社長のライフプランは会社と個人の両方で考える

株式会社ファイナンシャル・マネジメント 代表取締役 山本 俊成

山本 俊成Toshinari Yamamoto

株式会社ファイナンシャル・マネジメント

代表取締役

2015.03.11

ライフプランは社長の人生の経営計画

社長はご自身が経営されている会社の将来のことを考え、1年後、3年後、5年後の経営計画について策定をされていることでしょう。しっかりとした経営計画を策定し、それを実行することで会社の永続的な発展と従業員の幸せを追求されていることだと思います。

一方、社長個人のライフプランについてはいかがでしょうか。忙しくて自分自身のライフプランニングまでは手が回らない、という方も多いのではないでしょうか。

社長自身のライフプランは、社長個人にとってのいわば「人生の経営計画書」です。経営計画が無いと会社の発展が難しいように、ライフプランを作っていないと、人生においての効率的で具体的な計画が立てられません。

社長独特のライフプラン

社長のライフプランは、一般の方のそれとは少し色合いが違います。一番大きな違いは、経営している会社があるということです。会社があるが故に、考えておかなければならないこともあれば、会社があるが故のメリットもあります。

以下、ライフプランにおける4つの資金について見ていきます。

(1)教育資金

ご家庭の教育方針にもよりますが、将来の事業承継を考える場合、お子様に後継者としてふさわしい教育を受けさせる必要があります。経営されている会社によって、どのような教育が必要かは変わってきますが、高い学歴や専門知識の習得、海外展開を見据えた語学の習得など、将来会社にとってプラスになる教育を検討しなければなりません。

そのような教育を受けさせる場合は当然高い学費が掛かってきますので、事前の備えが必要になります。

 (2)住宅資金

住宅を「賃貸」するか「購入」するか、それぞれメリットがあるためどちらがお得かは一概に言えません。

「賃貸」した場合は社宅扱いとすることで家賃の一部を会社の経費にできますので、会社に利益が出ている場合は税金面でのメリットがありますし、社長個人としても手元に現金が残せます。

「購入」した場合は、会社が金融機関から融資を受ける際に、自宅を担保にすることもできますし、自宅を会社に貸し付けることにより、社長個人が家賃という安定収入を得ることも可能になります。

いずれの場合も普通に不動産を賃貸したり購入したりすることに比べて、社長個人の手元資金を残すことができるので、会社の状況を見ながら、よりメリットがある選択をされるべきです。

(3)老後資金

老後にゆとりのある生活を送るためには、現状の公的年金だけでは老後資金が不足します。会社勇退時の退職金による財源の準備が極めて大切です。

退職金は所得税法上最も優遇されていますので、高い税金の掛かる役員報酬からお金を貯めていくよりも最終的に多くのお金を手元に残せます。

退職金の財源の準備としては会社で掛ける積立タイプの生命保険の活用が効果的です。

(4)投資資金

会社の資金繰りが悪化し、従業員の給与や取引先への支払金額が足りなくなった場合、会社を最後に救うのは社長の個人財産になります。そのため会社のことも考え、意識して貯蓄することが必要です。

ただし、無目的にお金を貯めても意味がありません。会社の経営状態やライフプランに合わせて計画的な貯蓄計画を立てなければなりません。会社に余剰資金があるようでしたら、敢あえて会社で資産運用をすることで会社の資産や社長の退職金の原資を増やすのもいいかもしれません。

山本 俊成

インタビュアーの目線

どちらかと言えば口数は少なく、相手の話にじっくりと耳を傾けたうえでアドバイスをされる山本さん。メガバンクの銀行マンから始まり、保険営業を経て、現在の独立系ファイナンシャルプランナーへと転身していったキャリアと現在でも旺盛な海外の情報収集力を見込んで、クライアントのみならず、マスコミからも厚い信頼を寄せられています。

書籍「小さな会社のための「お金の参考書」 」から掲載】


Profile

広島県生まれの東京育ち。
父親も銀行マンという家庭に育ち、慶應義塾大学経済学部を卒業後に都市銀行へ。中立の立場でお金のアドバイスをしたいと考え、保険会社を経て独立。コンサルティングとセールスを切り離した独自のスタンスと保険約款を読み込み学んだ深い知識、幅広い資産運用術が支持される。メディアへの寄稿も多数。

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