損失とは
失敗することではなく
やらないで後悔すること

株式会社ウェルヴィーナス  代表取締役社長 飯島 吉彦

株式会社ウェルヴィーナス

飯島 吉彦Yoshihiko Iijima

代表取締役社長

2017.12.06

損失とは失敗することではなく、やらないで後悔すること

株式会社ウェルヴィーナスは、ダーウィングループで通信販売向けの化粧品や健康食品の企画・販売を行う企業。代表取締役社長を務める飯島吉彦が今のポジションに就任したのは、2017年9月のこと。彼がウェルヴィーナスに入社したのは2016年6月であり、わずか1年あまりで経営トップとなっている。

もともと経営幹部として入社したわけではない。ウェルヴィーナスに転職したのも「マネジメントに挑戦したい」という想いが理由のひとつであり、それまではいくつかの企業を転々としながら、一プレイヤーとしてマーケティングやWebプロモーションの仕事をしていた。

「直前に働いていた会社では、評価されている実感がほとんどなかった。もっと自分の実績がダイレクトに評価につながる会社で働きたいという想いもありましたね。その一方で自分の実力はまだ社会では通用しないのではないかという不安もあって。だから、このタイミングで一気に成長できる環境を求めたんです」

こうして出会ったのが、ウェルヴィーナス。会社の規模がまだ小さいからこそ、自分の意思で自律的に働けそうだと感じたし、成果を正当に評価してくれる仕組みにも惹かれた。そして何より「もっと社長を輩出したい」と語る、ダーウィングループ創業者・中野正幾の言葉が耳に残った。社長という姿は想像できなかったが、チャンスの多い会社であることは間違いなさそうだと思ったのだ。

入社した飯島は、これまでの経験を活かしてWebプロモーションの担当となる。しかし、1ヵ月ほど業務の引き継ぎを受けて、いざ本格始動となった矢先に大問題が発生。これまで予算の半分を投下していた広告出稿先が、とある事情で使えなくなってしまう。Webプロモーションの世界に生きてきた飯島にも経験がなく、明確な答えが出ない。頭を抱えてしまった飯島だが、悩んでいたってしょうがないと出稿再開に向けて関係各所へアプローチを続けた。
その甲斐あって1ヵ月後には再開となるのだが、飯島がこの間に動いたことはこれだけではない。長期的に出稿できないことも想定し、残された広告でいかに効率的に集客をするか、分析・改善を行ったのだ。クリエイティブや配信ターゲットを見直し続けた成果は徐々に出始め、半年後に集客効率は以前の倍以上に。入社して早々に訪れた大ピンチだったが、目先のトラブルに対処するだけでなく、本質的な改善を続けたことが成果をもたらした。

「当時の社長は私の意見や提案にきちんと耳を傾けてくれ、尊重した上でトライさせてくれました。細かく口を出すのではなく自由にやらせてくれたから、私も今起きている事態に対処するだけでなく、広い視野で仕事を進められた気がします」

このような仕事ぶりが評価されたからだろう。2017年夏のある日、社長に食事に誘われた飯島は、その席でこう告げられる。

「社長をやってみる気はないか?」

以前から、早くマネジメントに挑戦したいとの意欲を伝えていた飯島だったが、それに対する答えが社長の座だとは考えてもいなかった。今の自分に経営者が務まるのだろうか。失敗することも頭をよぎった。正直に言えば、できるかどうかわからなかった。けれどせっかく目の前に現れたチャンス。つかまずにどうする。たとえ失敗したとしても、やらずに後悔するよりも、やって後悔して生きていたい。それからわずか10日後、飯島はウェルヴィーナスの新社長となった。

「まだ経営者として成り立ての身ですから、日々の判断に迷うこともあります。けれど、こういう会社にしたいという想いに迷いはありません。それは、メンバーの皆が自分の意思を大切にしながら働ける会社。僕も社長にあれこれ言われず自由にやらせてもらえたことが、仕事の成果や自分の成長につながりました。だからこそ、皆にもその経験をしてほしいんです。皆がいつもトライできる環境をつくり、失敗したときには“ケツを拭く”。それが社長としての自分の役割だと思っています」

 

株式会社ウェルヴィーナス 飯島 吉彦

インタビュー・編集/森田大理 撮影/平山諭 


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