自分でスイッチを入れたら、切り替えられる
株式会社ネクスト 代表取締役社長 井上 高志

株式会社ネクスト

井上 高志Takashi Inoue

代表取締役社長

2015.03.18

就活中に受けた2つの大きな衝撃

私は大学卒業後の就職先に、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)を選びました。早ければ入社3年でプロジェクトリーダーになれると聞いたからです。私がリーダーシップに興味を持ったきっかけは、あるベンチャー企業の入社試験でのことでした。

当時はバブル期で、就職活動を始めた頃の有効求人倍率は3・8。大手企業も含めて、次々と内定が取れたので、自分はすごいのだと錯覚していました。しかし、従業員30人ほどのベンチャー企業の入社試験の集団面接の場で、迫力ある学生たちに圧倒されてしまったのです。例えば交通事故で両親を亡くしたという学生は、プロボクサーになる夢もケガで断念、それでも自力で学費を稼ぎ学業に励んできた努力型人間でした。他に、弁論部で鍛えた弁舌を駆使し、理路整然と働くことの意義を述べた秀才タイプもいました。

一方の私は、入社後にやりたいことを尋ねられても「何か大きいことをしたいです」といった返答しかできず、このベンチャーはあっさり不合格。しかも、追い打ちをかけるように、当時の彼女に突然別れを告げられました。「私はニューヨークでニュースキャスターになるのが夢だから、これから留学します。お別れしましょう」と。なんて恰好良い彼女なんだ、そして将来の夢も明確に言えない自分はなんて恰好悪いのだろう、と落ち込みました。この2つの出来事をきっかけに、私は自分を変えようと決めたのです。

あえて険しい道を選ぶ自分になる

私は3人兄弟の末っ子で、常に目立たないように努め、生徒会や学級委員といった責任のある立場を要領よくかわしてきました。その恰好悪さがあのベンチャーの集団面接で露呈し、潔い彼女を前にして浮き彫りとなりました。

このままではいけないと、私は自分に2つのことを誓いました。一つは、これから一生かけてでも「これだけはやり遂げた」と思えることをやること。もう一つは、社会人になったら5年後に起業することです。

そう決意した私は、過去21年間ぬるま湯に浸かってきた自分を修行モードに追い込みました。行動パターンや思考パターンは、180度転換です。今まではいつでも「躊躇したらやめる」ようにしてきましたが、「迷ったら一歩前に出る」ことにしました。やると決めたのだからと無理やりにでも踏み出します。そして5年で独立するための修行の場として、リクルートコスモスに就職したのです。

井上 高志

Profile

1968年神奈川県生まれ。
青山学院大学経済学部卒業。株式会社リクルートコスモス(現株式会社コスモスイニシア)から株式会社リクルートへ出向・転籍後、「不動産業界の仕組みを変えたい」との信念から、1997年、株式会社ネクストを設立。インターネットを活用した不動産情報インフラの構築を目指し、不動産・住宅情報サイト『HOME’S(ホームズ)』を立ち上げ、掲載物件数No.1のサイトに育て上げる。

2011年からは『HOME’S』の海外展開にも着手し、タイ、インドネシア、台湾へ進出。日本のみならず世界で情報インフラの構築を進め、国籍や言語にかかわらずスムーズに住み替えができる仕組み創りを目指す。座右の銘は、ネクストの社是でもある「利他主義」。

Contact

株式会社ネクスト

〒108-0075
東京都港区港南2-3-13 品川フロントビル
TEL:03-5783-3600(代表)
URL:http://www.next-group.jp/

関連書籍

書籍
「メンター的起業家に訊く 20代に何をする?」

20代だから人生は変えられる。今しかできないことがある。
成長企業のトップ26人に聞く、「いま20代の若者たちは、何をすればいいのか」をまとめたインタビュー集。

ご購入はこちら

週間アクセスランキング