美容通販事業で33年。

老舗2代目のこだわりは

「自由でフラットな組織」

株式会社ワークス

須合 玲奈Reina Sugo

専務取締役

相手のために懸命にやることで、はじめて私利私欲を得られる

現在は着実に事業拡大を続けているワークスだが、創業からの10年間はもがき苦しんだ時代だった。
父である先代社長がワークスを立ち上げた頃を「マイナスからの出発だった」と須合は振り返る。美容業界の老舗問屋から独立し、まずドラッグストアに商品を卸す会社を立ち上げるも、得意先が倒産。巨額の「焦げ付き債権」が発生し、借金を負うことになった。
再起をかけて挑んだのが、全国の美容サロンをターゲットにした通信販売事業だった。その頃に登場した宅配業者の「代金引換サービス」を利用すれば、現金を即回収できる。また、1地域1社を前提とした代理店制度が根付いていた美容業界で通信販売を展開するのは画期的だった。
しかしながら、先進的な取り組みは業界から猛反発を受けた。業界のしがらみから商品を卸してくれる先がなかなか見つからない。買い手はいるのに、販売する商品がない。当時の苦労を、須合はこう語る。

「先代が最初に購入したのは、ボロボロのジープでした。その車で知り合いの会社を駆け回り、商品を譲ってもらうところからのスタート。父は『自分には美容業界の知識と車の運転しかできることがないから』と腹をくくっての起業でしたが、最初は本当に苦労の連続でした。私たち家族も総出で、全国から電話帳を取り寄せ美容院などをリストアップし、手書きのDMをコピーして発送。それはもう大変な日々でしたね(笑)」

商品の仕入れ確保には苦労したものの、美容サロン側からのニーズは高く、10年目にはようやく事業が軌道に乗り出した。ところがその矢先、先代社長が他界する。後を引き継いだのは、妻の須合清世美(現:代表取締役)と娘の玲奈だった。
「先代が築いた事業基盤をなんとか発展させていきたい」。男性主体の業界にあって、2人は各所に頭を下げ、商品の仕入れ先を確保し続けた。そして業績は順調に伸びていった。

ワークスでは、社訓にもなっている先代の言葉がある。「私利私欲の追求」だ。
しかし、これは決して「自分だけがよければいい」という意味ではない。自身の利益を追求するために、まずは相手をよく知り、事情を理解して、相手のためになることを懸命にやる。そうすれば自分の味方についてくれる、ということだ。そんな先代の姿勢が、須合の脳裏に焼きついている。

「先代は、まさにこのことを実践していました。だから困っていたときにも多くの問屋さんが味方になってくれ、商品を分けてくださり、商売をすることができたんです。私たちが今でもお客様の声に真摯に耳を傾けるのは、お客様の事情、環境を常に分かるようにしておくことが、結果的には自社の利益につながると考えているからです」

先代から会社を引き継いだ段階で、これまでのカタログ通販から本格的にインターネット通販を強化していった。Webサイトを立ち上げ、社内の業務システムも新しいものを導入。現在の朝霞支店に拠点を移し、従業員数も着々と増えていった。
事業規模を拡大するにつれ、仕入れ環境も改善。メーカーと直に商談ができるようになった。もはや1地域1社という代理店制度の時代ではないと須合は確信している。

「ネット通販や大型店がエリアに関係なく販売をする時代です。例えば、以前は地域の電気屋さんがたくさんありましたが、大きな量販店やネット通販の台頭によりなくなってしまっています。美容業界でも、独自のネット通販を始められるメーカーさんや問屋さんも出てきました。あらゆる業界で同じような流れになってきているのです」

Profile

東京都生まれ。1994年、株式会社ワークスに入社、営業企画を担当。1998年、専務取締役に就任。同年、埼玉県朝霞市に支社を設立。2018年に創業32周年を迎え、美容業界通販のパイオニアとしてさらなる発展をめざす。

Contact

株式会社ワークス

<本社>

東京都中野区弥生町4-14-2

<朝霞支店>

埼玉県朝霞市三原1-2-5

http://www.works-inc-net.co.jp