優れた技術や知識を
持つ人々に
「輝ける場」を
提供したい

株式会社ヒュープロ 代表取締役 山本 玲奈

株式会社ヒュープロ

山本 玲奈Reyna Yamamoto

代表取締役

2017.02.01

「士業」にフォーカスし
人材マッチングサービスを提供
学生も営業部隊に参画。
「若手の育成」にこだわり、
トップセールスの技を伝授

「士業」に特化した人材マッチングサービスを提供

少子高齢化に伴う労働人口の減少などを背景に、業界を問わず人手不足が深刻化している。税理士、会計士、社会保険労務士、司法書士、行政書士といった「士業」も例外ではない。山のような書類の封入作業や入力作業といった雑務に追われ、実務に時間を割けずにいる「士」が少なくないのだという。

ここに着目したのが、株式会社ヒュープロの若き女性社長・山本玲奈だ。

「士業において『先生』と呼ばれるような方々が、誰にでもできる仕事に追われ、プロフェッショナルとしての能力を発揮する仕事に集中できずにいる現状は、決して望ましいものではありません。何とかしたい、と思いました」

資格試験受験者数の推移にも表れているとおり、士業を志す人は年々減少の一途を辿っている。士業に魅力を感じる人が減っていると言ってもいいだろう。士業の事務所がアシスタントを採用しようとして求人サイトに広告を掲載しても、なかなか応募・採用に至らないのはそのためだ。

しかも、士業に携わる人は自らをアピールする機会がそれほど多くないため、限られた広告スペースの中で仕事の魅力を伝えられていないケースも多い。

そこで山本は、士業の人々と求職者の間に立ち、両者を結びつける役割を担うことで、人材不足の課題を解決したいと考えた。

士業に興味を持って仕事を探している人や、業種にこだわらずアルバイト先を探している可能性がある若者にターゲットを絞ってアプローチするため、業界初となる士業に特化したアルバイト情報サイト『ヒュープロアシスタント』を立ち上げた。

「アルバイトという雇用形態に限定したのは、正社員や契約社員に比べて壁が低く、若い人たちに応募してもらえると考えたからです。現場で先生方の仕事ぶりに触れることによって、『この業界おもしろい!』と思う人が増えてくれたらうれしいですね。“今”必要な人材を提供しつつ、未来の人材確保にもつなげていきたいと考えています」

「士業のプラットフォーム」を機能させるためには、学生をはじめとした若年層にサービスを知ってもらい、利用してもらう必要がある。同社が主にPR活動を展開するのは、ツイッターやインスタグラムなどのSNSだ。

SNSは、今や「最も若者が活動している場所」だと言っても過言ではない。特に、士業の資格受験を控えている人や学生は勉強用のアカウントを持ち、プロフィールやアカウント名に学校名や受験生である事実を明記しているため、自然とターゲットを絞り込むことができる。

「現時点では若年層と接触する手段としての利用が主ですが、今後は国家資格を取ろうとしている受験生向けの情報メディアと連携して、士業そのものに魅力を感じてもらうことを目的とした活用方法も模索していきたいと思っています」

株式会社ヒュープロ 代表取締役 山本 玲奈

意欲があれば輝ける仕事だから、「営業」にこだわりたい

ヒュープロではインターンを積極的に受け入れている。SNSを使ったアプローチなどは、同社の若い感覚が特に活きる場面だろう。「若年層が現場に立てば、もっと生き生きとした社会を創出できる」と山本は話す。

学生の営業部隊も作り、組織しているのも、若年層を育てたいという思いの強さゆえだ。他社で営業要員として採用されたインターン生も一時的に受け入れている。そして、以前参加したNPO法人で最優秀新人賞を受賞した自らの「学生でもできるトップセールス」のノウハウを伝授している。ビジネスマナーも業界知識も「ゼロ」に等しい学生たちを、業種・職種を問わず堂々と営業活動できるまでに鍛え上げていく山本の手腕は、彼女よりはるかに年上の経営者や営業マネジャーも一目置くところだ。

「営業は誰にでもできる仕事。誰でもトップになれる可能性がある仕事だからこそ、営業会社にこだわりたいし、営業で若い子を育ててあげたい。それが私の信念です」

山本の営業力の根底にあるのは、幼少時から中学校まで海外で暮らし、現地校に通った経験だ。ともに経営者である両親のもとに生まれた山本は、生まれ故郷の神戸を2歳であとにし、インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール、香港と数々の国を渡り歩く。どの国でも、「せっかく海外にいるんだから」と現地校に通わせたのは母だった。

「最初のうちこそ現地の言葉がわからず戸惑いましたが、すぐに慣れました。主張しなければ存在を意識してもらえませんから、積極的になるしかないんです。おかげで社交的になりました」

中学校を卒業し、帰国を考えたときにストップをかけたのも母だったという。「帰国子女で、外国語はペラペラだけど日本語はうまく話せないって日本人として矛盾してるよね」という母の意見に納得した山本は、高校生活も海外で過ごそうと決意し、慶應義塾ニューヨーク学院への進学を決めた。

ほとんどの生徒が寮に通う同校で、山本は限られた関係性の中で周囲の人とうまく交流する術を学んだ。自由である一方、勉強も部活も行事もすべてに全力で取り組むことをよしとする校風で、“できない”は許されない厳しさがあったことも、強い精神力を育むのに一役買ったようだ。東日本大震災が起きた2011年にはボランティア団体を組織し、多額の募金を集めて送金するなど、学校外でも積極的に活動して充実した日々を送る。

しかし、高校を卒業して念願の帰国を果たし、慶應義塾大学法学部法律学科へ進んだ山本を襲ったのは深い喪失感だった。司法試験の勉強をしたり、レジ打ちのバイトをしたりしても、輝いていた高校時代に比べるとどこか物足りない。打ち込めるものがない、と感じた山本は、無力感に苛まれるようになった。

そんなときに始めたのが、インターンシップコーディネート事業を行うNPO法人の活動である。

株式会社ヒュープロ 代表取締役 山本 玲奈

Profile

高校までを、5ヵ国以上の国で過ごし、慶應義塾大学に入学することをきっかけに、18年間海外生活を過ごした末、日本へ帰国。大学時代、全国4000人以上のスタッフが所属するNPO法人にて、営業活動や新規事業の立ち上げ、顧客開拓を経験し、最優秀賞等の3冠を達成する。その後、司法試験の受験勉強と同時に、スタートアップやベンチャー企業でのインターンシップを経て、数々のビジネスコンテストにて入賞をする。大学3年時、日本を元気にすることをコンセプトに学生団体を設立し、2015年11月、「凄いの代名詞になろう」を経営理念に、【輝く人のプロデュース】をするプロデューサー組織を目指す株式会社ヒュープロを設立。士業業界を元気にすることを第一歩目のミッションとし、士業特化型マッチングサービスを提供する。

Contact

株式会社ヒュープロ

東京都渋谷区道玄坂2-16-8

http://www.hupro-inc.net

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