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ストーリー代表・CEO

法律・金融・会計分野の多様な経験を活かし、海外不動産への投資を支援する

代表_世界地所/おもてなし

東南アジアの優良物件を仕入れ
資産運用の手段として提供

法務・財務、FP、行政書士、
飲食店経営コンサルなど、
幅広く活躍する敏腕経営者の
新たなチャレンジ

株式会社世界地所/株式会社おもてなし
代表取締役
小野田 隼人 / Hayato Onoda

成績最下位から学年1位へ。弁護士を志す

社長として飲食店の運営・店舗開発、海外不動産事業を手がける会社を経営。

財務・法務のスペシャリストとして、160の飲食店への経営コンサルティング。

ファイナンシャルプランナーの上位資格であるCFP®を活かし、資産形成・資産運用のセミナー講師として登壇。

行政書士として相続などの法律相談に対応。

――そんなさまざまな顔を持つのが、株式会社世界地所および株式会社おもてなし代表取締役・小野田隼人だ。

これらのキャリアからうかがえるのは「会計・法律・金融・経営のプロフェッショナル」だが、過去をさかのぼるとそのイメージとは異なる経験も持つ。大手チェーンの居酒屋の店長を務めたこともあり、「顧客満足度」などで全国90店舗中上位3位に入る実績を挙げた。また、司法試験に向けて勉強していた時期にはゲームセンターでアルバイト。業界で接客コンテストが開催された際には、全国2600人から代表に選ばれている。

マルチな才能を発揮し、華々しい経歴を歩んできたかに見える小野田。ところが、小~中学校時代の成績はほぼ最下位だったという。「勉強もスポーツもできない。人生をあきらめるには十分で、職業も選べないだろうと思っていた」と当時を振り返る。

しかし、必ずしも勉強が嫌いだったわけではない。

「あまのじゃくな性格だったんですよ(笑)。算数の教科書の公式通りに問題を解くのでは面白くないから違う公式を発見しよう、と。そこで、教わったのとは違うやり方で解くんですが、それを先生や親に見せてもまともに取り合ってくれない。『普通に勉強しろ』と言われると反発心が出て、勉強しなくなったんです」

それでも高校に入ると、それまでオール2だった成績表に3や4が交じるように。頑張れば成績が上がることにやりがいを感じ、勉強に熱を入れるようになり、学年1位にまで上りつめた。自尊心が回復すると、不思議と足も速くなった。50m走で9秒台だったのが6秒台に。5キロの長距離走では40分から18分にまでタイムを縮めた。

心理的なタガが外れたことで、自分の可能性を感じた小野田は、新たな目標を掲げた。

「成績ビリだった人間が弁護士になったら、ドラマチックでかっこいいよな」。

こうして弁護士を目指す決意をした小野田だが、法律は大学院で学ぼうと決め、大学では経済を専攻。幅広い知識を身に付けようと、CFP®、DC(確定拠出年金)プランナー、宅地建物取引士(当時:宅地建物取引主任者)の資格も取得した。

大学卒業後は、一旦就職する道を選んだ。法科大学院の入試では社会人経験者が有利だからだ。入社したのは、独立起業を志向する人が集まる飲食系ベンチャー企業。入社1年目で居酒屋チェーンの店長となり、半年間で「顧客満足度」「料理提供スピード」「感動を与える接客」の指標で全国3位に入った。その会社に勤務したのは1年間だけだったが、この頃に「チームワーク」の大切さを学んだという。

「例えばホール係はホールだけ、キッチン係はキッチンだけ…ではなく、ときには別の仕事を経験させて、お互いの立場を思いやれるようにしていました。どんなに優秀な人でも、単独で、自分の判断だけでやっていては方向性がズレてしまうことがある。それよりチームで取り組んだほうが圧倒的に大きな成果につながると、この頃に実感しましたね」

また「マニュアルを常に一歩超える」ことも心がけた。マニュアルに「おじぎの角度は45度」と書かれていたら、小野田は90度のおじぎをした。

「他人よりも『プラス一歩』を積み重ねていけば1位になれる。高校時代にそうして1位になれた成功体験があるから、常にそれを意識していました」

高校時代に自信を付け、以来「1位」を目指してきた小野田。しかし、その後再び自信喪失し、絶望感を味わうことになる。

株式会社世界地所/株式会社おもてなし 代表取締役 小野田 隼人

努力実らず挫折。一転、経営者の道に踏み出す

飲食会社を退職後、1年間の受験勉強を経て、法科大学院に入学。弁護士になる夢に向けてスタートを切った。しかし、東大はじめ高学歴のクラスメイトと一緒に学ぶと、明らかな実力の差を痛感する。それでも1位になることをあきらめず、正月も休むことなく勉強したが、3年間、追い抜くことはできなかった。

大学院修了後は、司法試験に向けて勉強を続けた。途中、ゲームセンターでアルバイトを始め、接客スキルが高評価を得たが、勉強に集中するため半年で辞めた。受験資格があるのは、大学院修了後5年以内。合格が叶わないままタイムリミットを迎えた。

「浪人中にお金も尽きて。大学時代の恩師が亡くなったのに、香典を包めず、葬儀場の外で手を合わせるしかなかった。学生時代の友人からの飲み会の誘いも結婚式への招待もすべて断っていた。どんどん孤独に陥る中で目標も失って、絶望のどん底でした」

