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ストーリー代表・CEO

「不正検知」サービス での蓄積を活かし、 データサイエンス事業を 幅広く展開

代表_かっこ

「ちょっとだけ未来についての
判断材料を提供する
ビッグデータカンパニー」

ECサイトへの導入実績1万件以上。
不正注文の防止から、
マーケティング・営業支援まで

かっこ株式会社
代表取締役社長
岩井 裕之 / Hiroyuki Iwai

導入実績1万以上に達する「不正検知」サービス

あらゆるジャンルの商品・サービスをネット上で売買できる時代。しかし、通信販売事業者には、リスクと不安がつきまとっている。いわゆる「不正注文」により、商品代金が回収できないなどの被害が年々増加傾向にあるのだ。

「不正注文」とは、クレジットカードを本来の持ち主以外が使う「なりすまし詐欺」、代引き決済での「商品受け取り拒否」、コンビニなどでの後払い決済における「代金未払い」など。最近では、コスメ商品などを大量にまとめ買いし、代金未払いのままオークションサイトで転売するという手口も目立っている。

また、近年は、アーティストのライブなどのチケット売買においてもオンライン化が進んだことから、「チケットの転売行為」もネット上で行われる時代になった。ファンが適正な価格でチケットを購入できない事態が多発しており、主催者は頭を悩ませている。こうした不正注文は物販だけでなく、デジタルコンテンツの取引にも広がっているという。

そのような「不正」を検知し、代金不払いを未然に防いでいるのがかっこ株式会社だ。

代表取締役社長の岩井裕之は、「不正注文による損失は、時代とともに形を変えながら広がっている」と語る。

「最近では、個人でもネット上で簡単に商品を売買できるサービスが増加しています。便利になった反面、悪意を持った個人が不正を行うことが容易になってしまった。悪質な行為を放置するわけにはいきません」

かっこが通信販売事業者向けに提供するのは、不正検知サービス『O-PLUX(オープラックス)』。購入者から注文が入ったとき、不正な取引をしようとしている可能性を事前に検知するシステムである。例えば後払いを希望した購入者を「あやしい」と察知すると、安全な決済方法に誘導したり、受注保留などの対応を促したりするのだ。

このサービスにおいて、国内製品で競合は存在しない。海外には類似のサービスがあり、「ブラックリスト」と照合する仕組みが中心だが、ブラックリストの照合はデータが大量に蓄積されなければ十分な効果は得られず、情報が古くなると効果は大幅に低下する傾向がある。一方、『O-PLUX』は、ブラックリストとの照合を行った上で、さらには購入者がサイト内でどんな動きをするかという「ふるまい」を独自のルールにもとづいて審査するため、早々に効果を発揮。サービス提供はクラウド上で行っており、審査基準を随時更新し、新たな手口にも迅速に対応できる。海外製品と比べればカスタマイズやメンテナンスのコストが安いというメリットもあり、すでに1万以上のサイトやサービスへの導入実績を積み上げた。

顧客からは、「被害額が10分の1に削減できた」「毎月数千万円以上の不正が発生していたが、導入後はほとんどなくなった」など、喜びの声が寄せられている。

「これまでは通信販売事業者内のスタッフが目視で不正のチェックや対応を行っていました。でも、そんな仕事、楽しくないですよね。時間と手間をかけて『悪意』と戦うのは、大きなストレスを伴います。でも、このシステムを導入することで、一番力を入れたい『お客様とのコミュニケーション』や『サービスの向上』に集中できる。その方が仕事へのモチベーションも上がる。収益面だけでなく、そうしたスタッフさんのケアという面でも、役に立てていることをうれしく思います」

かっこ株式会社 代表取締役社長 岩井 裕之

損害を防ぐだけでなく、利益アップにも貢献したい

通信販売業界向けサービスからスタートしたかっこだが、同社のシステムは幅広い業種に応用が利く。例えば、『O-PLUX』に続いて、最近リリースしたのが、なりすまし識別ソリューション『O-motion』(オーモーション)。インターネットバンキングに代表される「会員向けWebサイト」に組み込むことで、利用者がログインや送金を行う際に本人であるかどうかを識別するシステムだ。IDやパスワードを入力した際、その数字やワードが正しいものであったとしても、キータッチやマウスの動かし方などのクセから「本人ではない」を見抜く機能を持つ。

これらのシステムをさらに進化させていくにあたり、大量のデータ処理をいかに高速化するかが課題。それを極めていくのが、同社のエンジニアの腕の見せどころだ。

さらに、「不正検知」にとどまらず、統計解析技術を活かしてデータサイエンス事業にも取り組んでいる。

「これまで多くのデータ、ノウハウを蓄積してきました。それを『不正による損害防止』だけでなく、マーケティングや営業支援の領域でも活かしていきたい。お客様の業務効率アップや利益アップにつながるようなソリューションへ展開していきます。エンジニアにとっては、世の中にまだないものを考えて、プログラミングで実現していくチャレンジができる環境。面白いと思いますよ」

