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株式会社エアークローゼット

天沼 聰Satoshi Amanuma

代表取締役社長 兼 CEO

父の死、自身の闘病、海外生活を経て新たな価値観が芽生える

少年時代に志していたのは医師になること。開業医であった父親の背中を見て育った天沼にとっては、至極当然のことだった。しかし、その志はある日突然揺らいでしまう。小学5年の冬に父が倒れ、そのまま帰らぬ人となったのだ。

「心にぽっかりと穴が開いてしまったような感覚でした。医師を目指して私立中学の受験勉強を始めていた時期だったけれど、自分にとって当たり前だと思っていたことが崩れたせいなのか、どうしても前向きになれず受験もあきらめてしまいました」

そんな喪失感から脱したのは中学1年のとき。夏休みに、母が天沼をイギリスでの短期留学とヨーロッパ周遊へと送り出してくれた。異文化に触れ、見るものすべてが新鮮だった経験を通して、新たな価値観が芽生えたという。

「例えば、車の通行一つをとっても、左側を走るルールの国もあれば、右側通行の国もありますよね。そんな違いに気付くうちに、何が正しいかなんて誰かが決めたことでしかないと思った。自分がこれまで当たり前だと信じていたことも、自身がそう決めつけていたに過ぎないんだとわかったんです。『皆が違っていい。全員が正しい』。その価値観は、今、社内に共有している考え方でもあります」

天沼は高校の進学先を海外に求めた。アイルランドで寮生活を送りながら、乗馬・サッカー・軽音楽とさまざまな活動に打ち込んだ。いずれもチームの信頼関係が必要な部活動。この時期、自分は仲間と協力しながら大きな目標を目指すことに喜びを感じる人間なのだと実感した。

しかし高校2年のとき、またもや予期せぬ出来事が降りかかる。腎臓に異常が見つかり、帰国を余儀なくされたのだ。2学期をまるまる入院することになり、有り余る時間を病院のベッドで過ごしていると、この先の人生にも想いを馳せるように。医師の道ではなく、別の道を歩んでもいいじゃないかとポジティブに思えるようになった。

退院後、高校を卒業して進学したのはイギリスのロンドン大学。経営や情報システムを専攻したが、当初の天沼は「学び」への意識が高いとはいえず、遊びに夢中になっていた。そんな天沼を見かねたのか、ある友人から厳しい一言を投げかけられる。

「『サトシ、お前は俺たちイギリス人より高い学費を払っているのに、勉強への姿勢が甘くないか?』。そう言われたんです。彼は、親から大学に行かずに働けと言われながらも、自分で学費を稼いで通学していました。私は彼に言われるまで、大学に行くことをどこか『当たり前』だと思っていて、そんな自分が急に恥ずかしくなったのを覚えています。同時に、友人がわざわざ私の姿勢に怒ってくれたこと、そうして成長の機会をくれたことを、とてもありがたく感じました。だからこそ、この経験は当社が掲げている行動指針のひとつ『シェアをし、チームも自己も成長する』にもつながっているんです」

株式会社エアークローゼット 代表取締役社長 兼 CEO 天沼 聰

Profile

千葉県出身。イギリスの大学でコンピューター・経営を学び、帰国後にITコンサルティングファームであるアビームコンサルティングに入社。教育系・官公庁系のIT・戦略コンサルに携わる。2011年、楽天株式会社に転職し、海外13拠点をとりまとめるグローバルマネージャーとして活躍。2014年、ライフスタイルに根付くようなサービスを生み出すことをモットーに株式会社ノイエジークを設立。2015年6月に株式会社エアークローゼットに社名変更。

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