決済事業で積み上げた
ビッグデータを活かし、
業種の枠を越えた展開へ

株式会社ネットプロテクションズ 代表取締役社長CEO 柴田 紳

株式会社ネットプロテクションズ

柴田 紳Shin Shibata

代表取締役社長CEO

2017.09.01

クレジットカードを
越える可能性を秘めた
新たな決済システムを創出
経験なんかなくたって
意欲があって本気でやれば
人は必ず輝ける!

累計ユーザー数1億人超を誇る、EC向け後払い決済サービス

「当社には約15年にわたって蓄積してきた、『他社が持っていないビッグデータ』という資産があります。Amazonがそうしたように、それを活かせば、大きなアドバンテージを持った状態でさまざまな新規ビジネスに挑戦できる。自分で新しいことを生み出したいという人には宝の山のような会社です。将来が楽しみで仕方がないですね」

株式会社ネットプロテクションズ代表取締役社長CEO・柴田紳は自信を見せる。

同社は、「後払い決済サービス」のパイオニアだ。2002年に提供を開始した、日本初のEC向け決済サービス「NP後払い」は、累計ユーザー数1億人超、導入店舗約2万3000店、年間利用者数約3000万人にまで拡大している(2017年7月現在)。

このサービスは、買い手にとっては「商品・サービスを享受した後に代金を支払える安心感」というメリットがあり、売り手にとっては「未払いを同社が100%請け負ってくれる」というメリットがある。

また、同じ仕組みを応用したBtoCサービス向けの「NP後払いair」やBtoB向け「NP掛け払い」なども提供。競合となるサービスはほぼ存在しない。企業側では人手不足のため決済業務を外注する動きが活発化しており、同社へのニーズが高まっている。

こうしたサービスを提供し続けてきたことによって、同社には「購買歴」「支払い歴」などを含んだ1億件を超えるビッグデータが蓄積された。さらには未回収リスクを低減するノウハウ、膨大な請求業務をさばくオペレーションシステムなど、積み上げた「資産」は他社の追随を許さないレベルに達している。今後はそれらの資産をもとに、革新的なサービスを次々に打ち出していく計画だ。

2017年には、会員制カードレス決済サービス「atone(アトネ)」もリリース。スマートフォンから簡易な会員登録をするだけで、1ヵ月分の利用代金をまとめて翌月支払いにできるというもので、面倒な審査はなく、5万円までなら誰でも利用が可能だ。同社が持つ後払い決済事業すべての基盤を活用して導入店とユーザーの拡大を推進し、クレジットカードに比肩する決済サービスの地位を狙っている。

「これだけのデータがそろえば、マッチング広告や金融、ECコンサルティングなど、展開できる事業はいくつもある。ここから先の可能性は無限大にあると言えるでしょう」

株式会社ネットプロテクションズ 代表取締役社長CEO 柴田 紳

「不可能」と言われたビジネスを、孤立無援でゼロから立ち上げ

今では当たり前になった「NP後払い」も、当初は誰もが「100%実現不可能」と口を揃えたという。なぜなら、未回収リスクをすべて飲む必要があるほか、時間と資金と忍耐を要する多数の課題があり、難易度が非常に高いビジネスモデルだからだ。

柴田とネットプロテクションズの関わりは、当時の親会社であるITX株式会社に柴田が転職したのがきっかけだ。当時のITXはベンチャー企業のM&Aや買収企業先での新規事業立ち上げなどを手がけていた。ネットプロテクションズの買収が決まったとき、柴田が取締役として出向を命じられたのだ。その頃、「成長意欲の塊だった」という柴田は勇んで引き受けたが、いざ現場に入ってみると、後払い決済事業は「アイデアがあるだけ」という実態が判明した。

既存社員は30~40代が中心で、弱冠26歳だった柴田への反発は強く、モチベーションも低い。柴田自身もITの理解が十分とは言えず、営業やマネジメントの経験もないという絶望的なスタートとなった。

それでも、すでに株主は億単位の投資をしており、「できません」では済まされない。自分なりに後払い決済の仕組みを整理して必要な業務を洗い出し、社員を割り振ってプロジェクトを進めようとした。しかし、自身の力不足もあり、周囲の協力は依然として得られない。時間的な制約もあるため、すべて1人でやるしか道はなかった。何度も心が折れかけたが、「自分が止まれば会社も終わる」。その一心で、歯を食いしばって踏みとどまった。

潮目が変わったのは、10億円以上もの赤字を出しながら苦難を耐え抜き、事業が黒字に転じた頃。向上心や達成意欲にあふれる仲間が集まり始め、不可能は可能になった。そのリターンの大きさは、同社の高い成長率が示すとおりだ。

今、さらなる飛躍の機運が訪れている。しかし、社員は増やしすぎず、厳選したいと柴田は考えている。

「例えば今、営業人員を増やせば、目先の利益はもっと上げられます。でも、長期的に考えると、ここで人を採用しすぎると組織の柔軟性が失われる危険があり、いずれ効率化や事業変換を図った際に役割を失う人が出てくる可能性もある。『若者』という社会的資本といえる人たちを迎え入れる以上、企業には育成の責任がある。一人ひとりのWILL(なりたい自分、やりたいこと)を実現させていけるような場と土台を提供しなければなりません。だからこそ、少数精鋭で、個々人の成長機会を確実に確保しながら、事業を成長させていきたいんです」

株式会社ネットプロテクションズ 代表取締役社長CEO 柴田 紳

Profile

1975年生まれ。福岡県出身。一橋大学社会学部を卒業。1998 年、日商岩井株式会社(現・双日株式会社)に入社。2001年、ITX 株式会社に転職。当時凋落の一途を辿っていた株式会社ネットプロテクションズの買収に携わり、出向。弱冠26 歳で企業再生というマイナスの状態から日本初の決済ソリューション「NP 後払い」を立ち上げる。2004 年4 月、同社の代表取締役社長に就任、同8 月、転籍。現在に至る。

Contact

株式会社ネットプロテクションズ

東京都中央区銀座1-10-6 銀座ファーストビル4F

https://corp.netprotections.com

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