明確な目標を持って挑めば、辛い仕事も辛くない。辛いと思わないからすべてがうまくいく!
株式会社ゼニアス 代表取締役 坂口 勇介

株式会社ゼニアス

坂口 勇介Yusuke Sakaguchi

代表取締役

2016.04.07

「コンパクトラグジュアリー」な中古マンションで差別化

中古マンションを買い取り、リノベーションして販売するのが当社の主な事業内容です。また、マンションやアパート、ビルなど、投資用物件をご購入いただいたお客様向けには、賃借人の募集、家賃の受け取り、近隣とのクレーム処理などの一貫したプロパティマネジメント(PM)事業も行っています。

中古マンションは、比較的コンパクトな物件に特化し、リノベーションする際のデザインをラグジュアリーに演出する「コンパクトラグジュアリー」をコンセプトにすることで、他社との差別化を図っています。都心部を中心に展開している理由のひとつは、東京23区の平均世帯人数が1・88人(平成27年)と2人を割り込んでおり、しかも年々さらに減る傾向にあることです。つまり、単身者やDINKSがこれからも増えていくので、ワンルームや1LDKなど、コンパクトな物件へのニーズが一層高まるものと見込んでいます。

私たちのビジネスにおいて肝となる物件情報については、地元の不動産業者から取り込むほか、時には売れ残っている物件なども含めて、こちらからアプローチすることも少なくありません。売れない物件と言っても、ほとんどの場合、“室内が汚い”“設備が古い”というのがその理由です。エアコン等の電化製品やキッチン、バスルームなどの設備は築10年、20年と経つと、ものすごく古く感じるものです。こうした物件を私たちが買い取って、照明器具の交換やシステムキッチン導入、バスルームに追い焚きや乾燥機、ミストサウナなどの機能がついた湯沸かし器を設置したうえで、部屋を現代風に格好良くリノベーションすることで、物件の価値は飛躍的に上がります。特に都心の人気のエリアであれば、築年数とはあまり関係なく、高く評価されるケースが多いですね。

40㎡に満たなくて、銀行の住宅ローンが通らない物件は買い手が見つかりにくいのですが、当社はそうしたニッチなところもあえて買いに行きます。中古マンション販売だけでなくPM事業も手掛けており、投資用物件の出口戦略を持っていることが、逆張りのビジネスも可能にしています。

2020年の東京オリンピックに向けて、都心の物件は値上がり基調にあり、全体の売り物件数は少なくなっている中、当社が前期比1・5倍の契約数を達成できているのは、コンパクト物件にもアプローチできるスキームを多く持っているからなのです。

父と大ゲンカの果てに、過酷な職場に出会う

起業を意識したきっかけは大学時代です。父が建築関係の会社を経営していて、長男である私は、いずれ父の会社を継ぐものだと思っていました。しかし大学1年の夏休み、父の会社でアルバイトした時に、社長の息子ということだけで「勇介ちゃん」呼ばわりされては、何かとチヤホヤされました。「ここにいたらおかしくなるな」学生ながらにそんな危機感を強く意識したのは、よく覚えています。

そんなことがあった後、些細な事で父とケンカになり「大学に行く金は払わない!」「上等だ!」売り言葉に買い言葉で、家を出てしまいました。大学も辞め、知人の部屋に居候したりしながら、アルバイトで生活していたのですが、「このままじゃいけない、就職しよう!」と職探しを始めました。

ケンカ別れはしたものの、父と同じ建築か不動産関係の仕事がしたい。父の会社を継げないなら、将来は自分の力で社長になろう。おぼろげにそんなことを考えながら、自分が成長できる会社を探していた時に見つけたのが、「年齢不問、未経験OK、基本給30万円」という求人広告。「給料が高い!」と迷わず決めました。

仕事は投資用不動産販売の電話営業です。朝の9時に「おはようございます」と挨拶すると同時に電話を持たされて、しまいにはワイシャツの肘の部分が薄くなって破けるくらい、夜の11時くらいまでひたすら電話を掛け続ける日々。後から入ってきた人たちも、あまりの厳しさにどんどん辞めていきます。朝に仕事の説明を受けて、昼食に出たまま、戻って来ない人も、4人に1人くらいいました。

定時は20時なのですが、帰ろうとしようものなら「契約も取れなくて帰れると思うのか!」と詰められる。信じられないのですが「契約する時以外は外出してはいけない」みたいなルールがあって、交渉は終始電話。しかも上司が常に横で聞いている監視状態、というのが日常でした。

誰もが「そんなに辛い仕事を」と同情してくれましたが、私が9年間続けられた理由は、実は辛いと思ってなかったからなんです。というのも、アポイントも契約もすぐに取れてしまうのです。その結果、24歳の会社史上最年少で営業の責任者に抜擢され、多い年はひとりで数億円の利益を叩き出していました。

契約が取れた理由を当時、後輩には「営業はセンスだ」と言っていましたが、今考えてみると、仕事が好きで、苦だと思わなかったことがすべてだったように思います。「苦しい」と思ってやっていると、それが言葉や態度に出てしまいます。そんな状況でも自分の成長など、すべてを楽しんでいたことが、営業成績につながったのでしょう。

当時の過酷な経験が、今の私を作ってくれたとすら思っています。前向きすぎるかもしれませんが、それが私の取り柄です。「会社を辞める時は独立する時」と決めていた私は、9年間、その会社を勤めあげた末に退職、現在のゼニアスを起業しました。

株式会社ゼニアス 代表取締役 坂口 勇介

Profile

1978年、埼玉県生まれ。1998年、大学中退後、渋谷区の老舗不動産会社へ就職。持ち前の営業力と行動力により最年少記録を次々と塗り替える。2002年、24歳にて売買営業の管理職へと抜擢され、仕入れ物件の決裁権を与えられる。約9年間の在籍期間中に販売したマンションは1000件を超える。2007年2月、株式会社ゼニアス設立、代表取締役に就任。「従業員とその家族が誇れる会社を作る」を目標に掲げ、経営理念である「真の豊かさの追求」と「人間性の向上」を追求して、現在に至る。

Contact

株式会社ゼニアス

東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー18F
http://www.zegnas.jp

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