYな働き方を追求
一人ひとりが責任を果たし
自分らしく成長できる組織へ

株式会社アウローラ
代表取締役
古瀬 一臣 / Kazuomi Furuse

人材サービス業界で圧倒的な成果を挙げてきた

「AURORA(アウローラ)はギリシャ神話に登場する“暁”の女神。この言葉から“夜明け”や“始まり”というイメージが湧きました。『女性向けの新しいサービスをここから始める』。社名にはそんな想いを込めました」

株式会社アウローラの創業者で代表取締役を務める古瀬一臣はこう語る。
同社の主力事業は、女性向け求人メディア『RUN-WAY』、人材紹介サービス『お仕事コンシェルジュ』の運営。RUN-WAYは正社員での就業経験がない20代の若年層女性をターゲットとし、初めてのキャリア形成を支援することが目標だ。掲載しているすべての求人が「未経験者歓迎」のため、学歴やキャリアに関係なく、自分の希望に合う仕事を探すことができる。他社媒体を組み合わせた求人事業も手がけ、費用対効果の高い求人広告ソリューションを提供。さらにネイル事業を展開し、ネイルサロン『tricia』『abbie』、日本ネイリスト協会認定校『ネイルスクール tricia』、ネイリスト専門の派遣・求人サービス『@nails』を運営。女性の専門職として人気の高いネイリストの育成から就業まで一貫して手がける。

古瀬は人材サービス業界で長く経験を積んできた。大学中退後、総合人材サービス会社・インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)にアルバイトの営業として入社。
求人誌『an』の営業に取り組み、担当エリアの約200店舗をすべてクライアントにするなど高い実績を挙げた。アルバイトから契約社員、正社員へとステップアップし、1年目にして800人中20人の年間表彰者に選ばれた。

古瀬が実績を挙げるために取り組んでいたのは、徹底した営業活動の分析だ。成功した日とうまくいかなかった日、それぞれのパターンを検証し、要因を探った。例えば、声のトーンや話し方、元気よく振る舞うか、冷静にロジックを展開するか、ネクタイは何色か。相手のタイプごとに、どんなアプローチが響いたかをExcelで管理・分析した。限られた時間の中で、最高の成果を出すにはどうすればよいのかを日々考え抜いた。
それまでアルバイト経験しかなかった古瀬は、成果が報酬に反映されるインセンティブ制度、周囲との競争環境にやりがいを感じ、営業の仕事が楽しくて仕方なかった。

2007年、古瀬は、社内ベンチャー制度を利用し、23歳で独立を果たした。
それまでは自社媒体しか扱えなかったが、他社の媒体も複合で販売することで、より高い実績が見込める勝算があった。しかし、社長の肩書で名刺を差し出すようになると、これまでの顧客から取引内容の変更や値引き交渉をされるようになった。この頃、自分の「勘違い」に気付いたという。

「前職では、陰で誰よりも努力していました。その分、成果が出せない人を心の中で見下す気持ちもあった。『俺は売れる』と天下を取ったつもりでした。でも、大手企業の看板を外したことで、自分は会社の名前に助けられていた、若くして調子に乗るとしっぺ返しが来るんだと実感し、猛反省しました」

以来、謙虚な姿勢で営業に臨み、業績を伸ばすも、2008年にリーマン・ショックが発生。安定顧客を抱えていたため、経営破綻は免れたものの厳しい状況に追い込まれる。終電後まで働き、交通費を浮かそうと、1時間弱の道のりを徒歩で帰宅する日々が続いた。それでも古瀬は悲観せず、どうすれば持ち直すことができるかを粘り強く考え続けた。
「この状況から逆転したら、俺イケてるかも」。夜道を独り歩きながら、ひたすら前だけを向いた。両親から「もう経営は無理だ、あきらめろ」と説得され、心が揺らいだこともあった。しかし、古瀬は意地でも首を縦に振らなかった。創業したときに「潰れないようにね」「頑張れよ」と声をかけてくれた多くの顧客を思い出したからだ。

「独立後も合理的に成果を追求することを第一に考えていましたが、そんな自分でも応援してくれるクライアントがいる。自分もお客様に助けられているんだと実感しました。本当に『死ぬ気』でやってみれば、まだできることはたくさんある。サービスを通じてお客様にもっと採用の成果を提供して、感謝の気持ちをお返しする、と心に決めました」

 

