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株式会社 Surpass

石原 亮子Ryoko Ishihara

代表取締役

保険、ネット広告、プラント――多様な営業経験を活かして起業

社会の動きやニーズをとらえながら、10年先、20年先を見据えてチャレンジしていく――そんな石原のスタンスは、Surpassを起業する以前から身に付いていたようだ。

石原は、両親がそれぞれ自営業という家庭環境で育った。株に通じていた母の影響で、高校時代から「マクロ経済」に興味を抱いた。通学中に見る電車のつり革広告から経済動向や企業の戦略、次に流行るもの、商品の良し悪しなどを予測しては、よく母親と株の動向について談議していたという。

短大卒業後に就いた仕事は生命保険の営業。20歳そこそこでマクロ経済を語る石原は、「おもしろい子」と経営者たちの心をつかみ、営業成績を伸ばした。「石原さんがそう言うなら」と、契約してくれる顧客も多かった。しかし、営業として自信を付けるにつれて、疑問が浮かぶようになる。

「契約をいただければ、私はうれしい。でも、相手は心から喜んでいるんだろうか。この商品は本当にお客様のためになっているんだろうか――」。

そんな折、会社が新商品をリリース。しかし、経済動向を先読みする目が養われていた石原は、「この商品はお客様にメリットを提供できないのでは」「他社商品より劣るのでは」と察知し、葛藤する。結果、「顧客満足の追求」に限界を感じ、3年勤めた会社を辞めた。

以降は、さまざまな業種の営業を渡り歩く。グルメサイトの立ち上げ、ペット保険の立ち上げ、地下水プラント、EC広告、オフィスのコンサルティング、上場企業のIR資料の制作や翻訳の営業など、いずれのプロジェクトでも高い業績を挙げた。

1社を除き、あえて「契約社員」という雇用形態を選択し続けたのも、石原のこだわりからだった。

「常に『つま先立ち』でいたかったんです。学生時代にソフトボールをしていたんですが、地面にべったり足をつけていたら、どこにボールが転がってきても捕れない。仕事の選択においても、柔軟でありたかったんですね」

そして2008年、企業の営業活動を請け負う「営業アウトソーシング」事業で会社を立ち上げた。しかし、営業スペシャリストたちを採用したものの、顧客からクレームが相次ぐなど、最初からつまずくことになる。石原は当時を「人を育てる、チームを育てるという視点が欠けていた」と振り返る。

苦い体験を経て、「シゴト」とは、「仕える事」ではなく「志事」――志を持って取り組むことであると捉えた石原。自分が働く上での理念と、実現したいことを見つめ直し、「経営理念」を明確に打ち出した。

「『志事』を通して『人材』から『人財』へと変革し、関わるすべての人と豊かになる」

それでも思うようには運ばなかった。「人を育てる」という新たな方針に対し、営業のエキスパート社員たちが反発。10人いた社員全員が、半年のうちに会社を去った。さすがに心が折れかけたが、それでも石原は最後の賭けに出る。新卒を2人採用し、自分が経験してきたこと、学んできたことをありとあらゆる方法で必死に伝えたのだ。2人の「素直さ」が功を奏し、ぐんぐん吸収し、大きく成長した。

こうして、理念とビジョンに従い、伝えること・共有することに力を入れた結果、営業未経験者を成長させる風土が醸成された。現在も2ヵ月に一度、『ココロザシラボ』と題した研修を開催。社員同士が、3年後、5年後の会社や自身のビジョンについて語り合い、夢や目標を共有している。新規事業の起案やサークル活動の立ち上げなど、主体的な活動につながっているという。

2017年、「最も輝く女性、最も女性が活躍する会社」を選出する『JAPAN WOMEN AWARD 2017』(Forbes JAPAN主催)において、Surpassは総合ランキング(従業員数300名未満の部)で第3位を受賞した。

Profile

1979年、東京都生まれ。2008年に、「営業のあり方を変えたい」という想いで株式会社Surpassを創業し、代表取締役に就任。営業を通して、女性のエンパワーメントを高め、2017年Forbes JAPAN主催の「JAPAN WOMEN AWARD 2017」にて総合ランキング第3位を受賞(従業員数300名未満の部)。LTVを重視した女性による営業アウトソーシングのパイオニア。また、2002年には3ヵ月間世界一周の旅に出て、笑顔とユーモアがあれば国境や人種を越えられることを実感!今までに行った国は50ヵ国以上。

Contact

株式会社 Surpass

東京都品川区西五反田7-20-9 KDX西五反田ビル3F

https://surpass-star.com/