想いを受け入れ、一緒に歩むことで
ブランド力のある人材を育てる

コールフォース株式会社/株式会社エバーバンク

澤畑 利弥Toshiya Sawahata

BS事業部部長/執行役員

考え方のベースにあるのは「もっと良くできる」

「マネジメントにおいては、『和(輪)』を作るタイプです。僕のデスクもリーダー席ではなく、一般社員たちと肩を並べてます。そのほうが意見のやりとりもスムーズですね。気軽に話しかけたり、意見を聞けたりする場所のほうが、チームとしても活動しやすいので」

BS事業部部長の澤畑利弥は、大学生時代に会社設立のタイミングでコールフォースに参画。小さな頃から自分でお店を経営することに興味があったため、ゼロから新しい仕事を始め、その成長を推進している環境は性に合っていた。

現在は、法人向けのビジネスソリューション事業を率いる。設立当初からさまざまな業務を経験しながらマネジメントを行ってきたが、その中で澤畑がもっとも心がけているのは、本人の意思を尊重することだ。

「まずは本人の意見を尊重しますね。研修を受けたいとか、これをやりたいっていうことは拒否することなく、望むとおりにやってもらいます。相談を受けたときも、アドバイスはするけれども、本人にどうしたいか選んでもらうんです」

とはいえ、ただ単に相手の話を聞くことは苦手だ。相談を受けた後は聞き流さずに「それじゃあこの後どうするの?」と、解決策を提案せずにはいられない。

「今の働く環境が70点だったら、80点にできるわけですよね。このように、『もっとよくできる』っていう考え方が自分のベースにあって。例えば居酒屋に行っても、もっと接客が良ければまた来たいのに、とか。そういう気付きが日常でも多いので、『こうしたらもっとよくなるよね』っていう会話はいつもしています」

意見を受け入れながらも前進のために助言をくれる澤畑の周りには、自然と人が集まる。仕事のことからプライベートなことまで、部署の垣根を越えて多くの社員から相談を受ける。小学5年生から始めたバスケットボールのチームでも、ずっとキャプテンや副キャプテンという役回りだった。学生の頃から、指示されたことをただやるのではなく、やったことがどのような作用、結果につながるのか、考えながら取り組むタイプだった。

いち社員としては、数ヵ月単位で業務が変わることにやりがいを感じている。同じ仕事の繰り返しではなく、新しいビジネスモデルや新しいシーンに触れていくことで、自分を磨いている実感がある。そして成長を続けるコールフォースでは、社員に厳しく目標を設定し指導する局面も。だからこそ心がけているのが、風通しのよい部署運営だ。

「怒られて育ってきた人材って、怒られないために仕事をするようになるんですよね。厳しくせざるをえないシーンもあるんですけど、そればかりだとストレスで疲弊してしまうので。1日の大半が仕事の時間だし、つまり人生の大半が仕事なので、働く時間がつらい時間ではなく、楽しい時間であってほしいんです」

和やかな雰囲気づくりを意識する理由には、部下の成長に対する想いがある。

「厳しく押さえつけられる働き方をしている人は、会社がなくなったときに、自分自身に何も残らないと思います。メンバーには、仮に今とまったく違う分野に携わることになったり、転職や自身で起業することになったりしたとしても、今以上のお給料がもらえるとか、今以上に活躍できるブランド価値の高い人材になってほしい。だから僕はこれからも、『一緒に歩む』というスタンスでメンバーに向き合っていきます」


インタビュー・編集/青木典子川辺美希
撮影/後藤敦司