成長企業で頑張れば、たとえ普通の人だってぐっと大きく成長できる
株式会社イー・コミュニケーションズ 代表取締役 佐藤 信也

株式会社イー・コミュニケーションズ

佐藤 信也Shinya Sato

代表取締役

2016.04.07

テストは人生を左右する物差し

この本を読んでいるみなさんは、学校や就職試験などで、たくさんのテスト・試験を受けてきたことと思います。そして、テストなんてうんざり、あまり好きじゃないという人も多いのではないでしょうか。

ですが、もしダイエットをしようとしたときに、まず何を用意しますか? 一般的には体重計やメジャーを用意するはずです。それらがなければ、現在の体重や変化がわからず、目標も立てられないからです。では、人の能力を測定しようとする場合にはどうしたらいいでしょうか。体重計やメジャーなどと同じ役目を果たす能力測定ツール、すなわちテストが必要になるわけです。ところで、昨今はさまざまな分野でIT化が進んでいますが、日本の教育分野、特にテストのIT化は遅れていて、小中高大学の試験をはじめ、適性検査や昇進試験、能力系の検定、資格試験など、あらゆるテストの約95%が紙ベース(+面接)というアナログなシステムを採用しています。

ここで問題になるのは、それらのテストの内容が本当に正しく人の能力を測ることができるのかということ。1問ずつの適正度やトータルで見た場合の適正度、紙ベースでは測れない能力の測定や面接の客観性など紙ベーステストの問題は少なくありません。

テストは、進学や昇進、資格取得など、いわば人生を左右する場面で用いられるもの。だからこそ、問題の適正度や誰もが納得できる客観性を追求しなければなりません。こうした数々の問題をクリアするものとして注目を浴びているのがCBT(Computer basedTesting)です。昨今では、適性テストなどで利用したことがある人も多いでしょう。当社は「教育×IT」を掲げ、そのCBTシステムの開発やテスト内容の設計、システムの運用に特化した事業を手掛ける、日本では唯一の企業です。

こんなふうにテストについて語った上で当社の事業内容を聞くと、私が昔から教育業界を志していたように思われるかもしれませんが、違います。面白いことを求めて働くうちに「IT」「教育」に出会っただけで、私のキャリアは、実は不動産業から始まりました。

普通の自分がすごい人を凌ぐには?

ごく一般的な中流家庭で、ごく普通に育った私は、当時勢いがあったマスコミや広告代理店系の会社に勤めたいという軽い動機で就職活動をしていました。そこで出会ったのがリクルートです。インターンとして同社でアルバイトをするうち、彼らの意識の高さに感化されるとともに、創業者である江副浩正氏の「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉に心酔しました。

時代はバブル真っただ中。不動産業も非常に脚光を浴びていて、リクルートでも、本体より先に不動産業を手掛けるグループ企業・リクルートコスモス(現コスモスイニシア)を上場させようという機運が高まっていた頃のことです。こんなに勢いのある会社で働けば、自分も絶対に伸びていけると憧れ、リクルートコスモスへの入社を決めました。

ところが、入社後に配属されたのは賃貸事業部。会社のメイン事業はマンション分譲や都市開発でしたから、最初は日陰の部署だなあと感じたものです。でも、それは間違いでした。当時の上司の言葉を借りると、「賃貸は、経営のすべてが学べる事業」だったのです。

分譲や開発事業では、建物を造って売ったらその仕事は終わりですが、賃貸事業の場合は、資産を持って貸し出して、きちんと利回りを出しながら長期サイクルで運用していかなければなりません。上司には、「社会人として最初にそういうことを学んだという経験は、必ず財産になる」と言われました。

経営者になった今なら、その言葉の意味がよくわかります。当社の事業も、サーバーやシステムを貸し出して運営するという、まさに賃貸事業と同じビジネスモデルをとっているからです。さらに同社では、「成長企業でなら、普通の間でも愚直に努力することで通常よりも大きく成長できる」ということも学びました。

というのも、私の同期には、みなさんも知っているような、今をときめく企業を立ち上げた社長たちが揃っていて、当時から目立っていました。一方の私は達成意欲こそ強いものの、そんなに目立つタイプではなかったのです。

その代わり、上司に教わった通りに現場主義を貫き、モデルルームには朝一番に行ってパートナー会社の現場の方たちと一緒に掃除をしたり、こまめに連絡を取るなどの小さな努力を愚直に積み重ねていきました。こうして信頼関係を築き、彼らに頑張ってもらうことで自分の売り上げを上げていくという仕組みを作り上げた結果…普通の私が、すごいメンバーを抑え、最優秀営業マン賞などの好成績を収めることができたのです。

上司やライバル、付き合う人全てに恵まれたからこその成長でした。こうして多くの学びを得た後、「自分で機会を創り出す」ことを決意。30歳を目前に独立しました。


Profile

早稲田大学卒業後、株式会社リクルートコスモス(現コスモスイニシア)に入社。不動産ビジネスに7年間従事した後、多店舗展開型飲食事業を友人と共に経営。その後、インターネットの黎明期にセキュリティ分野でITコンサルタントとして活躍。活動範囲を教育分野にシフトし、資格検定のIT化を推進することをミッションに2000年、株式会社イー・コミュニケーションズ設立。同社代表取締役就任。2003年にComputerBased Testingのプラットフォーム開発に成功し、多くの検定や社内資格試験をWebで提供する。著書に『社長の思いが伝わる『ビジョン検定』のすすめ』(共著:日本能率協会マネジメントセンター出版)。

Contact

株式会社イー・コミュニケーションズ

東京都港区六本木2-4-5 六本木Dスクエアビル9F(旧興和六本木ビル)
http://www.e-coms.co.jp/

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