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ストーリー代表・CEO

ブランドリユース品の流通を通じ、人と人、モノとモノとをつなぐ懸け橋になりたい

代表_ダイヤコーポレーション

店舗買取・販売に加え
日本最大級のオークション事業が好調

経営の失敗経験から学び
社員と向き合い、支え合う組織へ

株式会社ダイヤコーポレーション
代表取締役
太田 大哉 / Daiya Ota

ブランドリユースを通じて「時代を超越した商品」を提供

近年、多方面から注目を集めているリユース事業。中でもブランドリサイクル事業は飛躍的な成長を遂げており、海外からの利用客も増加している。
株式会社ダイヤコーポレーションは、2009年の創業以来、ブランド品の店舗買取・販売、オークション事業を中心に発展を遂げてきた。世界各国に買取販売業者のネットワークを築き、年間約11ヵ国、これまでに28万点以上の取引実績がある。
「時がたっても色褪せないクローゼット。時代を超越した商品の提案」をコンセプトにした自社ECショップ『TIMELESS TOKYO』では、ヴィンテージ(年代物)商品を中心に、国内外から厳選したラグジュアリーブランドのバッグや小物、雑貨をはじめ、なかなか手に入りにくいレアアイテムまで幅広いラインナップを揃えている。
また、総合買取サロン『TIMELESS』は、都内の百貨店内に2店舗を構え、買取専門店として展開。落ち着いたサロンと接客サービスで、「安心して買取や自宅整理の相談ができる」と好評を博している。
代表取締役の太田大哉は、TIMELESSに込めた想いをこう語る。

「当社で言う“ヴィンテージ”とは、その商品が誕生したときから現在までの“歴史”を指しています。銀座の一等地に店舗を構えている有名ブランドには、歴史ある商品がたくさんあります。ただ、店舗では最新作しか手に入れることができない。でも、商品を通じて、そのブランドが築いてきた歴史を知れば、新しい発見があり良い物に出会える。だから『TIMELESS』なんです。数あるブランドリサイクル企業の中でも、こうしたコンセプトをしっかり掲げ、付加価値をつけて再流通させていることが私たちの強みです」

もう一つの主力事業は、日本最大級のブランドオークション『TIMELESS オークション』の運営だ。一般的なリサイクル事業は、お客様から買い取った商品を店舗で販売して利益を得るシステムだが、同社ではさらにBtoB向けの「業者専門オークション」を運営。他社と異なり、リアルな販路を築いていることが最大の特徴だ。
世界の中でも日本はリサイクル先進国と言われている。海外では、自動車や不動産の中古販売は行われているが、ブランド品の小物や雑貨をきれいに使用して、リユースする発想はない。ブランド品などをリサイクルして販売する文化は日本だけだという。
こうした日本のリユースの概念は、海外から注目を浴び、アジア圏のお客様を中心に需要が高まってきた。そこで、太田は海外のバイヤーと信頼関係を築き、中古ブランド品の販路拡大に成功した。

「当社が大切にしている『REBORN』『NEW BASIC』『SELF REVOLUTION』という3つの言葉がありますが、『TIMELESS』は、まさにこれらを体現したものだと言えるでしょう。これからも既存の常識にとらわれることなく、世の中に新しいスタンダードを提供していきたいですね」

 

家族を支えるため、起業を決意。そして驕りが生んだ挫折

太田が起業家を志したきっかけは、両親の離婚だった。父と別れ、それまで暮らしていた一軒家から1DKの古びたアパートに転居、母と弟と3人での生活が始まった。引越した日、陽の当たらない狭い部屋を眺めながら「いつか絶対にここから抜け出して、母を幸せにする」と心に誓った。6歳下の弟には、才能を開花させつつあったサッカーに集中してほしいと考え、兄として支えていくことを決めた。

「1日も早く裕福な暮らしを手に入れて、家族を幸せにしたい。最短でその夢を実現するには、ずっと人に使われていてはだめだと思いました。私を起業家の道へと駆り立てたのは、この頃に芽生えた『母を支え、弟を助ける』という一家の大黒柱としての意識でした」

奨学金で大学へ進学し、就職活動の時期を迎えると、「宝石を扱う仕事に就きたい」と考えるようになった。太田の名である「大哉」には、「ダイヤモンドのように輝いてほしい」という願いが込められていたからだ。そこで、「百貨店の外商になれば、富裕層を相手に宝石が扱える」と考え、百貨店を中心に採用試験を受け、内定を獲得した。
しかし、その後に、リサイクル販売大手・株式会社大黒屋の説明会に参加したことで、太田の心は一変。説明会で「宝石やブランド品をリサイクルして転売するというニーズがこれからどんどん高まっていく」と聞き、価格が決まっている百貨店よりも、商品の状態や付加価値によって価格変動するリサイクル事業に大きな可能性を感じた。

こうして大学卒業後、大黒屋に就職。2年半リサイクルビジネスについて学びを深め、出資者が現れた25歳のときに最初の独立を果たした。リサイクル会社で働いて得た多くの知見や、頻繁に参加していた交流会で得た情報や知識、人脈をどうビジネスとして発展させるか。それだけを考え、十分な準備と自信を持って起業した。
会社は毎月、増収増益、順調に業績を伸ばした。M&Aなどで店舗数を増やし、年商は数十億円を超えた。次々に入社してくるスタッフから、「ダイヤさんはすごい」と羨望の眼差しを向けられた。会社の成長を肌で感じるにつれ、まだ20代だった太田は「なんだ、簡単じゃないか」と仕事を軽んじるようになった。自分を省みることなく、ひたすら拡大路線を突き進んでいった。
しかし、ある日突然、破綻が訪れる。実質的なオーナーから「明日から来なくていい」と告げられたのだ。

