不動産賃貸業務を
システムで支援。
管理業者にも入居者にも
利を提供する

株式会社ダンゴネット 代表取締役社長 松川 竜也

株式会社ダンゴネット

松川 竜也Tatsuya Matsukawa

代表取締役社長

2017.10.24

導入企業4500社以上。
シェアトップクラスの
不動産業向け高機能賃貸管理システムを提供
『賃貸名人』と『集客名人』
ソフトとハードの両面で
不動産業界を支える

「不動産業界をよりよくする」システムを提供

私たちにとって身近な不動産業といえば、不動産仲介業者や管理会社ではないだろうか。部屋を借りるときは仲介業者である「街の不動産屋さん」で物件を探し、大家の代理である管理会社に部屋に関する相談をしたり、家賃を支払ったりしている人も多いだろう。

そんな不動産賃貸業には、契約書や規約の作成をはじめ、入居者への説明やサポート、更新の連絡、家賃の回収、管理料の計算など煩雑で細かい仕事が伴う。

こうした不動産賃貸業をシステムの面から支え、効率化を実現させたのが東京・国分寺に本社を置く株式会社ダンゴネットだ。

代表取締役社長を務めるのは松川竜也。2002年より不動産賃貸業者をサポートするシステムの開発に着手し、現在は不動産管理会社向けの基幹システム『賃貸名人』、不動産仲介業者に向けた集客ツール『集客名人』を展開している。その他にも不動産売買やリフォームに関するシステムも提供。これらをすべて自社内で開発し、販売している。

主力サービスである『賃貸名人』は、不動産管理会社向けのソフトだ。その機能は、家主、建物、部屋、契約者のデータベース一元化管理に加え、一般賃貸借契約書、重要事項説明書といった重要書類の出力、家賃の入金管理や管理費の計算、修繕やクレームの対応履歴のデータ化など50以上にも及び、不動産賃貸業のあらゆる業務を網羅している。弁護士監修のもと、最新の法律や条例に基づいた契約書を出力できるところも大きな特徴だ。

「以前の不動産業界では、こうした重要書類も手書きで作成することが多くありました。ですから、店舗によって契約内容が法律に則っていないこともあり、入居者にとって不利な契約がまかり通っていたこともあるんです。『賃貸名人』は不動産屋に向けた業務の効率化だけではなく、入居者が不利な契約を結んでしまうのを防ぐ役割もあります。不動産賃貸契約で不幸になる人をなくし、不動産業界全体をもっとよくしたい。そんな想いで提供しています」

「多くの不動産会社に使ってもらい、エンドユーザーである入居者にもメリットを与えられるようにしたい」と語る松川は、『賃貸名人』を競合ソフトの約半額で提供。保守費用のみで更新やバージョンアップを無償で行い、コールセンターによる導入前後のフォローも徹底している。高機能かつ購入しやすい価格と万全のサポート体制が業界内で評判を呼び、導入企業は全国で約4500社、業界シェアトップクラスを誇る。

その一方で、近年は、不動産仲介業者向けにLEDパネルを用いた集客ツール、『集客名人』の拡大にも注力している。不動産仲介店舗の窓ガラスに貼られている家賃や間取りが記載されたチラシをLEDパネルで光らせ、スタイリッシュに見せることで集客を促すのが狙いだ。店舗のイメージに合ったデザインやレイアウトの提案も行っている。

「当初は不動産屋の集客力を上げるソフトを作れないかと考えていました。しかし、必要な機能は少なく、競合も多いので価格競争になってしまう。そこで、視点を変え、ハードウェアを提供しようと考えました。多くの不動産屋が悩んでいる『店への入りにくさ』を払拭し、若者や女性が入りやすくなる、そんな店づくりをサポートしたい、と」

2014年より企画的に販売開始した『集客名人』だったが、導入した店舗からは、「チラシを立ち止まって見ている人が倍に増えた」「飛び込みの来店客が増加した」と評判も上々。サービス開始から3年で設置店舗は全国で500店を超え、『賃貸名人』に続くダンゴネットの主力事業に成長しつつある。

