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ストーリー代表・CEO

人材スキルのシェアサービスで、フリーランスや副業の働き方の価値を高めていく

最新ストーリー代表_Morning Me

誰もがキャリアを諦めない、個のスキルを活かして働ける社会へ

佐藤 麻美 / Asami Sato
株式会社MorningMe
代表取締役

女性のキャリアが途絶える社会への疑問が育んだ、起業への想い

働き方の多様化が進む昨今、時間や場所に限定されない、フリーランスという働き方を選択する人が増えている。最大の魅力は、個人の得意分野に合わせた仕事選びや時間の有効活用ができる柔軟性の高いワークスタイル。一方で会社員と比較すると、組織から受けられる支援がなく、スキルアップの機会損失や報酬交渉などの難しさにおいて課題を抱えている。

そんなフリーランスの働き方をサポートし、彼らの持つプロフェッショナルな能力を最大限発揮できる場を提供するのが、株式会社MorningMe(モーニングミー)。同社を立ち上げたのは、自身もフリーランス経験のある代表取締役の佐藤麻美だ。

若い頃から佐藤は、自分自身で稼がなければ自分の思い通りに生きられない、という想いを抱えていた。「誰のおかげで飯を食えていると思っているんだ」と言う厳格な父親と、父親に逆らうことなく専業主婦として家族を支える母親。そんな家庭環境で育ってきた佐藤は、アルバイトを禁じられていた高校時代を終えて大学に入学すると、早く自立するため家を飛び出し、一人暮らしを始めた。

学費は奨学金で、生活費はアルバイトで工面した。働いたのは結婚式場。高校生の頃にウエディングプランナーという職業を知り、結婚というライフイベントに関わることができ、自分が全力を注げる仕事だと心引かれていたからだ。

新卒で入社したブライダル専門会社をはじめ、複数の企業でウエディングプランナーの経験を積んだ後にフリーランスとして独立。起業を視野に入れ、結婚と同じく人生の分岐点である「就職・転職」に携われるキャリアカウンセラーの資格も取得した。大手ホテルグループでのウエディングプランナーと学生向けのキャリアカウンセラーを両立させる、多忙な日々を過ごす。

「自分のためではなく、相手の笑顔や幸せのために働くこと。それが一番の原動力でした」

こう話す佐藤の仕事の姿勢がクライアントに伝わり、次第に「佐藤さんのようなスタイルで働いてくれる人の力をもっと貸してほしい」と声がかかるように。それを機に、フリーランスが集う会社としてMorningMeを立ち上げた。

すべて自分で決断し、すべて自分で責任を取りたい。起業への意思は大学時代から生まれていた。その後、社会人経験を積もうと臨んだ就職活動の時期に、女性が歩むキャリアの実態に直面したことで、自分が手がけたい事業の姿が次第に具体化していく。

女性は結婚・出産を機に退職するのが当たり前。産休や育休の取得後に職場復帰を果たしても、希望の仕事に就けず、キャリアを諦めざるを得ないことも多い。そんな社会の構造に疑問を感じたことで浮かんだのが、後のMorningMeの事業となる「スキルシェア」のビジネスモデルだった。

「労働時間に拘束される働き方だから、ワークライフバランスが取れなくなる。その人が持っているスキルを提供することで収入を得られれば、時間に余裕が生まれ、生活をコントロールしやすくなる。そんな世の中になれば、キャリアの中断や家事・育児・介護などとの両立に悩む人も減ると考えました。2007年頃はまだ“フリーランス”という言葉は社会に浸透していませんでしたが、個人がスキルを活かせる会社を作りたいと思ったんです」

当時は女性起業家の存在が珍しかった時代。取り組む人が少ない道を選べば、困難ではあっても、勝機は高まるはず。そんな確信も佐藤の背中を押した。

孤立無援のフリーランサーが能力を最大限発揮できるようサポート

MorningMeは「経験豊富な人材に参画してほしい」「繁忙期に必要な即戦力を確保したい」「新戦力を取り込んで職場を活性化させたい」など、人材不足やスキル確保に悩む企業と、フリーランス人材とのマッチング・紹介サービスを手がける。

「何事も自分の力で勝負しなければならないフリーランスですが、すべてを一人で進めるのは簡単なことではありません。彼らの活動をバックアップする存在や、フリーランス同士がコミュニケーションを図って切磋琢磨する機会が必要。その役割を私たちが担い、フリーランスの価値を上げていきたいのです」

と佐藤は言葉に力を込める。MorningMeがパートナー登録しているフリーランスに行う支援は、案件紹介にとどまらず、契約締結のフォローなど多岐にわたる。

「特定の組織に属さないフリーランスは、自身の市場価値の見極めが難しく、企業から報酬を提示されるがままに、契約を受け入れることも多い。それがスキルに見合った価格設定なら問題ないのですが、必要以上に安く設定されていることも。そんな状況が常態化すれば、業界全体の価格破壊にもつながりかねません」

そうした事態を招かないよう、MorningMeは公正な契約締結か、報酬の価格設定は適切かを見定め、フリーランスが正当に働ける環境づくりを支援している。

また、MorningMe独自の強みといえるのが、登録パートナーに実施するオリジナルの研修制度だ。コンスタントに依頼を受けるクライアント・業界についてのマニュアルを整備し、専門トレーナーによる研修を行う。企業の方針やプロジェクトの意図の理解を促すことで、企業側とパートナー側のギャップを解消する狙いがある。パートナー側も準備を整えた状態でプロジェクトに携われるため、フリーランスとして働いた経験がなくても安心と自信を持って踏み出すことができる。

