物流業界のトップ
ランナーとして
業界を変革していく

株式会社ライフサポート・エガワ 代表取締役 江川 哲生

株式会社ライフサポート・エガワ

江川 哲生Norio Egawa

代表取締役

2017.03.07

理念を継承し、
新時代に挑む
人材育成に注力し
「誰もが経営幹部を目指せる」会社になる

物流業の進化の立役者、エガワの「共同配送」システム

ライフサポート・エガワという社名を知らなくても、「LSE!」という青いロゴマークのトラックを目にしたことがある人は多いだろう。そして、それ以上に多くの人々が、同社の恩恵に浴したことがあるはずだ。

というのも彼らが扱うのは、誰もが知っているお菓子や加工食品、酒類など、100社以上ものメーカーが製造した商品。それらを自社のセンターで集約し、スーパーやコンビニなどの小売店の物流センターに配送している。

「共同配送」と呼ばれるこのシステムを、同社は1990年代初頭という早い時期から手がけるようになった。多様化した時代のニーズに応えるためだ。

メーカーは次々と新商品を開発し、店舗の売り場には人気商品のラインナップが週単位といわず、数日単位という短期間で入れ替わる。特に食料品は、先に入荷した商品を先に出庫することによって鮮度管理をすることが大原則だが(先入れ先出し)、ライフサポート・エガワの共同配送センターが数百種類におよぶ商品アイテムごとに製造年月日を把握し、順次出荷することでこの流通システムを可能にしているのだ。メーカー、卸、小売から「エガワでなければ」と選ばれ続ける存在となっている。

江川哲生は2003年に経営を引き継いだ。「脱・運送」というスローガンを掲げて邁進してきた創業者である父の理念を守りつつ、物流業界にインパクトを及ぼす、大胆な改革を行っている。

象徴的なのは、白を基調に鮮やかな青いラインが入ったユニフォームを新調したことだろう。「汚れが目立たない」という理由で濃紺や黒のユニフォームが業界内では多く用いられてきたことを考えると、「白」という選択は真逆の試みである。

実際、新ユニフォームに対しては社内からも反発が起きた。古参のスタッフからは「新社長は現場のことをわかっていない」という声もあがった。しかし、ユニフォームに託した江川の思いが浸透すると、誰もが胸を張ってこれを身につけるようになったという。

「私たちが扱っているのは食料品ですから、『汚れが目立たない』ことはメリットではなく、むしろデメリットです。汚れは隠すものではなく、私たちの職場から完全に除かなければならないもの。ユニフォームが汚れないような環境をつくらなければならない。それを目指し、実現してきました」

株式会社ライフサポート・エガワ 代表取締役 江川 哲生

人々の生活を支え、命を救う「ライフサポート」への使命感

ライフサポート・エガワという社名に変更したのは2000年。創業時の社名「江川運送」から「運送」の2字を除くのは、「脱・運送」を目指した創業者の意思だった。

当時の江川は、実は新しい社名に違和感があったという。「ライフサポート」という言葉は、生命保険や医療、介護などのイメージのほうが強く、まぎらわしいと感じていたのだ。

そんな江川が、新たな思いをもってこの社名に向き合う出来事が起こった。2011年3月11日に起きた東日本大震災である。

震災2日目、仙台営業所と連絡がつき、物資不足に悩む窮状を知った。すぐさま秋田営業所から米と毛布、発電機などの支援物資を送るよう指示。江川自身もFacebookなどで救援物資を募り、自らハンドルを握って片道7時間かけて物資を運び、支援を続けた。

そんなある日、彼は支援を受けた人が自身のFacebookに書き込んだ、こんな言葉を目にした。

──ライフサポート・エガワは、私たちの生活を支え、命を救ってくれた。

このとき江川の胸に、創業者が社名に込めた意味がくっきりと刻まれたのだという。

「物流とは人々の生活を支え、生命を守る仕事。そんな使命感を持ってやっていこうという決意を新たにしました。そして『生活と命を守る』を軸としたとき、まずはともに働く仲間の生活や将来のための会社づくりを、改めて見直そうと考えたんです」

現在、江川はこれまで行ってきた倉庫管理サービス、配送サービスを強化するかたわら、従業員の働き方の改革や、社内制度の整備などに着手している。

物流業界では、労働集約型産業としての古い体質が一般化しており、現代の働き方とはそぐわない面があった。そこで、年間休日日数の増加など、ワークライフバランスの向上を図っている。また、人材不足や雇用難が叫ばれる業界に若手を誘致し、未来のエガワを担う人材として育て上げるための教育制度や研修の体系化を行っている。こうした取り組みを通して、人々の生活を支える物流業界の一員として、これからも存続・発展していける会社組織へと基盤を整えたい考えだ。


Profile

埼玉県出身、1972年生まれ。

1995年 建設工学科を卒業後、埼玉県の建設会社に入社。3年間、現場監督を務める。

1998年 江川運送株式会社に入社。現場監督の経験が人材の配置やマネジメントに役立つ。

2000年 社名を株式会社ライフサポート・エガワに変更。取締役に就任。

2003年 代表取締役に就任。

2012年 株式会社ライフサポート・エガワホールディングスを設立、代表取締役CEOに就任。

Contact

株式会社ライフサポート・エガワ

東京都足立区入谷9-22-4

http://www.egw.co.jp/

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