“絶対に妥協しない”
映像作りで
「いいクリエーション」を
体現する

株式会社イクリエ

金子 隆澄Kaneko Takasumi

クリエイティブ本部 映像制作部 部長 クリエイティブディレクター

マネジャー兼クリエイターとしてイクリエの映像制作を支える

「絶対にクオリティには妥協しない。お客様がイクリエを選んでくださった以上、120%の力で応えたいんです」

こう語るのは株式会社イクリエ、クリエイティブ本部、映像制作部部長兼クリエイティブディレクターを務める金子隆澄。納品前のゲームプロモーション、ゲームオープニングムービーのクオリティチェックをメインに、クライアントとの折衝や映像制作のディレクションまで幅広い業務を担当している。時には、自ら映像制作を担い、クリエイターとしての一面も持つ。

「同じ案件は2つとないので、毎回ゼロからスタートします。その度に心がけているのは、コンテンツのファンが満足できる作品にすること。SNSでファンの方が『あのムービーすごくいい!』と投稿されているのを見ると、やって良かったなぁと思います。そのためには、ゲームのコンセプトやクライアントの意図を汲み取り、実際に作業するデザイナーにわかりやすく伝えることが大切。それぞれの個性や性格に合った伝え方を工夫しています」

「映像の『良い・悪い』を判断するのは、感覚」と金子は言う。その背景には、子ども時代に培った映像作品への高い感性があるようだ。

長野県に生まれた金子は、厳格な家庭で育った。特に父親が厳しく、お小遣いをくれることはなかったが、映画鑑賞だけは許してくれた。「週1回、好きなビデオを5本レンタルして良い」、「映画は好きなだけ映画館で見ていい」と2つのルールが決められ、金子は小学校6年間で、ビデオに加え、当時、長野で上映されていた映画のほとんどを鑑賞した。

あらゆるジャンルの映像を見ることが楽しく、また、映画の舞台となっている時代背景について調べることで、歴史や社会、雑学など、知識がどんどん増えていった。

小・中・高時代を通じて、漫画を描くことやゲームにも熱中。時には友人と自然の中で釣りやバーベキューを楽しんだことも、金子の感性に磨きをかけた。

高校卒業後、東京への憧れから上京。秋葉原の電気店にアルバイトの販売員として入社した。最初は「言われたことだけやっておけばいい」というスタンスで働いていたが、あるとき、見かねた上司から声を掛けられた。「バイトだからと遠慮するな。社員と同じ権限を持たせるから好きに仕事をしていい」。この言葉で金子の就労観は大きく変化。仕事に責任を持ち、主体的に取り組むようになった。金子に会いに来る客が増え、それまでの何倍も仕事が楽しくなった。

6年後、内勤の部署に異動したことを機に、電気店を退職。知人の誘いで映像制作の事務所に入った。未経験だったが「チャンスがあるならやってみよう」と心を決め、機材とソフトを借りて独学で映像制作を学んだ。「ゼロからモノを作ることは楽しい」と感じ始めた頃、イクリエと出会った。

こうして2014年、イクリエに入社。映像制作の経験を積み重ねるうちに、眠っていた映像作品への感性が目を覚まし、気付けばチームを任されるまでに成長を遂げていた。

やがて、金子の映像制作に対するストイックな姿勢が、クライアントの間で評判となり、今では多くのゲームメーカーから「金子さんに任せておけば、絶対にいいものが仕上がってくる」と厚い信頼を寄せられている。

「常にクオリティの高い作品をお届けして、お客様の期待に応え続けること。それがイクリエの価値であり、僕の使命。メンバーには、私生活と仕事のバランスをとり、楽しく働いてもらいたいと思っています。個々のスキルを上げ、もっと社内外での評価を高めてあげたい。会社やメンバー、僕とかかわってくれた人、皆を幸せにすることが僕の目標です」


インタビュー・編集/高橋奈巳    撮影/新見和美