ひらめいたアイデアは即行動。挑戦を躊躇しない

「新しいことを一つだけ始めても、それがうまくいくとは限らない。10や20のうち一つでも成功すれば幸運。だからこそ私は新しいことに取り組み続けています。今順調に進んでいる取り組みは、いくつも重ねてきたチャレンジのうちの一握りにすぎません」

MorningMeの事業を軌道に乗せた後も、佐藤の挑戦は止まらなかった。現在進めているチャレンジの一つは、「一般社団法人日本フリーランス・複業協会」の発足・運営だ。フリーランスやパラレルワーカーにとって、仕事に対する心構えやマナー、知識の有無は、仕事の質にも大きく影響する。そこで、ビジネスマナーやトラブル対処法、各種手続きなどフリーランスが身に付けておきたい知識を学び、その定着度を測ることができる「フリーランス・複業検定試験」を実施。

企業に属している時には学ぶ機会のない、契約書の見方や情報漏洩などのトラブル時の対応、労務・法務・税務など、個人で仕事をするうえで必要な知識を持っていることを証明できる認定制度を設けている。「若者にもフリーランスのあり方を知ってほしい」と、検定試験はLINE上でも受験可能。幅広い世代に対して、フリーランスという働き方の認知度向上を図る。

同時に、フリーランスに発注する企業側の理解促進も行う。企業が業務委託のメンバーに本来の業務とは異なるタスクを依頼し、双方の認識のギャップから契約解除となるケースもある。そうした機会損失を防ぐために、発注企業側に対して、フリーランスと契約する意義や目的の啓発にも取り組んでいる。

MorningMeとしても、トレンドを意識した新しい試みに取り組む。その一つとして開始したのがTikTokだ。佐藤自身が登場し、ビジネスの話題から日常的なシーンまで繰り広げる「フリーランス道場社長」のTikTokアカウントは、開設1カ月で1万フォロワーを達成。現在約4万フォロワーを抱える。

「インフルエンサーという職業が生まれ、パートナーにもSNSの収益で生計を立てる方が増えてきました。ただ、弊社側にSNS領域の知識不足が課題としてありまして。実際に自分たちで運用することで、実践的に学ぶことにしたのです」

並行してYouTubeやInstagramも積極的に活用しながら、インフルエンサーの売り込みや企業のSNSマーケティングに役立てられるノウハウを蓄積してきた。

ひらめいたアイデアはすぐ行動に移す。その瞬発力、行動力が佐藤の強みだ。同じ事業やサービスを継続しているだけでは、組織としても個人としても成長を見込めないと強調する。

「行動するだけで成功できる時代もあったかもしれません。しかし今は、スピーディーに行動し改善や挑戦を繰り返して、ようやく成功できるかできないか。『継続は力なり』といわれますが、同じことを継続しているだけでは遅れをとってしまう。試行錯誤しながらも新しいことに踏み出し続けていかないと、仕事を続けることは難しいと考えています」

幾度もの失敗を乗り越え、フリーランスが輝ける世界を目指す

過去の挫折や困難の経験を問うと、嫌なことはすぐに忘れてしまう。いくつ失敗したかもう分からない、と佐藤は鮮やかな笑顔を見せる。

フリーランス時代に受注がゼロになったこともあれば、会社設立後に新事業の運営が軌道に乗らず、撤退を余儀なくされたこともあったが、それが困難だったとは感じていないという。

「常に新しい物事に力を注いでいるから、嫌な出来事が記憶に残らないんです。始めてみたものの、うまくいかなかったことはたくさんあるので、それを挫折とみる人もいるかもしれない。でも私は何が起きても、反省はしても後悔はしない。次の目標に向かい始めれば、その瞬間からもう後ろを振り返ることはありません」

MorningMeを設立して9年が経った。個人事業主の時期も含めて、10年以上取引を続けているクライアントもいる。それは佐藤が人とのつながりを大事にし、相手の意見や望みに誠心誠意応えてきた表れでもある。

「フリーランスの人と共に働く魅力を知った」と企業から送られる言葉を励みに、佐藤は所属フリーランサーのクオリティーと価値の向上を目指す。

「当社の研修制度や協会で実施する検定を基盤に、メンバーのクオリティーを向上できれば、『MorningMeのフリーランサーなら間違いない』とクライアントに実感してもらえます。結果、フリーランスを活用する企業が増え、彼らが活躍できる場がもっと広がるはずです。フリーランスの立場はより価値あるものになっていくでしょう。そんな世界を作ることが、私の夢です」

公開日:2022年9月8日

Profile

フェリス女学院大学卒業後、株式会社テイクアンドギヴ・ニーズに入社。ウエディングプランナーとして入社1年目で優秀個人賞を受賞。約1000人中2位の営業実績を挙げた。
その後、化粧品会社に勤務。営業新人賞を受賞。再びブライダル企業に入社。半年で婚礼営業実績トップに立ち営業実演DVDのモデルとなり人材教育に貢献。
2010年、JIPCC認定キャリア・コンサルタント/プロフェッショナル・キャリアカウンセラー取得。2013年12月、株式会社MorningMeを設立。営業やウエディングプランナー・人事業務を中心としたビジネスマッチングで企業課題解決を行う。
2019年、一般社団法人日本フリーランス・複業協会を発足。フリーランスや複業という働き方の価値を上げる取り組みを実施。現在はフリーランサー教育プラットフォーム製作と並行してSNSインフルエンサーと企業のマッチングシステムの構築を手がける。

Contact
東京都新宿区西新宿7丁目1-7新宿ダイカンプラザA館1107

Staff

インタビュー・執筆:堤真友子/編集:勝木友紀子
撮影:田中振一

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