いまと未来を
つくるのは「縁」
縁あってつながった人に
最大限の価値を提供する

株式会社鳩山総合研究所

鳩山 玲人Rehito Hatoyama

代表取締役

「父の死」により学びから離れ、「祖父の死」が学びへの意欲に

東京で生まれた鳩山は、三井物産で法務を担当していた父の仕事の関係で、3歳のときにアメリカのボストンに渡る。1年間のアメリカ生活を経ていったん日本に戻り、その後3年半オーストラリアで暮らした。当初は、友だちもおらず、言葉もわからない環境で「怖い」「嫌だな」という気持ちに襲われた。実際、駐在員の子どもの多くは、現地の学校になじめず、日本人学校に転校する者も多かった。
しかし、鳩山は「どんな環境でも生き抜いていかなければならない」と気持ちを切り替え、帰属意識を薄れさせた。小学校4年生で日本へ戻る頃には、環境に適応しつつも自分らしさを失わないという強いパーソナリティが形成されていた。

幼い頃から勉強一筋で、成績は常にトップクラス。高校入学時は、東大合格も期待されていた。しかし、高校2年生のとき、父親の死をきっかけに大きな変化が訪れた。父を失った悲しみと寂しさがこみ上げると同時に、鳩山は、これまでの抑圧から解放されたとも感じていた。思春期で社会への反発心が高まる時期だったこともあり、音楽やスケートボードなどのストリートカルチャーに没頭するようになり、今までのように勉強に身が入らなくなった。

真面目さの裏に隠れていたもう一つの個性の萌芽によって成績は下降の一途をたどり、受験には失敗。1年間の浪人生活を経て、青山学院大学へ進学した。ようやく安堵したのも束の間、入学直後にソニー研究所の初代所長を務めた祖父が他界した。

「私は、父親代わりであろうとしてくれた祖父に反発ばかりしていましたが、祖父は僕の進学をとてもよろこんで、病床から手紙を送ってくれました。『大学は大切な場所だから、真面目に勉強しなさい』と。祖父からのメッセージに心を打たれ、大学では再び意欲的に勉強に取り組むようになりました。でも、この手紙が祖父の遺言となってしまいました」

現在、世界を股にかけ活躍する鳩山が「世界」を意識し始めたのは大学時代のことだ。大学3年のとき、ハーバード大学からマッキンゼーを経て青学で教鞭をとっていた経営学者の石倉洋子教授に出会った。英語でディスカッションをするハーバード式の授業に夢中になり、さまざまなプロジェクトを手掛けながら社外取締役も務める石倉教授の姿を間近で見るうちに、「自分もハーバードへ行けるかもしれない」と初めて思った。

「大学受験に失敗した時点で、日本人的には1回キャリアが終わるわけですよ。僕自身、目標が高かった分だけ挫折感や劣等感も強かった。だから、入学当初はキャリアをどう作っていくかということをあまり考えていなかったんです。社会人になって、会社生活に没頭しているうちに一度は忘れてしまうのですが、『ハーバードっていいな、海外留学っていいな』という想いはこのときからずっと意識のどこかにあったと思います」

就職活動では、大手企業を中心に多くの内定を獲得。しかし、父がハードワークの末に早く亡くなったこともあり、日本企業には魅力を感じず、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)への入社を決意した。非常に高い倍率を突破し、高い評価を得ての内定だった。

しかし、「日本企業にどうして行かないの。商社にどうして行かないの」と母の猛反発に遭ってしまった。母は同じく商社勤務であった亡き父を、息子である自分に重ねていると感じた鳩山は、母の想いを汲み取り、三菱商事からキャリアをスタートすることに決めた。

Profile

青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、三菱商事に入社。エイベックスやローソンなどでメディア・コンテンツビジネスに従事。その後、海外に渡り、2008年にハーバードビジネススクールでMBAを取得。同年、サンリオに入社し、経営戦略、海外事業、映画・メディア・IT等新規事業を担当し、ハローキティのグローバル化に貢献したのち独立。現在はコンテンツ・メディア/コンシューマーブランド/テクノロジー分野のエクスパートとして様々なプロジェクトに参画している。LINE、ピジョン、トランスコスモス、DeNAの社外取締役を歴任。Sozo VenturesのVenture Partner。UUUMアドバイザー。米国経済誌「Business Insider」より、フェイスブックのシェリル・サンドバーグや政治家のミット・ロムニーと並んで「ハーバード・ビジネススクールのもっとも成功した卒業生31人」にも選出される著書に『世界の壁は高くない』(廣済堂出版)、『ブロックバスター戦略』(監訳・解説/東洋経済新報社)、『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』(幻冬舎)。パロアルト在住。

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