世界に通用する日本発のマーケティング会社を作る

株式会社アイスタイル

高松 雄康Yukou Takamatsu

取締役兼COO(最高執行責任者)

アイスタイル グローバル

シンガポール代表取締役CEO

 目次

語学よりも大切なのはビジネススキルとビジョン

私は1996年に博報堂に入社し、営業として8年間大手自動車メーカーを担当しました。自分のビジネスの基礎づくりをした時期です。担当していた自動車メーカーは、グローバルな大企業で、後半の4年間はブラジルなどの中南米も担当し、多くの経験を得ました。ただし当初は、なぜ自分が担当者として選ばれたのかと疑問に感じていました。私は留学経験もないしMBAホルダーでもない。語学スキルがあるわけでもなかったので「どうやっていけばいいか」と頭を悩ませていました。

そこで上司に、なぜ私が海外担当に選ばれたのかと尋ねたのです。すると「お前は分かってないな」と笑われました。

「海外ビジネスに必要なのは言葉じゃない。ビジネススキルとビジョンだ」「お前に言葉ができなくても、言葉ができる人間を隣に置けばいいだけだ。だから言葉なんて関係ない。なぜお前に海外をやらせていると思っているんだ」

この時の上司の言葉は、今でも私にとって財産です。海外がぐっと自分に近づいてきて

「そうか、自分も海外ビジネスができるんだ!」と思えました。

だからといって語学の勉強をさぼっていいというわけではありませんが、確かに語学はツールでしかありません。外国の言葉を使える人は世の中にたくさんいる。でも、ビジネススキルとビジョンを携えて、海外ビジネスができる人の数は少ないのです。やがて「グローバルで通用するビジネスをしたい」「いつかは自分で経営をしたい」という気持ちが育っていきました。

博報堂で8年目に入ると、ビジネスについて、特にその歳でできる広告代理店の仕事に関しては、ほぼ一巡した感がありました。そして、これまでは1社のビジネスを変えていくことに取り組んできたけれども、そろそろ市場そのものを変えるとか、マーケティング業界を変えるビジネスをしたいと思うようになりました。

私が現在勤めている会社・アイスタイルの代表取締役社長である吉松徹郎は、大学3年生以来の親友です。彼がアットコスメを立ち上げた時は、正直なところ「クチコミサイトなど始めてどうするのか」と思いましたが、広告代理店との付き合い方など「こうしたらいいよ」と個人的にアドバイスをしていたのです。会社を辞めて起業しようと考えている時に、1999年からすでに起業している吉松に相談しました。すると「起業しないで経営しないか?」と持ちかけられ、私はアイスタイルのボードメンバーにジョインしました。当時のアイスタイルはまだ正社員70名程度で、ずっと赤字でした。そこで、私が1年間広告マーケティングの統括をして黒字に転換し、「ここまでやったのだから、好きなことをやらせてほしい」とアイメディアドライブという会社を立ち上げました。これは、日本で最初に行動マーケティング型のアドネットワーク構築を手がけた会社です。今でこそ広告の仕組みとしてはメインになりましたが当時は早過ぎました。その後、リーマン・ショックなどの影響などもあり会社は解散、私は再びアイスタイルにコミットしました。

Profile

1996年、株式会社博報堂入社。
主に大手自動車メーカーのキャンペーン全般を担当。2005年より日本最大のコスメ・美容の総合サイト@cosmeを運営する株式会社アイスタイルに経営参画し2012年に東証1部上場。2006年には、ユーザー参加型のドラマ広告を展開し第6回TIAAを受賞し、DAコンソーシアム社と共に日本初の行動ターゲティング型アドネットワークの立ち上げに従事。現在はアイスタイル取締役兼COOとして主にマーケティングと海外を推進統括している。

Contact

株式会社アイスタイル

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