ストーリーの発信を通じて
人と人がつながり、
生き生きと働ける
前向きな世界をつくりたい

リスナーズ株式会社

角田 尭史Takashi Sumida

編集長

企業理念「すべての人にストーリーを」の実現を目指す

「誰もが皆、ストーリーを持っている。それらを顕在化させたいんです。ストーリーが伝わっているかどうかで人と人の関係性は大きく変わる。人と人のつながりによって、いろいろなものが生み出されると思うから」

リスナーズで編集長を務める角田尭史は、自身の目標をそう語る。

角田が初めて「メディアの記事制作」に携わったのは大学院生時代。
大学では硬式野球部で活動し、大学院に進んでからはホームページ担当を引き受けた。
コンテンツは選手の紹介や大会の結果報告。
どんなプレーが得点につながったのか、試合会場に足を運べなかった人にもヤマ場や選手の活躍ぶりを伝えるものだ。
焼き肉屋のバイトを終えた深夜1時、研究室に戻ってPCに向かい、記事を書いた。
疲れているはずなのに、無性に楽しかった。

記事の配信は、選手の父兄にも喜ばれた。試合会場のスタンドで父兄に会えば「あの記事を書いた人!」とコミュニケーションが生まれる。それも楽しみの一つだった。

角田が伝えたかったのは、レギュラー選手の活躍だけではない。
ベンチやスタンドにいる選手たち、マネジャーなどにもスポットを当てたかったという。

「以前の僕は自己中だったんです。ピッチャーで、中学~高校時代はエースや準エースのポジションだったから自分が主役。でも大学時代にケガをして練習もままならず、道具の準備などの裏方作業をしていた時期が長くて。そのとき初めて、野球はプレーするだけじゃない、いろいろな役割の人がいて成り立っていることに気付いたんです。その経験があったからこそ、それぞれの役割や想いにフォーカスし、伝えたいと思うようになりました」

愛媛県出身の角田。
北海道大学・北海道大学大学院で土木を専攻し、卒業後、大手重工業メーカーに入社。
発電所の施工管理や設計を手がけていたが、2年目、再びメディア制作に関わることになる。
その会社ではコミュニケーション活性化を目的に社内メディアを運営しており、2年目の社員全員がコンテンツ制作を担当する決まりだった。
同期メンバーたちが面倒くさがる中、角田だけが嬉々として取り組み、編集リーダーを務めた。

趣味、愛読書、夏休みの思い出――さまざまな切り口で社員に取材し、紹介した。
また、新たにコメント欄を設けるなど、つながりを生むための取り組みも絶えず行った。

「僕も○○が好きなんです!」「今度くわしくお話を聞かせてください」。
記事が公開されるたびにそのような会話が生まれ、盛り上がる様子を見て、喜びを感じた。

一方、プラント施工の現場では日々ストレスを抱えていた。
膨大な仕事量と上からの圧力に、現場のメンバーたちには不満が募っていた。
皆、目の前の仕事に忙殺され、仕事を楽しむことも将来のビジョンを描くこともできない環境。
本社に異動したとき、そんな現場の実情を伝え、改善を図りたいと考えたが、本社もまた同じような状況だった。

「自分の仕事の魅力や楽しさを認識できれば、皆もっと生き生きと働けるんじゃないか」。
そう考えたが、技術職の身では、皆に気付きを与える機会はない。
そこで「メディアの世界に行こう」と思い立ち、転職活動を開始。
リスナーズに入社した。

現在は、編集長としてLISTENの制作を取りまとめている。
意識するのは「徹底した現場目線」。
前職での経験を活かし、取材現場で見聞きしたことを多くの人に届けるべく、一つひとつのストーリーに向き合っている。

角田はある社長インタビューを、「泣きそうになった」と振り返る。
それは、社長が信じて取り組んだことが裏目に出て、社員が大量離職したことがある…というエピソードだ。

「社員の苦しみが胸に迫ってきたし、一方、社長の話を聞けばその真意を理解できた。お互いの想いがちゃんと伝わっていれば、そんな事態は防げたのだろうな、と。やっぱり『ストーリー』は人々に必要だと実感しました。今つらい想いをしている人も前を向くきっかけになるようなストーリーを届ける。それが自分の使命だと思っています」


インタビュー・編集/青木典子  撮影/田中 振一

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