無機質なキャンパスに

温かみを。
―インタビューで生み出す“Hok-kori”

Humans of Keio

水野 友佳理Yukari Mizuno

Founder

一人ひとりの声と想いに触れたニューヨークでの生活

思いついた企画を実行する行動力のある水野だが、幼少期から活発だったわけではない。父親の転勤や、早生まれで体が小さかったことなどがあり、幼稚園に行きたくないと愚図る時期もあった。

そんな水野を変えたのは、週8回のさまざまな習い事だった。学校以外の新しいコミュニティにとけこむには自分から話しかけるしかない。そのとき、自分からアクションを起こすことの必要性や新しい友人をつくることの楽しさを知った。

中学生になると積極性はさらに強まり、3年生の9月には単身渡米することを決心し、ニューヨークの高校へ通うことにした。

自ら選択したとはいえ、アメリカでの寮生活は楽なものではなかった。日本にいれば普通にできた活動が、寮の規則に縛られてできないことや、ホームシックになったこともあった。

しかし、これまでも日々新しい刺激がある環境に身を置き、その中で楽しみを見つけてきた。「ここでしかできないことをやってやろう」と切り替え、部活動や委員会など、多い時には10を超える活動を並行してきた。

Humans of KeioのヒントとなったHumans of New Yorkと出会ったのもその頃のこと。ニューヨークの街を歩いている人々にインタビューをし、その人生にスポットをあてる、ごくシンプルなコンテンツにくぎ付けになった。

「Humans of New Yorkを初めて見たとき、『ニューヨークにはこんな人がいるのか』と外国を身近に感じました。そして、それ以上に、一人ひとりの想いに温かみを感じ、名前もわからない通りすがりの人の声とはこんなにも素敵なものだったのか、と気付かされたんです。Humans of Keioの読者の皆さんにもそんな体験をしてほしいんです」

Humans of Keio Founder 水野 友佳理

Profile

1996年愛知県生まれ。慶應義塾ニューヨーク学院を卒業後、慶應義塾大学法学部政治学科へ進学し、『Humans of Keio』を創設。以来、取材を次々に敢行、総取材人数は300人を数える。トレードマークは大きなリュックサック。趣味は14歳から高校の部活動として始めたダンス。ゼミでは現代社会理論を専攻し、「死生観の構築と幸福度の向上」に注目する。取材を重ねていく中で聴くことの奥深さを知り、SFCのゼミにも所属。現在は「身近な人との対話」を個人研究のテーマとしている。2つのゼミで学んだことを今後のインタビュー活動に活かしていく。