これからどうするか。せっかく勉強してきた法律の知識を活かそうと考えた小野田は、法務職の求人を探した。実務経験や英語力を必須とする求人ばかりで苦戦したが、飲食店を展開する株式会社おもてなしに出会い、居酒屋での勤務経験が功を奏して採用された。

そして入社2ヵ月後、社長から「代表を引き継がないか」と打診される。「弁護士になれないなら、弁護士を使う立場になってやろう」――そんな野心が芽生え、引き受けた。

ところが、当時の財務状況は火の車。簿記3級レベルの知識で財務諸表も読めなかったが、新たに会計を学んだ。15店舗を展開していたが、売却など整理を進め、6店舗に集約し黒字化。現在は売却した店舗を含む関連会社の飲食店の財務・法務のコンサルティングも手がけ、利益を挙げている。さらには、司法試験浪人時代に取得した行政書士資格を活かし、飲食店の開業・廃業手続きや外国人従業員のビザ取得手続きを代行。行政書士とCFP®を併せ持つことで、相続の相談も寄せられるようになった。

小野田の経験は、まさに点と点がつながって線となり、活躍の場が一気に拡がったのだ。

株式会社世界地所/株式会社おもてなし 代表取締役 小野田 隼人

未知の分野で新会社を立ち上げる

2016年、小野田は新たな会社を立ち上げた。株式会社世界地所。東南アジアの不動産物件を扱い、投資を考えている人に物件の紹介や賃貸・売買のアドバイスを行う。海外不動産を資産形成の一つとして有効活用してもらうのが狙いだ。

ファイナンシャルプランナーとしてセミナー講師を務め、相談を受けることもある小野田は、税金や年金の負担がますます増加し、物価が上がる半面、収入は目減りしていく現実に危機感を抱いていた。そこで、注目したのが海外の不動産。マレーシアやタイなどの東南アジアに出向き、不動産の情報収集をした。しかし、どの国の仲介業者も今ひとつ信用できない。正確な情報を得ることの難しさを感じた。

「私と同じように危機感を持ち、海外不動産への投資を考える人は今後増えるでしょう。

しかし、海外の不動産デベロッパーと顧客を結び付け、仲介手数料を受け取ったら後は責任を持たない…という業者が多いのが現状。だから、自分たちが目利きとなり、優良物件だけを仕入れ、責任を持って販売する事業を手がけようと考えたんです。本当に良いものだけを、必要とするお客様に届けよう、と」

お客様に勧めるためには、まず自分が購入を経験しなければ――そう考えた小野田は、対象物件を探す中、ある人物と出会う。アメリカの大手銀行の役員、大手外資系証券会社の社長を歴任した人だ。彼の勧めにより、小野田は個人でタイ・パタヤのコンドミニアムを購入。その後、家族ぐるみで親交を深め、信頼関係を築いた。世界地所で取り扱う物件の仕入れにあたり、「目利き」はその人に協力してもらっている。 

海外不動産という未知の分野に取り組み始めた小野田は、「視野が広がり、世界を知ることができるのが面白い」と言う。

「自分の海外の資産価値が暴落すると、『この暴落の背景には何があるのか?』などと考える。そこで海外のニュースサイトにアクセスして、英語がわからないながらも必死で翻訳して調べるんです。そうして見識が広がり、世界が広がっていくのが楽しいですね」

今後は、少額でも投資に参加できるようクラウドファンディングのシステムを取り入れる計画。また、海外送金の負荷を軽減するため、2019年夏には仮想通貨ビットコインの取引所の開設に向けて準備を進めている。

既存事業で安定した収益を確保できているため、世界地所の事業を軌道に乗せることに注力したいと言う小野田。未開の地を共に開拓してくれる仲間を募っている。

「失敗したことのある人、大歓迎です。実際、当社には弁護士、税理士、公認会計士を目指して挫折した社員もいます。自分がそうだったように、一生懸命やったことは後々必ず活きて成功につながっていく。そんなリベンジができる会社でありたいと思います。世界地所を一流企業に成長させる目標を、一緒に追ってくれる人と出会いたいですね」


リスナーの目線

物価の上昇を語るとき「大好きな麦チョコが、前は90g・100円だったのに70gになってしまった」と例えるお茶目さ。海外不動産投資に注目したのは「自慢できるし、モテるのでは…というよこしまな気持ちもあった」と話す正直さ。挫折の経験も明るく話す大らかさ。小野田社長のそんな人間味が、居酒屋店長時代には部下の心をつかみ、海外不動産事業においても協力者を呼び寄せているのだろう――そんなふうに感じました。

インタビュー・編集/青木典子、三本夕子 撮影/平山諭

Profile

1983年、東京都生まれ。大学卒業後、飲食店のチェーン展開をする企業に入社。居酒屋店長として1年間の勤務を経て、法科大学院に入学。修了後5年間、弁護士を目指して司法試験の勉強に打ち込むが、途中で断念。飲食店経営を行う株式会社おもてなしに法務職として入社し、まもなく代表取締役に就任。2016年1月、株式会社世界地所を設立し、代表取締役に就任。CFP®、DCプランナー、行政書士、宅地建物取引士などの資格を活かし、セミナー講師やコンサルティングなど幅広く活動。

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