「生産者と消費者を結ぶ」
EC事業を軸として、
地方の課題を
ネットの力で解決したい

株式会社コムセンス

吉永 安宏Yasuhiro Yoshinaga

代表取締役

東京での経験を糧に、農家の課題をインターネットで解決

熊本生まれ熊本育ちの吉永は、地元の商業高校を卒業後、すぐに就職。地元の携帯電話会社と飲食店で勤務した後、東京でIT関連の会社を立ち上げた友人に誘われて上京し、Web制作の仕事に従事するようになる。東京と地元とのスピード感の違いに戸惑いながらも、優秀な仲間に刺激を受けて死に物狂いで働いた。一方で、いずれは熊本に戻り、東京ではできない地域密着型の事業を立ち上げたいという思いも日に日に強くなっていったという。

「家庭の都合で大学進学が叶いそうになく、比較的早い段階から卒業したら働こうと決めていました。それでも、どこかコンプレックスがあって、働き始めて間もない頃からいずれは独立しようと考えていました。上京したのも、独立して稼ぐためにはもっと実力をつけないといけないと思ったからです」

30歳を機に熊本へ戻った吉永は、Webサイトの制作やシステム開発を行う会社としてコムセンスを立ち上げた。しかし、当時の熊本は東京に比べてITリテラシーが低く、営業活動は難航。制作業務だけで食べていくのは難しいと感じ始めたころ、大きな転機が訪れる。親戚のデコポン農家から、農業の現状について話を聞く機会があったのだ。

青果物の流通の過程には農協や市場、仲卸、小売店とさまざまな業者が入るため、生産者の手取り額は消費者が商品を購入する金額の半分程度にまで削られてしまう。吉永はそうした課題をインターネットなら解決できるのではないかと考えた。

テスト的にECサイトの制作と運営を請け負うと、2ヵ月弱で300万円の売上に達し、生産者の手取り収入は倍増した。

吉永は、ここにひとつのビジネスチャンスがあると直感する。地域に根差した事業を手がけたいという初心に立ち返り、県産品を中心に取り扱うECサイトを自ら立ち上げた。これが「くまもと風土」だ。

「熊本の特産品をひたすら調べて、農家や市場に何度も足を運び、頼み込んで商品を卸してもらいました。最初は『インターネットは信用できない』などと言われて苦戦しましたが、あるときみかんの相場が暴落して。以前営業した生産者さんから電話がかかってきて、みかん15トンを卸してもらうことができたんです。その15トンをしっかり販売して実績を作ったことによって、少しずつ信頼してもらえるようになっていきました」

株式会社コムセンス 代表取締役 吉永安宏

Profile

熊本県上益城郡嘉島町出身。地元の高校を卒業し、地元の携帯電話会社と飲食店でそれぞれ3年ほど勤務した後に上京。Web制作会社2社の立ち上げを経験し、30歳で熊本に戻って株式会社コムセンスを創業した。当初はWebサイトの制作やシステム開発を中心に行っていたが、地元の基幹産業である農業の活性化に貢献したいという思いで通販サイトを立ち上げ、県内産を中心とした九州の農産品や農産加工品を全国に販売している。

Contact

株式会社コムセンス

熊本県熊本市西区田崎町484-29

http://comsense.jp/