株式会社ダンゴネット 代表取締役社長  松川 竜也

「家族を守るため」会社を背負う覚悟を決めた20代

松川は、大手電機メーカーで管理職を務める父のもと、3人の妹とともに何不自由なく育った。そんな生活に変化の兆しが訪れたのは、松川が大学生の時だった。

父親が会社を辞め、「データベースの分析ソフトをつくりたい」とダンゴネットを立ち上げたのだ。集客のためのビラ配りなどを手伝ってはいたが、松川は他人事のような気持ちで父を見守っていたという。

大学卒業後、松川はIT企業に金融関連のシステムエンジニアとして就職。ところが、入社2年目、父の経営するダンゴネットが窮地に陥る。創業メンバーだった営業担当者と開発担当者が辞めてしまい、松川の両親のみで運営せざるを得なくなったのだ。

開発要員を失った両親から依頼を受け、松川はダンゴネットの開発案件も請け負うことになった。昼間は会社員として勤務し、帰宅後は朝までダンゴネットの仕事をする日々。2足の草鞋を履いた生活が4、5ヵ月続いた。

「睡眠時間がとれず、体力も限界。『どうしようかな』と考えたとき、家族のことが頭に浮かんだんです。ダンゴネットがうまくいかなかったら、家族みんなが路頭に迷う。当時、一番下の妹はまだ中学生でしたし、僕は長男ということもあって『自分がやるしかない』と腹をくくりました。尊敬する両親が人生をかけて立ち上げた会社。父は営業も強く、母は経理事務全般をこなせる。技術さえ伴えば道は開けると思いました」

2001年、松川は勤めていたIT企業を退職し、ダンゴネットに入社。開発を担当しながら、父親と2人、営業に奔走した。とにかく売上を上げるため、利益の薄い下請けや孫請けの仕事も受注しては全力で取り組んだ。生活も節約を余儀なくされ、噛み応えのある外国産のグミを何度も咀嚼して、空腹をしのいだ。

厳しい状況が続く中でも、松川には「自社開発でパッケージ商品をつくりたい」という夢があった。システム会社として自社商品で勝負したいと考えていたのだ。しかし、何をやるかがなかなか定まらない。そんなとき、仕事場として借りていたマンションの管理会社の人から「システムがなくて困っている」という相談を受けた。当時の不動産管理会社向けのシステムは非常に高価で、ユーザーは大手不動産会社ばかり。中小規模の不動産会社にはとても手が届かない価格だった。

雑談中の話ではあったが、「それなら作ってみよう」と制作を開始。続いて入社し、開発者としての才能を開花させ始めていた妹と共に、自社で開発していた顧客データベースに不動産要素を組み入れて開発を進めた。当時は不動産の知識がなかったため、業者に聞いたり、本を読んだりして学びながら進めた。

「当時は家族だけで運営していましたし、『これがコケたところで変わらないよね』というのもあって、怖いものがなかった。ですから、思い切って挑戦できたんです」

こうして2002年、不動産管理ソフトの販売をスタート。当時の大手システム会社のものより10%以下という驚異の価格で提供し、これが大成功。好評を博し、順調に販売数を伸ばした。手ごたえを感じた松川は、さらに改良を重ね、2005年に満を持して『賃貸名人』をリリース。その頃には、下請けの仕事はすべてやめ、松川は5人に増えた社員とともに、不動産業界にフォーカスした自社ソフトの制作に集中した。『賃貸名人』の成功は会社のパッケージ事業の礎となり、ようやくダンゴネットは軌道に乗った。

株式会社ダンゴネット 代表取締役社長  松川 竜也

Profile

1977年、福岡県北九州市生まれ。父親の転勤に伴い11~15歳までオランダで過ごし、アムステルダム日本人学校を卒業。帰国し、明治大学を卒業後、日本流通システム株式会社(現インフォテック株式会社)にてシステム開発に従事。退職後、株式会社ダンゴネットに入社、その後、2010年に代表取締役社長に就任。不動産賃貸業向けシステムのパイオニア企業として数千社以上の導入実績を持つ。

Contact

株式会社ダンゴネット

東京都国分寺市本町2-2-14 セントクォークビル7F

https://www.dangonet.co.jp/

週間アクセスランキング