「それでもまだ、私は驕りのあった自分の実態に気付いていなかった。憤りのままに、スタッフ全員を引き連れて辞めようと考えていたのです。でも、現実は甘くなかった。生活がかかっているスタッフたちは、誰一人として、私についてこなかった。虚像化した自分を崇めてくれたスタッフとの間には、薄っぺらな関係しか築けていなかったのです」

設立から9年、太田は会社を離れた。社長としての自分を信頼して入社してくれたスタッフたちを残して去らなければならないことが、何よりも辛かった。1週間、何もせず、誰とも連絡をとらず、独り落ち込んだ。そして、内省期間を経て、自宅マンションの1階にあったコンビニで深夜のアルバイトを始めた。
屈辱的な思いに駆られたものの、「何もかも失い、落ち込む時期など人生の中でもなかなかない。ならば、今しかできないことを一生懸命やろう」と気持ちを奮い立たせた。

「結果的にとても良い経験になりました。数年前までは、自分だって必死でアルバイトをしていた身。なぜ、あんなに調子に乗っていたのか。自分の原点はもっと地道な部分にこそあるのではないか。結局のところ、地道に生きることを『カッコ悪い』と思っていた自分に気付いたのです。私は、夢や憧れを追い求めるあまり、上ばかり見ていたのです。生きるためにはしっかりと足元を見ないといけなかった」

 

「一緒に働きたい」と思える人、そう思ってくれる人を大切に

猛反省した太田は、「夢は持ちつつも、そればかり追うのはやめよう。夢とは別に現実的な目標をつくり、それを一つひとつ達成していこう」と決めた。
再起を図るため、太田は真っ先に「仲間をつくる」という目標を掲げた。一緒に働く人を大切にし、共感してもらえるような経営者になろうと、2009年、再びリサイクル業界で会社を設立。それが今の株式会社ダイヤコーポレーションだ。

当初は独りでスタートしたが、次第に太田に共感する仲間が集まるようになった。これまでの常識を打ち破る業者向けブランドオークション『レストランオークション横浜ベイサイド』の運営をはじめ、業界最大手のコメ兵と提携し、『レストランオークション名古屋』の共同運営を開始するなど、新しい取り組みに挑戦していった。

今では、不動産店『らくベヤ』を運営する株式会社ディアリンク、ヴィンテージセレクトショップ『TIMELESS TOKYO』の運営会社ディアクロスの2社を擁する企業に成長。会社としての役割は異なるが、同社のスタッフは事業と会社を跨いで、やりたいことにチャレンジできる。太田は、「社内ベンチャーも大歓迎」と語り、グループ企業の一つとして、立ち上げから軌道に乗るまで全面的に支援するつもりだ。
また、太田は過去の反省を活かし、自由でフラットな組織をつくることを目標に、社員とはFace to Faceのコミュニケーションを心がけている。社内のLINEグループに入り、仕事以外の話題にも参加し、ありのままの自分で社員たちと向き合うようになった。

こうした社員への想いや仕事への情熱は、Jリーガーであり、元日本代表として活躍する弟といつも共有している。自分が父親代わりとして守るべき存在だった弟が、サッカー選手として成功し、活躍する姿を見て、太田も努力を続けることができるという。

「私は以前、『何をやるか』だけを考えており、その結果、仲間を失いました。人のつながりを重んじるようになって感じるのは、支えられていることを忘れず、謙虚な気持ちを失わないことが成功への近道なのではないかということです。今の私があるのは、これまでに助けてくださった方々のおかげです。『一緒に働きたい』と思える人、そう思ってくれる人をこれからも大切にしていきたい。スタッフにもそうあってほしいですね」


 

リスナーの目線

浅黒い肌に精悍な顔つき、がっしりとした体軀 。堂々たる空気感に気圧されそうになった瞬間、「よろしくお願いします!」と爽やかな挨拶をしてくれた太田さん。お話ししてみると真摯で真面目、ひたむきな努力家ぶりはまるでスポーツ選手のようで良い意味でのギャップに驚きます。母を支え、弟を助けて生きてきた一家の大黒柱としての胆力が、そんな人間性を形作ったのでしょう。

Profile

1981年、東京都生まれ。2009年4月、ヒュペリオン株式会社(現 株式会社ダイヤコーポレーション)を設立、代表取締役に就任。これまでの常識を打ち破る業者向けブランドオークション「レストランオークション横浜ベイサイド」の運営開始。2012年9月、リユース業界最大手の株式会社コメ兵と「レストランオークション名古屋」の共同運営開始。2013年3月、ヴィンテージセレクトショップ「TIMELESS TOKYO」を運営する、ジェイアンドディーインベストメント株式会社(現・株式会社ディアクロス)を設立、代表取締役に就任(兼任)。2015年にはゼロ円引っ越しを武器に賃貸不動産店「らくベヤ」を展開。弟はサッカー日本代表太田宏介選手。

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