かっこ株式会社 代表取締役社長 岩井 裕之

自己研鑽は怠らない。でもチャンスは向こうからは来ない

岩井の過去を紐解くと、そこには「二面性」が見えてくる。小学校~中学校時代は水泳、大学時代はモーグルスキーと、個人競技の分野で記録を追った。そんな「孤独な戦い」に挑む一方、高校時代にはクラスのリーダーとして文化祭の出し物で盛り上がり、大学時代にはサークルを立ち上げて100人規模の仲間を集めた。「1人で集中」と「仲間と協働」というスイッチの切り替えに長けていたことがうかがえる。

また、理系科目が得意で、大学では機械工学科で図面に向き合いながらも、就職活動では「営業職」に興味を持った。

CD・DVDの商社に入社した岩井は、営業として街の小売店から外資系大手まで幅広い顧客を担当。営業職というと、コミュニケーションによって人付き合いのコツを「体得」する人が多いが、岩井はそれだけにとどまらなかった。営業の仕事をしながら、米国公認会計士の勉強に取り組んだのだ。

「800人規模の組織で、歴史もあり、安定している会社。そんな環境に甘んじて、仕事に真摯に向き合わない社員もいた。それに怒りを感じたんです。成長を目指して自己学習する人もいない。そんな環境に反発して、勉強しました。実務経験を積むだけでなく、学習によるスキルアップも必要だと思ったから。そうしないと、将来自分がやりたいことを選択できない人間になってしまうんじゃないか、という危機感を抱いていましたね」

資格というより「知識」を求めた岩井は、米国公認会計士の勉強を2年続けた。会計・法務・税務・経済・金融などの知識を身に付け、その視点を活かして社内外へ提案するうちに、システム企画、営業企画、経営企画などを広く任されるようになる。

しかし、会社の業績が振るわなくなると、コスト削減意識が高まり、新しい企画が通らない。「元気な業界で、攻める仕事がしたい」という想いが湧いてきた。

「本社の企画部門というと、上から見下ろしている感があった。でも、『現場でものを創っていく』という感覚を味わいたいと思ったんです。それならベンチャー企業だ、と」

そこで転職したのが、オンライン決済サービスを手がけるベンチャー企業だった。入社当時は小規模だったが、5年半の間に加盟店数も社員数も拡大し、目に映る景色が変わっていったという。

現場で実務経験を積み上げても、学習への強い意欲は健在。ビジネススクールに通い、経営の知見を深めた。

そして、転機は突然やってきた。

ビジネススクールの受講生仲間に「転職を考えている」と相談したところ、「岩井さんは独立するのかと思ってた」という答えが返ってきた。頭をガツンと殴られた気がした。

岩井には、もともと起業志向があった。自営業の父と、大手流通企業で活躍した母の姿を見て育ち、高校時代にはすでに経済誌を愛読。大学卒業時も「起業」という選択肢が頭に浮かんでいた。

「まずは社会経験を積んで『いつかやろう』と思いつつ、いつのまにか15年経っていた。『何で今まで起業しなかったんだろう?』と自問し、ただチャンスを待っていただけだったと気付きました。チャンスなんて向こうからやってくるわけはない。自分で見つけに行かなければ、絶対に手に入らないんだと、ようやく腹をくくれたんです」

1週間後、その受講生仲間に連絡し、「来年1月に会社をつくる」と宣言。何をするかも決めないまま走り出した。

会社設立当初は、前職までの経験を活かし、不正対策のコンサルティング事業を手がけた。苦戦しながらも、理想のビジネスモデルを描き、顧客のニーズを吸い上げた結果、『O-PLUX』というヒット商品を生み出すに至ったのだ。

「これからも、自ら動いてチャンスを見つけに行きます。我々が培った知見やノウハウは、アジアでのEC拡大にも貢献できるし、通信販売以外のさまざまな業界でも活かせる。可能性は限りないから、『自分の手で新しいものを生み出したい』と考えている人に、ぜひ仲間に加わってほしいと思います」

かっこ株式会社 代表取締役社長 岩井 裕之

リスナーの目線

経営理論に精通したビッグデータ業界のベンチャー社長…その経歴から想像しがちなデジタルなイメージとは裏腹に、笑顔が穏やかで気さくな、ホッと安心するような雰囲気の岩井社長。シビアに事業と向き合う一方、「人」への心配りの細やかさも感じました。社員に対し、「毎回は声をかけられないが、仕事を楽しめているだろうか、顔色がよくないが何かあったのだろうか、といったことがつい気になる」という言葉が印象的でした。

インタビュー・編集/青木典子、撮影/田中振一

Profile

1971年、東京都生まれ。大学卒業後、CD・DVDの商社勤務を経て、オンライン決済関連会社に転職。ビジネススクールで知り合った友人に背中を押され、2011年1月にかっこ株式会社を設立する。通信販売事業者の決済をはじめ、不正対策のコンサルティングからスタート。2012年6月に国内初の不正検知システム『O-PLUX』をリリース。

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