「お金の不安」の
解消をサポートし、
人々が豊かな人生を
送れるように

株式会社マネーフォワード 代表取締役社長 辻 庸介

株式会社マネーフォワード

辻 庸介 Yosuke Tsuji

代表取締役社長

CEO

2017.11.07

550万人に選ばれている
自動家計簿・資産管理サービス
IT×金融サービスの分野で
0から1を生み出し続ける

歴史小説を読んで感じた「世の中を変える人になりたい」

家計簿を自動作成する『マネーフォワード』、会計・確定申告をはじめバックオフィス業務をラクにする『MFクラウドシリーズ』などのサービスを提供する株式会社マネーフォワード。率いるのは、代表取締役社長CEOの辻庸介だ。

「世の中からお金に関する不安を減らしたい。お金のことで悩む時間が減れば、その分、その人にとってもっと大切なことに時間を使うことができますから。だから私たちが手がけているのは、単なる家計管理ツールではなく、豊かな人生を過ごすためのツールだととらえています」

自動家計簿『マネーフォワード』は、複数の口座残高の一括管理やカードで使ったお金の自動取得のほか、レシートを撮影すれば家計簿に反映されるなど、便利な機能が満載。面倒な家計管理をラクに続けることができるとあり、550万人に利用されている。

同社は急成長を遂げ、設立から6年目の2017年9月、東証マザーズに上場を果たした。しかし「まだやりたいことの1%ほどしか実現できていない」と辻は前を見すえる。

子どもの頃から、「現状を変える」「未来をこの手で創る」ことへの憧れや想いが強かったという辻。小学校時代から電車通学をしており、行き帰りの車内で推理小説や歴史小説を読みふけっていた。

「特に歴史ものが大好きで、小学生の頃は『まんが日本の歴史』シリーズ、中学以降は『坂の上の雲』『竜馬がゆく』『三国志』などにハマりました。日本の歴史を変えてきた人の苦闘を、本を通して疑似体験し、ワクワクしていました」

そんな「本好き、歴史好き」の辻だが、進学先として選んだのは京都大学農学部。TV番組『わくわく動物ランド』が大好きで、生物の神秘を自分の力で探りたいと考えた。

研究者を目指してバイオテクノロジーを研究していたが、ある日、先輩に誘われて進学塾を立ち上げたことが、ビジネスの道に入るきっかけになった。

「チラシを作って宣伝して、複数の参考書を参考にテキストを作って…と、さまざまな工夫を凝らしました。その結果、たくさんの生徒が集まり、塾が軌道に乗ったときは本当にうれしかった。ビジネスをゼロから創り出す楽しさを知ったんです」

株式会社マネーフォワード 代表取締役社長・CEO 辻 庸介

プロダクトを自分の手で生み出すため、大手を飛び出す

「自分の手でビジネスを創る人になりたい」と考え、人気プロダクトを多数生み出してきたソニーに入社。しかし、配属されたのは経理部だった。

経理・財務の経験を積みつつ、当初の想いを捨てきれずに3年が過ぎた頃、マネックス証券の社内募集を見つけ、手を挙げて出向した。

当時のマネックス証券はまだ社員数40名ほどの規模。戦略立案、提携交渉、採用、マーケティングなどあらゆる仕事を経験した。

「ベンチャーならではのスピード感に驚きました。どんどん新しい仕事が降ってくるし、与えられる裁量も大きい。『ソニーでの3年間で経験したことを、マネックスでは3ヵ月で経験した』と体感するほど、急カーブで成長できたと思います。大きな組織の中で既存の業務をきっちり回すことも大事ですが、私はカオスの中でゼロから1を創る方が好きだし、向いている。そう確信しました」

松本大社長のそばで、社長が何を考え、どのように意思決定しているのかを見られたこと、ビジネスの動きや会社全体の動きが把握できたことも、大きな刺激と学びになった。

さらに、経営やマーケティングに関する知識を磨きたい、今後のグローバル展開を見すえて英語力を身に付けたいと考え、2年間のMBA留学のため米国に渡った。

しかし、留学先では大きなプレッシャーとストレスを感じることになる。当初は言葉がまったく通じず、周囲とのコミュニケーションが取れない。ミーティングでも相手にされず、屈辱を味わった。しかし、チーム単位で課題が課されるため、使えない人間が1人いるとチーム全体に迷惑がかかってしまう。何とかチームの役に立とうと、毎日必死で課題に取り組んだ。

そして2年後の卒業式、辻はアメリカ人以外で唯一の「クラス代表」に選ばれた。「なぜ自分なのか」と仲間に問うと、「おまえはいつもチャレンジしていたから」という答えが返ってきた。

とにかく発言する、新しい取り組みに率先して手を挙げる、皆が集まる飲み会には必ず参加する。授業もあえてレベルが高い科目に取り組み、自分を奮い立たせてきた。そんな辻の姿を仲間がちゃんと見ていてくれたのだ。

「チャレンジし続けることの大切さと、チャレンジが自分を大きく成長させることを実感しました。また、留学中に繰り返し教えられた『周りへのcontribution(寄与、貢献)』という考え方が自分の中に根付いた。享受するだけでなく、与える側に回らなければならないという使命感を抱くようになったんです」

株式会社マネーフォワード 代表取締役社長・CEO 辻 庸介

Profile

2001年京都大学農学部卒業、2011年ペンシルベニア大学ウォートン校MBA修了。ソニー株式会社、マネックス証券株式会社を経て、2012年株式会社マネーフォワード設立。個人向けの自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」や自動貯金アプリ「しらたま」、中小企業向けのクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」などを提供。 2014年1月ケネディ米大使より「将来を担う起業家」として米国大使館賞受賞。同年2月ジャパンベンチャーアワード2014にて「起業を目指す者の模範」としてJVA審査委員長賞受賞。同年3月電通国際情報サービス「金融イノベーションビジネスカンファレンス FIBC2014」において大賞受賞。一般社団法人新経済連盟幹事。

Contact

株式会社マネーフォワード

東京都港区芝5-33-1 森永プラザビル本館17F

https://moneyforward.com/

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