無機質なキャンパスに

温かみを。
―インタビューで生み出す“Hok-kori”

Humans of Keio Founder 水野 友佳理

Humans of Keio

水野 友佳理Yukari Mizuno

Founder

2017.12.20

話を聴くことで変えられる未来

就職活動や卒業を控え、大学生活も終盤に差し掛かった今、水野はHumans of Keioの未来や今後の展望をどのように見据えているのだろうか。

「Humans of Keioを通じて私はたくさんの取材をしてきましたが、この社会では誰もが聴き手になることができると考えています」

話を聴いてくれる人が存在すれば、必ずそのストーリーに共感する人も現れる。「その循環が生まれたら、個人が萎縮せずに暮らせる社会がつくれるのではないか。Humans of Keioは、その一助としてたくさんの人に見てもらいたい」と水野は言う。取材対象を限定しなかった理由もここにある。

水野の究極の目標は、インタビューなどのアプローチを用いて「誰も排除されない社会」を実現することだ。今の世の中、国家でさえも国民すべてを平等に扱えているとはいえない。平等であるべき恩恵をマイノリティーが受けられずに孤立していることは多い。

解決の糸口の見えない世界の公共性や平等性を、身の回りから少しずつ、しかし着実に変えていこうとしている。

Humans of Keio Founder 水野 友佳理

インタビュアーの目線

決して大きくはない身体に対して圧倒的な存在感を放っているリュックサック。「よいしょ」と肩から降ろすと眼鏡の奥から人懐っこい眼差しが覗きます。“ほっこり”とした雰囲気をたたえながら、その言葉からは「人の話を聴くこと」への極めて純粋な想いが伝わって来て、ハッとさせられることも。水野さんの種蒔きが世界を大きく変える日が、いつか本当にやってくる気がしてきました。

インタビュー・編集/垣畑光哉青木典子高橋大道  撮影/平山諭


Profile

1996年愛知県生まれ。慶應義塾ニューヨーク学院を卒業後、慶應義塾大学法学部政治学科へ進学し、『Humans of Keio』を創設。以来、取材を次々に敢行、総取材人数は300人を数える。トレードマークは大きなリュックサック。趣味は14歳から高校の部活動として始めたダンス。ゼミでは現代社会理論を専攻し、「死生観の構築と幸福度の向上」に注目する。取材を重ねていく中で聴くことの奥深さを知り、SFCのゼミにも所属。現在は「身近な人との対話」を個人研究のテーマとしている。2つのゼミで学んだことを今後のインタビュー活動に活かしていく。

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