一人ひとりが主体的に活躍できる環境をつくり続ける。
それが経営者としての僕の使命

ダーウィンホールディングス

後藤 豪 株式会社ダーウィンズ

代表取締役社長

一人ひとりが主体的に活躍できる環境をつくり続ける。 それが経営者としての僕の使命

「シンプルで当たり前なことですが、働くみんなが物心両面の幸せを感じられる状態にこだわるようにしています」

そう語るのは、株式会社ダーウィンズの社長を務める後藤豪。“物”とは従業員の仕事の成果にきちんと給与で応えていくこと。“心”とは、働くことで充実感や達成感を得られること。それを追求し続けることが経営者として重要だと考えている。

「皆の給与に還元するにはきちんと利益を上げなければいけない。仕事にやりがいや手応えを感じ続けるにはステップアップできる環境も大事なので、チャンスやポジションをつくるという意味でも事業拡大は必要不可欠。そう捉えると、メンバーを思いやることって経営戦略と密接に関わっているんです」

2015年にダーウィンズの創業者である中野正幾(現:ダーウィンホールディングス社長)から新社長に任命され、主軸であるコールセンター事業はその後も順調に拡大。国内の新拠点立ち上げや台湾現地法人の設立も実現し、2020年には海外にもう1拠点立ち上げる計画もあるなど、自身の経営手腕をいかんなく発揮している。そんな後藤だが、実は過去に一度経営者として失敗をしている。

「ダーウィンズに入社する前の話ですが、とある事業会社の代表に抜擢されたことがあるんです。当時の自分を振り返ると、社長になったことで舞い上がってしまって、やることなすことすべてがダメだった。事業計画に戦略性もないし、人を信頼して任せることができず、典型的なトップダウンのマネジメントだったように思います。そんな状態で事業が上手くいくはずもなく、経営はガタガタ。良い結果を残せず退任という結末を迎えてしまったんです」

会社はなんとか存続したものの、一部の負債を背負う形で仕事を失ってしまった。そんな後藤を救ってくれたのが、中野だった。コールセンターサービスの受託営業としてダーウィンズに入社し、イチから出直す覚悟で仕事に向き合う日々を送っていたという。

「これはダーウィンズ創業当時からの風土ですが、年齢とか社歴とかは関係なく成果に対して会社がきちんと報いてくれるんです。だからこそ僕は成果を上げることにがむしゃらになれた気がしますね」

サービスを売るのではなく、クライアント企業の事業課題をいかに解決するかという視点で提案を続けた後藤は、「後藤さんにならお任せできる」と次々に受注を獲得。自分の契約によってコールセンターが稼働し、センターにいるスタッフの頑張りによって利益が生まれ、会社も大きくなっていくというプラスの連鎖に面白みを感じた。仕事の成果に伴って、自身もマネージャー、部長、事業部長…と、とんとん拍子に昇進していく。そしてある日、中野と飲みに行った場で、代表の座を任せたいと告げられたのだ。

「当時はコールセンター事業のトップという立場にあったので、実質的にはほぼ任されていました。けれど事業責任者と経営者では背負うものが全く違う。過去の失敗も頭をよぎりましたし、不安がなかったわけではありません。でも、その場では二つ返事で承諾しましたね。以前から中野とは『メンバーを大切にできる会社にしよう』と話していたのですが、私の中でそれが絶対的な指針になっていたから、もう一度挑戦する気持ちになれたような気がします」

現在、ダーウィンズにはアルバイトを含めると全国に約600名のスタッフが在籍。一人ひとりと交流できる時間は限られるが、それでも皆を理解することが大事だと思っている。過去の自分は、メンバーの意見にイエス・ノーと判断するだけのトップダウンだったが、今は目の前のメンバーが何を考えて、どこに悩んでいるのかを理解するための会話を重視。答えや指示を与えるのではなく、メンバーが主体的に考え行動する力を引き出すことに専念しているという。

「決まったレールは敷かないようにしています。メンバーには、『ダーウィンズのビジョンと行動指針から大きくズレなければ、ノーとは言わない』とよく言っていますね。方向性が間違っていなければ、一人ひとりは違っていい。そういった個性を伸ばしていくことで皆が成長し、それによって事業も拡大させていきたいです」

株式会社ダーウィンズ

インタビュー・編集/青木典子森田大理 撮影/出島悠宇

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