仕事とは、社会に貢献するためにある

中央電力株式会社

中村 誠司Seiji Nakamura

代表取締役

前例のない、マンション高圧電力導入への挑戦

そんな中、当社にとって大きな転機が訪れます。2000年頃から活発化した電力小売事業の自由化です。しかし、この電力自由化は高圧などに限られたものでした。

高圧電力の利用には大規模な設備投資が必要で、自由化の恩恵を受けられたのは高圧契約の大規模工場など、一部のお客様に限られていました。そこへコンビニ業界が、低圧から高圧への切り替えを順次進め、大幅なコスト削減に成功します。要は、低圧から高圧へ切り替えることで、電気のまとめ買いが可能となり、大量に買う分、料金が割安になるという話です。そこで当社も、高圧への切り替えに必要な設備の販売・レンタル事業に参入。大手ラーメン店などへ導入を進めましたが、最低でも200万〜300万円はかかる設備投資がネックとなり、思うように需要が伸びませんでした。

この課題を乗り越えるため、日夜会議を繰り返した末に、「マンション事業」のアイデアが浮かんできました。マンションでは、住人が個々に電力会社と契約を結ぶことから、電圧の区分は、料金が従来のまま据え置かれていた「低圧」です。そこで、マンション全体で受変電設備を導入して高圧に切り替え、電力を一括購入すれば、電気を安く供給できるのではないか、と考えたのです。

調査を開始すると、計算上ではどう考えても電気料金は安くなります。法律上もマンションへの高圧導入は問題ないこともわかりました。早速、近所のマンションで導入試験を計画し、電力会社や県庁、市役所と交渉を開始したところ、「前例がないから認められない」「電気代が安くなるはずがない」と否定的な反応ばかり。工事の許可を取ろうと役所に行けば「許可したあとに御社が潰れたら、誰が責任取るんだ」と追い返される始末です。当時は、マンションに高圧を導入することなど、まだ誰もやったことがなく、当社のチャレンジが日本初だったのです。大企業ならともかく、得体の知れないベンチャー企業など、誰も相手にしてくれません。結局、許可が下りるまでに1年もかかりました。

Profile

1968年大阪府生まれ。

京都産業大学経営学部を卒業後、大手証券会社入社。営業として優秀な成績を残すが、「顧客が得する思いを感じてもらえる仕事をしたい」と決意して退職。1993年25歳のときにコスト削減コンサルティング事業を始め、中央電力の前身であるメリックスを創業。関わるすべての人から喜ばれる事業を念頭に、省エネルギー、電気セキュリティ事業を行う。

2003年、日本で初めてマンションの電力一括契約サービス提供を開始。現在、一括受電業界No.1企業として約16万世帯のお客様にご契約いただき、電力サービスを提供している。2013年よりグループ会社を4社とし、2015年6月には日本では16年ぶりとなる、地元(熊本県)主体の地熱発電事業も開業した。2015年3月期におけるグループ総売上160億円を達成。

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