ICT関連の取り扱い商材は40万点。
パートナー企業は1万社以上
ソフトバンク創業時の事業とDNAを
引き継ぎ、さらなる拡大へ
- 1.法人&一般消費者に「便利」「楽」「楽しい」を届ける
- 2.「スピード」「今、決める」の風土で成長を遂げてきた
- 3.社員が可能性の広がりを感じ、ワクワクして働けるように
法人&一般消費者に「便利」「楽」「楽しい」を届ける
『ソフトバンク』と聞けば、真っ先に携帯電話事業を思い浮かべる人がほとんどだろう。通信をはじめ幅広い事業を展開するソフトバンクグループだが、1981年の創業当時はパソコン用パッケージソフトの流通事業からスタートした。その原点というべき事業を引き継いでいるのがSB C&S(エスビーシーアンドエス)株式会社だ。
この数十年の間に、取り扱い商品はソフトウェアからハードウェア、IT周辺機器、ネットワークOS、モバイルアクセサリーなどまでジャンルが拡大。現在はクラウド・AIといった最新テクノロジーにも注力し、働き方改革、生産性向上を図る企業をサポートしている。法人向けに関しては、取り扱いメーカーは4000社、取り扱い商材は40万点以上。「ICT分野で扱っていないものはない」という状態だ。販売パートナーは全国で約1万社・4万拠点に達する。
一方、スマートフォンユーザーをはじめとする一般消費者向けには、機能やデザイン性に優れたプロダクトを提供。スマート家電コントローラーやコミュニケーションロボットなど、IoTを活用した新しいライフスタイルを実現するアイテムも届ける。自社ブランド商品も含め8万3000点以上を扱い、店舗数は2万5000店以上という規模だ。
コーポレート管理統括室室長の市川隆博は、SB C&Sで働く醍醐味をこう語る。
「私たちが扱ってる商品は、世の中を便利にしたり、日々の生活や働き方を楽しくしたり、楽にしたり、豊かにしたりするもの。そうしたアイテムをお客様にお届けして喜んでいただき、社会への貢献を感じられることが大きなやりがいです」
同社は7期連続で過去最高益を更新中。分社から4年間で営業利益は2倍に伸びており、2020年にはさらに1.5倍への成長を目指す。
市川はSB C&Sの強みを「37年の歴史の中で培われてきた信頼」だと自信を見せる。多くのメーカーやパートナーと関係を築いてきたことで、流通事業そのものが「プラットフォーム」として確立されており、そこに乗せた商品はスムーズに流れていく。直販を行う会社から転職してきた人は「お客様から次々と見積もり依頼や注文が入ってくる」状況に驚くという。
「戦略も明確。事業領域・ビジネスモデル・収益構造・ターゲット市場、その4つの柱から戦略を組み立て、それに則ってしっかり積み上げてきた」と市川。例えば、もともとの流通業、つまり「商社」の立場だと商品を流して単発的に収益を挙げる「フロー型」だが、継続的に収益を生む「ストック型」のビジネスモデルの確立を図り、モバイル代理店としての機能をゼロから立ち上げた。クラウドやセキュリティのように、スマホ、ipadなどで使われるサービスも「ストック型」だ。また、モバイルのアクセサリーや周辺機器などは自社プライベートブランドとして収益率が高い商品を送り出した。流通事業に関しては、常に最新の技術や製品へのアンテナを張り、競合よりも早くリーチして独占契約を結ぶ。
ソフトバンクグループ代表の孫正義氏が描くのは「群戦略」。グループ各社が裁量権を持って経営し、各分野のナンバーワンとなり「ナンバーワン企業の群れ」となることだ。SB C&SもICT製品の製造・流通・販売分野で圧倒的ナンバーワンを目指す。