弱い立場に置かれている女性たちを支えたい

3期目、アウローラに転機が訪れた。営業責任者をはじめ5名が入社、その後、一気に社員40名規模の会社へと拡大した。古瀬は仲間ができたよろこびを感じると同時に、「社員の生活を守らなければ」と強い責任感を抱いた。求人サイトの運営で成功を納め、以降、4期から7期目まで200%の成長率を維持する。

会社が軌道に乗り、古瀬は創業時からずっとやりたいと思っていたことに着手した。それが「女性の就職支援」だ。
20歳から人材業界で働く古瀬は、女性の友人から就職相談をされることが多かった。「低学歴だけど就職したい」「子どもがいると雇ってもらえない」など、切実な悩みが寄せられた。時には涙ながらに訴える女性もいたが、「ごめん」としか応えられなかった。
「人材業界にいるのに解決できない問題がある」。悩んだ古瀬は、低学歴の女性や結婚・出産後の女性のキャリアを支援する媒体がないことに気付いた。このときに、「いつか女性採用のメディアを創る」と心に決めた。創業から6年後の2013年、ようやくその想いを実行に移し、女性向けサービス『RUN-WAY』を立ち上げた。

「女性は未婚・既婚や子どもの有無で就職先が限られる傾向にある一方で、昇進や出世を遂げている女性には『家庭や育児を犠牲にしているのでは』といったネガティブな目が向けられることもある。ジェンダーギャップを生んでいるのは、未だ世間に根付いている男尊女卑の考え方。『RUN-WAY』のリリースには、そんな就職におけるジェンダー問題に楔を打ちたいという想いがありました。女性はもっと自由に欲張っていい。『女性活躍推進』が叫ばれている今、本当にフラットであるためには、男性も在り方を見直すべき。そして、男女ともに本当に“フェア”な世の中にしたい。これが実現できれば、人口減少など労働・雇用の問題を抱える日本、そして世界に大きなインパクトを残せると思いました」

サービスを多角的に展開し、会社はさらに成長。給与や各種手当、福利厚生も充実させ、本社移転を果たした。
「ベンチャー企業の成功を体現している」。古瀬はそんな高揚感に包まれた。
ところが、あるときふと社内を見渡すと、社員たちに笑顔がない。数字に追われ、疲れ果てた社員の姿を見て、古瀬は自分のマネジメントを振り返った。
創業初期にどん底を経験したことで、常に緊張が消えず、年200%成長を目指すハードマネジメントを実践していた。皆を市場で勝たせるためには厳しい指導が必要と考え、トップダウン型の組織を構築。自分と同じ営業スタイルを強いた。売上至上主義で、時には社員を精神的に追い込んだ。中間管理職は古瀬に遠慮し、組織は機能していない。オーナーワントップの体制に「このままではいけない」と気付いた。創業10周年のパーティーで独り檀上に立ったとき、「次は全員でここに並ぼう」と固く誓った。

“女の子の世界を変える”ため3つのミッションを掲げる

「会社の基盤ができた今、これからの10年は皆で創る組織に変える」。そう決めた古瀬は、オーナーシップ経営から「ビジョン経営」に切り替える方針を打ち出した。
カンパニーポリシーを「本当にHAPPYな働き方を追求することで、“自分らしさ”を最大化し、世界中の輝きたい人たちから“ここで働きたい”と思われる組織をつくる」と設定。アウローラで働くスタッフ全員の幸せを本気で追求することを宣言した。

創業から12期目を迎えた2017年、ミッションを「女の子の世界を変える」と定め、『女の子の世界を変える~革新的に、ハートフルに、ロマンチックに、女の子のやりたい!を叶える~』を掲げた。
「革新的になろう!」には、常に新しいものを求めているすべての女性に向け、魅力的で革新的なサービスを提供し続けること、「ハートフルに」には、収益性だけではなく、ユーザーによろこんでいただけるかの視点を大切にすること、「ロマンチックに」とは、女の子の気持ちを理解し、「可愛い」「うれしい」を提供できる存在でいようという志を込めた。すべての女性が「やりたい、叶えたい」と思っていることが実現できる会社を創り、女性が活躍し、輝けるサービスを創り出すことがこれからのアウローラの使命だ。

それを組織で体現するため、2018年10月から成果に基づく評価を完全に廃止。評価全体の75%は行動で、残り25%は能力で判断する制度に転換した。成果を数字を見ているうちは、どうしても売上至上主義から離れることはできないからだ。「正しい行動を能力の高い人が行えば、結果は自ずとついてくる」と古瀬は語る。
また、勤務時間も自由度が高い。社員の勤務時間を月間160時間と定め、土日祝日も含めた6時から22時の間で自由にシフトを組める。コアタイムなしの完全フレックス制だ。2018年10月から副業も解禁。さらに働き方の自由度が高まる。

