自分の人生のオーナーは自分。スーツ作りを通じて、お客様を、そして自分自身を輝かせたいー。

株式会社muse

土屋沙織 Saori Tsuchiya

六本木店 店舗責任者

100年先を見据え、Re.museの理念・価値を次世代につなぐ

「お客様が夢を語れる、Re.museはそんな居心地の良い場所でありたい」。

そう語るのはRe.muse 六本木店の責任者を務める土屋沙織。

フィッターとしてお客様に必ず聴くのは「どのような考えを持っていて、これから何を成し遂げていきたいか」。スーツには、そこで語られた想いを込め、袖を通すたびに、それを思い出してもらいたいと思っているからだ。顧客からは「あなたには自然と夢を語ってしまう」と言われることが多いという。

「『スーツが完成して終わり』ではありません。お客様の手元に届いてからが、夢へ踏み出す最初の1歩となる。その人の背中を押す、そんなスーツづくりを目指しています」

ある男性経営者から「ストイックな印象を変え、さわやかなイメージになりたい」と相談を受けたとき、希望に合うスーツづくりに加え、ヘアスタイルのアドバイスも行い、イメージチェンジのサポートをした。後日、その経営者からは「出会う人が変わり、新しい販路が開拓できた」と、以前の自分のイメージを打破できたという報告があった。

「将来、講師として活躍したい」という主婦の女性には、あえて斬新な生地のスーツを提案。当初、女性は驚いていたが、新たな未来のために土屋を信じ、その提案を受け入れた。出来上がったスーツは、女性に良く似合い、周囲からも称賛されたという。「人前で話す勇気が出た」と自信に満ちた表情で語る女性を見て、「こうしたヴィクトリースーツの価値をもっと多くの方に提供していきたい」と改めて感じた。

もともと「人の役に立ちたい」と思っていた土屋は、関西の短大を卒業後、エステティシャンとして就職。施術を通じてお客様に喜んでもらいながら、技術を磨き、向上していけることが楽しかった。3年後、さらに成長していける環境を求め、異業種の会計事務所に転職。新しいことへのチャレンジ意欲が高じて、お煎茶や着付を習い始めた。その技術を高めようと、土日を利用して京料理店で手伝いをし、着付を修得。ある日、そんな土屋の様子を見た勝から「museで人生を輝かせないか。東京で一緒にやろう」と誘われた。

しかし、即答できなかった。会計事務所の先生や仲間、病気がちだった母の顔が目に浮かんだからだ。「大切な人たちを置いてまで、自分の人生を輝かせる必要があるのか」―。誰にも相談することなく、自分自身と向き合い、悩み抜いた。さまざまな本を読み、心に響いた言葉はノートに書き留めた。「自分の手で作り上げたものをあえて自分の手で壊す」、「偶然の出会いをどれだけ多く経験できるか」、「準備だけで満足する人生よりも小さな挑戦を繰り返す人生を」。ノートが数冊になった頃、土屋は自分の本心に気付いた。

「これまで私は、人に決断を委ね、人が喜ぶことを基準に人生の選択をしてきました。でも『自分の人生は自分がオーナー、やりたいことを自分で選択してもいいんだ』と気付いたんです。環境を変えて自分自身の人生をクリエイトしよう、勝とともに100年続くブランド作りに一生をかけて挑戦する、と決めたのです」

「ここで働くために今までの仕事があった」と土屋は言う。エステティシャンをしていた経験から、採寸の際、その人の身体の特徴を的確につかめる。会計事務所で経営者や個人事業主と接していたコミュニケーションスキルは、スーツを作る上でのヒアリングに役立っている。

「Re.museの理念、創業者の想い、フィッティング技術を後輩に伝え、次世代にバトンをつなぐのが私の役目。誇りを持てる仕事で輝きながら、1人の女性、妻、家庭人としてもきらめく人生を歩んでいきたい。Re.museから、こうした女性をたくさん輩出したいです。私がそのロールモデルになることで、後輩たちへ道をつくっていきます」


インタビュー・編集/青木典子、高橋奈巳 撮影/平山諭

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