損害保険はコスト・補償内容・サービスを比較する
株式会社インシュアランスサービス 代表取締役社長 清水 丈嗣

株式会社インシュアランスサービス

清水 丈嗣Takeshi Shimizu

代表取締役社長

2015.04.26

企業の損害保険も比較検討の時代に

インターネットの普及により、とくに個人分野では保険を比較して検討するのは一昔前に比べると盛んに行われており、生命保険については比較サイトや複数の保険会社を扱う代理店による商品比較がよくなされています。損害保険についても自動車保険を中心に比較検討されるのが普通になっています。

しかし企業の損害保険については、今までは関連する企業の企業代理店や昔から付き合いのある代理店で加入していたケースが多く、相見積もりなどの競争が少なかったためか、保険料が高かったり補償内容が不十分であったりと、最適な形での契約がなされていない事例も多く見受けられます。

損害保険については「どの保険会社で加入しても同じだろう」や「前と同じ条件でそのまま続ければいいだろう」と考えている方も多く、1年ごとの契約更新の際に、前年同条件でそのまま契約が更新され続けているケースが多いです。

しかし、実は損害保険はきちんと見直すことで保険料は変わらずに、より充実した補償が得られたり、補償内容は従来通りで保険料を安くすることもできるのです。しっかりとした損害保険契約に加入することは企業のリスクマネジメントや経費削減にもつながります。見直しをすることで、同じ補償内容なのに保険料負担が1/2、1/3まで下がるケースも珍しくありません。

損害保険の見直し3つのポイント

損害保険の見直しは次の3つの比較ポイントを押さえながら行います。

①コストの比較 ~更新時は保険料見直しのチャンス

損害保険の保険料は会社にとってコストになります。コストをいかに下げるかは会社経営をしていく上で重要な要素になります。

損害保険の保険料は同じ補償内容でも保険会社ごとに保険料が違います。複数の保険会社の保険料を比較して、コストが安いものを選択する必要があります。

また、次のような方法を取ることでも、コストダウンが可能となります。

(1)複数のものを包括で契約することにより、割引が受けられる。

(2)既存の契約で、より割引が利く保険会社を探す。

(3)相見積もりを取ることで、保険料を下げる交渉をする。

年に1回の更新時は実は保険料が下げられるチャンスでもあります。前年同条件であれば保険料は同額と安易に考えず、保険料負担を下げられるかどうか検討することが大切です。

②補償内容の比較 ~同じ補償でも実は保険会社によって違う

損害保険は「保険」なのでその補償内容を比較する必要があります。最適な補償額で加入するのはもちろんですが、たとえ同じような補償内容でも保険会社によって中身が違うものが多くあります。

例えば、海外PL(生産物賠償責任)保険など、海外でのリスクを補償するものであれば、外資系の損害保険会社を活用した方が、訴訟になった場合に良い弁護士を活用できるケースもあります。また、代表者が訴訟のために海外に行く場合に、渡航の際の飛行機にビジネスクラスを使えるような保険金が出るところと、エコノミークラス分までしか出ないところなど、保険会社によって違いが出ることもあります。

このような細部にわたる補償内容の比較は、複数の損害保険会社の商品を取り扱い、各社の商品の補償内容や違いをよく理解している、「乗り合い代理店」でないと難しいでしょう。

③サービスの比較

損害保険はサービスのいい保険代理店を選ぶことも大切です。保険商品の内容だけではなく、それを取り扱う保険代理店にも注目しなければなりません。保険は契約すれば終わりではなく、契約後の管理が大事だからです。

とくに、事故時の保険金請求の手続きには保険代理店が大きくかかわってきます。保険金請求の際に、お客様の立場に立って丁寧にヒアリングし、適正に保険金が出るように交渉をしてくれるのは保険代理店だからです。保険金請求実績の多い保険代理店ほど、様々な事故時の請求事例を経験していることから、お客様と保険会社の間に立っての最適な対応を期待できます。こうした、保険代理店が提供するサービスや実績の差についても、よく検討しましょう。

清水 丈嗣

インタビュアーの目線

全国でも有数の独立系専業保険代理店の二代目として会社を引き継がれたプレッシャーは相当だったかとお察ししますが、お客様からの信用と、創業以来の経営理念を誠実に守り続けながら、時代の変化にも対応して成長を続けていらっしゃいます。

書籍「小さな会社のための「お金の参考書」 」から掲載】


Profile

兵庫県出身。
1994年AIU保険会社入社、2002年株式会社インシュアランスサービスに入社し、2006年より現職。

株式会社インシュアランスサービスは1975年の創業以来、「保険会社の代理人でなく、お客様の代理人である」を経営の理念に、法人向けリスクマネジメントおよびクレーム(保険金の請求)コンサルティングサービスを提供。独立系の専業損害保険代理店としては国内有数の規模と実績を誇る。

Contact

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(本社)
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