「最良の働き方は十人十色ですから、自由度を上げて楽しく働いてもらい、その結果、社員がいいサービスを生んでくれたらと思っています」

これまでの人材関連事業を発展させながら、今後、古瀬が目指すのは新事業の展開。例えば、現在のネイル事業を発展させ、シニア向けのネイル出張サービスなどより幅広い世代のエンドユーザーにもよろこばれるサービスを検討している。「ネイルが好きで、資格を取って働いている女性たちがもっと輝ける環境をつくりたい」と語る古瀬は、ネイリストたちの労働環境を改善し、ネイル業界全体を改革することも目標の一つに掲げている。
これからもベンチャースピリットを大切にしながら、10年後、20年後も最新のトレンドやワクワク感を生み出せる企業であるために、事業領域を拡大させていく。ファッションや美容、インテリア分野、キャリア構築のための教育など、ライフスタイルを総合的にサポートするサービスを通じて、より女性の日常を輝かせたいと考えている。

これらの事業に加え、社会貢献性の高いサービスも展開していく。

「企業主導型の保育園事業です。すでに第一弾の開園準備を進めているところです。この先2年ほどかけて、さまざまなベンチャー企業がシェアできる保育園を実現しようと計画中です」

アウローラの取り組みは、厚生労働省が取り組む女性活躍推進とベクトルが同じ。いずれ行政とも連携していけるよう、サービスの透明性を高めていくことも当面の課題だ。

その一環として、2019年から優秀な新卒を経営者候補として採用し、育成する。ミッションに共感し、先入観なく自由な発想で事業を立ち上げ、将来的にはボードメンバーに。「新卒であっても、自由に本気で事業立案をしてもらいます」。1年目から自分で立案した事業の責任を負える企業は、国内ではそう多くない。

「環境は整えるので、臆することなく、誰も思いつかないであろうサービスを考え、時にはレベルの高い失敗をしてほしい。極端な話、私よりふさわしい人が現れたら、CEOを代わってもいいと思っているくらい。アウローラは私だけのものではなく、『女の子の世界を変える』会社です。それを私以上に正しく体現できる人がいれば、喜んでサポート役に回ります」と、古瀬は冗談ではなく、本気でそう考えているという。

事業を進めるには、熱意を持って周囲の共感を得ることが不可欠だ。アウローラでは、ミスをした部下をいきなり叱ることを禁止するなど、コミュニケーションの質に気を遣っている。きちんと相手を承認でき、自然と周りがついてくる人が求められる。
「新しい事業を生み出してくれる人」を採用したいという希望はあるが、実は最も重視するのは、その人の「パーソナリティ」。「どんなに優秀であっても、性格の悪い人は採用しません。なぜなら、私たちがハートフルなサービスの提供を心掛けている企業だからです」と古瀬は笑顔を見せる。

「10年前より今の方が10倍楽しい。志を共にし、頑張ってくれる皆がいるから。ビジョン経営に切り替えて、本当によかったと心から思います。アウローラの使命を果たすために、このまま全力で会社を成長させ、IPOを目指します。女性が公平に評価され、働ける社会になったとき、男女の本当にフェアな在り方を僕たちが体現したい。そして、世界の市場に少しでもインパクトを与えられる企業になりたい。同じ目標に向かうすべてのメンバーと一緒にやり遂げ、大きな達成感やよろこびを一緒に味わいたいですね」

 ミッション・ポリシー・アクション

リスナーの目線

常に成果を追求していたトップ営業マンとは思えないほど、ソフトな雰囲気を纏った古瀬社長。卓越したワードセンスで笑いを誘い、取材中もどんどん話に引き込まれました。追い込まれても目標に向かって粘り強く考え、行動する。厳しい組織体制を敷いていたのも、目標を達成したいという純粋な気持ちがあったからこそ。今は若手社員から提案を受けたり、気軽に話したりするのが楽しいと語る少し照れたような笑顔が印象的でした。

インタビュー・編集/青木典子、高橋奈巳

Profile

1982年生まれ。東京都出身。大学を中退し株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)へ入社、トップの営業成績を誇る。同級生より一足先に社会に出たこともあり、就職・転職に悩む多くの女性から相談を受け、女性のキャリア支援・女性活躍推進に関心を持つ。その後、2007年1月、独立しアウローラを設立。2013年 4月、100%未経験歓迎求人「RUN-WAY」サービスを開始する。

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