人と深く関わり、逆境を跳ね返す力を身につける

株式会社マトリックス

大堀 康祐Yasuhiro Ohori

代表取締役

好きなことにのめり込んだ学生時代

学生時代からゲームに触れ続け、ゲームに産業としての可能性を見出した私が、「この面白さをもっと世に広めたい」という想いのもと起業に至ったのは、27歳の時でした。

出身は都心から離れた多摩地区。幼少期の遊びは、自然に囲まれながらの虫とりや缶けり、または駄菓子屋通いに夢中でした。

衝撃を受けたのは、中学1年生の時、突如行きつけの駄菓子屋に現れた「インベーダーゲーム」です。それまでのアナログな遊びとは違い、リアルタイムで画面中の絵が次々と描き変わっていく。その様子を食い入るように見つめながら、どういう仕組みなのか知りたいと興奮しました。

ほどなくしてゲームセンターブームが到来、『パックマン』や『ギャラクシアン』など後に大ヒットしたゲームが続々と登場します。私のゲームに対する好奇心も日に日に熱を帯び、高校生になるといち早く新作ゲームで遊んでは、友人に攻略法を教える日々を過ごしました。

特に影響を受けたのが、『ゼビウス』というシューティングゲームです。それまでの単調、単純なゲームとは打って変わり、独自の世界観やストーリー性を持たせたシナリオと、豊かなグラフィック表現。一目でその魅力にとりつかれ、のめり込みました。

難易度の高いゲームでしたが、ゲームをやり込むことにより、この作品の面白さを実感しました。ところが、ゲームの内容が複雑になったことで、一人ひとりに細かく攻略法を教えるのが大変だと感じるようになり、「『ゼビウス』の同人誌を作って、みんなにまとめて攻略法を教えよう、作品の面白さを伝えよう」と思い、さっそく発売元のナムコに著作権の確認をするために電話をかけたところ、ゲーム好きな若造に興味を持ってくれた広報担当者が、なんと開発の担当者にまで会わせてくれました。当時の日本はゲームがまだ産業としての認知度が低く、ビッグタイトルを出していたナムコでさえも苦労していたとのことで、このような計らいをしてくれたのでした。

著作権の了承をもらうと、一晩かけてゲーム攻略の原稿を書き上げ、オフセット印刷で同人誌を制作。何より作品の面白さを伝えたい気持ちが強かったため、原価に近い1冊300円で販売すると、その噂はゲーム仲間から口コミで広がり、約3000部を売り上げました。

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Profile

1966年東京都生まれ。
高校在学中にミニコミ誌『ゼビウス1000万点への解法』を制作、全国各地のプレイヤーから絶賛を受ける。ゲーム雑誌の編集者、ゲームデバッガー、ゲームプランナーなど数々の職種を経験後、仲間3人と共に1994年に株式会社マトリックスを設立、代表取締役に就任。

好きな言葉は「全社一丸」「努力」。趣味は、ゲーム・パチンコなどの電子遊戯全般、園芸、果物狩り。

Contact

株式会社マトリックス

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