障害者が“生きづらい”社会を“当たり前に生きられる”世界へ変えていく

株式会社D&I

高橋 平

HRソリューション事業部                         リクルーティンググループ リーダー

広い視野を持ち、障害者、企業、双方に新たな価値を提供したい

「自分が『やりたい』『こうしたい』と思っていたことが、今どんどん実現できています」。

自信に満ちた表情でこう語るのは、株式会社D&I、HRソリューション事業部でリーダーを務める高橋平。現在、法人営業として企業の障害者雇用にかかわるコンサルティングや提案を行っている。

高橋がこの業界に興味を持った背景には、知的・発達障害を持つ4歳上の兄の存在がある。家族としてともに育ってきたが「もっと頼りになるお兄ちゃんがよかった」と複雑な感情を抱くこともあった。兄への想いが変化したのは、大学生になり一人暮らしを始めたとき。家族と離れたことで「やっぱり家族は大事。弟として兄にもっとできることがあるのではないか」と冷静に考えるようになった。

そこでボランティアサークルに参加し、障害者と交流を深めながら、自分ができることを模索した。活動を通じて、障害者の就職の苦労や余暇を過ごす場がないことなど、多くの課題に気付いた。「彼らを取り巻く生きづらい社会を変えたい」。そんな想いが湧きあがっていたとき、D&Iと出会った。同社でインターンシップを始め、テレアポや法人営業、『情熱!テラコヤ塾』の指導スタッフなどを経験。卒業が近づき、就職活動で悩んでいたときに、D&Iから「新卒として入社しないか」と誘われ、入社を決めた。やりたいことを実現できる環境だと確信したからだ。

「障害者雇用支援という新しいビジネスモデルにワクワクしました。新規事業の立ち上げに挑戦したい、障害者の教育から雇用までを支援したいといった、自分の夢を伝えたときに、『D&Iならこんな機会を提供できる』と、親身になってくれたんです。私の成長を後押ししてくれる環境、それは、他には代えられない大きな価値だと感じました」

2015年4月、営業として新卒入社し、障害者の人材紹介を担当。目の前の仕事に集中する毎日だったが、2年目に大型就職フェアの運営リーダーに抜擢されると、広い視野を持って会社全体を俯瞰することができた。「どのように就職の機会を拡大させるか」など、自分なりに課題を見つけることで、「会社として社会にどう貢献できるか」を意識しながら仕事を進めるようになった。ある大手企業の特例子会社(障害者雇用の促進と安定を目的とする企業)設立プロジェクトにかかわったときは、コンサルティングからサポートまでを一貫して任された。初めて自分で裁量を持ち、お客様と信頼関係を築きながらやり遂げたことは、自分の成長を実感できた思い出深い仕事だ。

2018年からは、営業活動と並行して就職したい障害者の面談にも注力している。

理想の就職を叶えるためには、企業とのマッチングが最も重要と考え、本人、企業、双方からじっくりヒアリングを行っている。高橋は仕事内容や業界の希望のほか、本人が周囲にどう理解してもらいたいか、ストレスを感じる場面など時間をかけて引き出す。企業にも年齢や障害の種類といった表面上の希望ではなく、雇いたい理想の人物像を聴く。書類ではわからない面談時の印象や人柄、感じたことを伝え、その会社で戦力となれる人を紹介することで、双方にとって理想的な就職が実現すると考えている。

「D&Iには『誰もが当たり前に働ける社会へ』という共通の価値観が根付いています。社員同士の仲が良く、役員に気軽に提案をできるフラットな風土。私はこの分野で一生仕事をすると決めていますが、今の仲間、会社が大好きだから、このメンバーで今後何ができるのかを突き詰めていきたい。これからこの会社をどうやって発展させていくか。そう考えると、私の目標はD&Iの“社長”に行き着きます。次の社長はどうしようか、という時期がきたら真っ先に自分の名前が挙がるように、もっともっと成長したいですね」


インタビュー・編集/青木典子、高橋奈巳 撮影/平山諭