『攻めのIT』を
キーワードに
クライアントの
事業を発展させる

株式会社ディマージシェア 代表取締役社長 大内 慎

株式会社ディマージシェア

大内 慎Shin Ohuchi

代表取締役社長

2017.01.19

「元請け」にこだわり、
顧客と直に向き合う。
自社独自の製品も開発
ベトナムを足がかりに
自社製品を海外展開へ

業界の慣習を打ち破ることで成長してきた

「システム開発をビルの建築になぞらえると、私たちは『元請け』の案件しかやりません。たとえ小さなビルでも、自分たちがお客様から直接話を聴き、その想いを形にしていく設計段階から入るのです」

株式会社ディマージシェアの、創業からの変わらぬ想いだ。

社長の大内慎が同社を立ち上げたのは1999年。以来、SI(システムインテグレーション)をベースに、常に新しい自社製品やサービスを創り続けてきた。

IT業界は、建設業界のような「ピラミッド構造」だと言われる。大手がクライアントから請けた仕事を2次請け 、3次請け、4次請けと下ろしていく仕組みだ。そうした業界にあって、ディマージシェアは下請けではなくクライアントから直にオーダーを受けてシステム開発を行う。

創業当初から、大内は異業種の経営者と積極的に交流し、自分たちの技術力をアピールした。また、夜間や週末のプライベートの時間を割いて、自社製品となるモバイルサービスの開発に勤しみ、雑誌などさまざまな媒体に掲載して営業を仕掛けた。

一般的にSI企業の経営者はエンジニア出身が多く、営業力が弱い傾向が見られる。下請け、孫請けで開発の仕事をもらうのが当然という業界の在り方に、大内は疑問を持った。その業界の常識に甘んじる気はまったくなかったのだ。

「IT企業で技術力があるのは当たり前。その技術力をどのように『価値』に変換するかがポイントだと思うのです。キーワードは『攻めのIT』。当社のデジタルクラウド製品の『admage(アドマージ)』は、お客様のビジネスの収益性を高めることに特化しています。単なる業務効率化やコスト削減ではなく、私たちの『admage』を活用した新しい事業を共に創ることで、お客様のビジネスの発展に貢献しているのです」

「業界の通例とは真逆のことをして、とんがってきた」という大内。常に自分を取り巻く世界を俯瞰して捉える、いわば「門外漢」の視点を持っていたことが、現在の成長につながったようだ。

採用する人材も、理系人材やIT業界経験者に限る必要はないと考えた。成長する意欲がある人材であれば、文系出身者や未経験者も数多く採用している。

入社者は3ヵ月間の研修を通じ、プログラムやインフラ、データベースなどの基礎知識をしっかりと身に付ける。さらに、早い段階から先輩社員や上司に同行して、クライアントとの打ち合わせにも参加する。

「お客様の価値観や目的を主体的に考え、形にする機会を持つことが大事だと考えています。システムはあくまでも手段。お客様のニーズをつかみ、自分の手で実現させる力を身に付ければ、仕事はぐんとおもしろくなるはずですから」

技術力を高める一方で、ビジネスセンスを養う研修も積極的に取り入れている。クライアントから、製品のみならずエンジニアのコミュニケーション能力を褒められる機会が多いのは、こうした教育体制の成果だと大内は自負している。

株式会社ディマージシェア 代表取締役社長 大内 慎

2人の起業家との出会いが変えた人生

高校時代はバンドやアルバイトに明け暮れたという大内。卒業後は情報処理の専門学校に進学した。当時、パソコンは一般に普及しておらず、「周りはコンピュータオタクだらけでカルチャーショックを受けた」と言う。それでも2年間、必死に勉強してSIベンダーに就職。大規模な基幹システムを手掛ける花形部署でも経験を積んだ。

3年後、「最先端の技術力を身に付けたい」という想いが強くなり、ITベンチャーに転職。それが一つの転機となった。

「小さな会社だったので、社長の営業にも同行しました。そこで経営者の華やかな世界を知りました。同じ時期に、以前いた会社の先輩が独立したという噂を聞いて会いに行ったのです。この2人の起業家と接点を持ったことが、自分も『社長になりたい』という夢を持つきっかけとなりました」

高校時代から多種多様な人と交友関係を結んでいた。エンジニアになっても、クライアントとの交流が何より楽しかった。コミュニケーション能力+テクノロジーでクライアントに貢献したいという想いが、大内を起業家への道へと駆り立てた。

25歳で独立を決意。まずは個人事業主からスタートし、3年間で1000万円を貯めて会社を設立する計画を立てた。専門学校時代の同級生と転職先の会社の同僚が大内の夢に賛同してくれた。3人で貯金をコツコツと積み重ね、計画通り3年後には法人化を実現。創業メンバーになってくれた2人の仲間は、今でも同社で大内を力強く支えている。

意気揚々とスタートを切ったが、会社を続けていく中で幾度となくピンチもあった。「元請けの仕事をしたい」といっても、設立したばかりの会社に直で発注してくれる企業はそうそうない。やむをえず目の前にある4次請けの開発案件に飛びついた。自分たちでスケジュールをコントロールすることができない立場で、仕事はなかなか終わらず、自身も社員も徹夜続き。1ヵ月ほど会社で寝泊まりをすることもあった。社員が疲弊していく姿を間近で見て、絶対に下請けの仕事はやめようと大内は決意した。

「当時はインターネットが急速に普及しつつある中、Webやモバイルサービスの可能性を目の当たりにし、『Webやモバイルをうまく使えば何でもできる』という思いを抱いた。私たちのような少人数の会社でも下請けの開発案件に頼らずに、自分たちの製品やサービスを生み出し勝負できる時代だと確信し、実行に移してきたんです」

株式会社ディマージシェア 代表取締役社長 大内 慎

Profile

1971年、千葉県出身。
SI会社、ITベンチャーにてメインフレーム開発からオープン系の開発まで幅広く経験。
1996年25歳の時、3年後の独立を決意し個人創業。
ITコンサルティングファームでプロジェクトマネージメントなどに従事。

計画通り3年後の1999年28歳の時、株式会社ディマージシェアを設立。
システムソリューション事業をベースとし、iモード向けのグループウェアサービスを皮切りにモバイル・ブログのCMSサービス、ネット広告の収益・効果を最大化する「ADMAGEクラウド」等、自社製品を積極的に展開。「ADMAGEクラウド」は累計導入アカウント数300、国内業界No1となる。

現在はデジタルクラウド事業を軸とした、企業の収益性を高めていく「攻めのIT」ソリューションを手掛けている。

Contact

株式会社ディマージシェア

東京都千代田区飯田橋1-5-10 教販九段ビル6F

http://www.dimage.co.jp

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