社員を育てる“教育力”は
どの企業にも負けない

ブルーコンシャス株式会社

本田 也晃Nariaki Honda

CLO専務取締役

「難しいことも諦めない」――支店開設を次々と成功

「会社にとって一番大事なのは、社員を育てること。当社には、一人ひとりのポテンシャルを最大限に引き出すステージが整っています。最初から売れる営業マンなんていません。売れない人に売れる力を付けさせるのが我々の役目だと思っています」

そう話すのは、ブルーコンシャス株式会社でCLO専務取締役を務める本田也晃だ。金融機関で5年程勤めた後、高校生からの夢である起業に向けて資金を貯めようとエネルギー関係の営業職に就いた本田。入社2年後にはマネジメントにも携わるようになり、その一環で新卒社員の教育係を担当し、人材教育の重要性を感じたという。

「起業することが目標でしたが、いきなり社長になったところで、社員を成長させることができなければ会社は大きくしていけないと感じました。経営哲学の中で、人の教育は不可欠だと。新卒社員に教えていく中で、売れる人と売れない人の違いやコミュニケーションの取り方などを自分なりに勉強、分析したことが、ここでも活かせていると思います」

そして、ブルーコンシャスは大阪で設立。太陽光発電をメイン商材としてスタートしたものの、住宅が密集し屋根の面積が小さい大阪では、搭載量が少なくなかなか売り上げが伸びない。そこで、日照時間が長く、一棟の屋根も大きい沖縄での支店立ち上げを、本田が牽引することとなった。

しかし同じ日本とは言え、本州からきた設立間もない会社がすぐに受け入れられるはずはなく、知名度ゼロの状態からコツコツと顧客の信頼を獲得することから始めた。沖縄にある会社のインフラ整備などを中心に、地元企業のスポンサーになったりCMを放送したりと地域に根付いた活動を続けていくうちに、人々に少しずつブルーコンシャスの名が浸透。立ち上げから2年後には、県から新卒の採用先企業に選ばれるほど認知が広まった。

沖縄に続き、自身の故郷である福岡での支店開設も手がけた本田。現在は社員数100人を越え、会社全体の法務関連業務を束ねる大規模拠点となった。

「2017年に福岡支店から九州支社へとランクアップしたことは印象深いです。沖縄では自分もプレイヤーのひとりとして現場に出ていましたが、いずれは統括する立場となって支店の立ち上げを成し遂げたいと思っていました。その目標をここ福岡で叶えられ、今では大勢のスタッフを抱える支社にまで拡大することができた。とても嬉しいことですね」

福岡支店をスタートから支えた2人の社員は、今では常務執行役員のポジションで活躍している。実績を残すスタッフには男女問わず役職をつけ、責任ある業務を任せるのがブルーコンシャスのスタイル。キャリアアップの道が拓けている環境だ。

「自分で考えて仕事をしたい人にはすごく働きやすい」という言葉どおり、トップダウンであれこれと指示することはほとんどない。事業展開の方針を定める際も役員だけで話し合うのではなく、全社員から募ったアイデアをもとに決め、全員で組織づくりに向き合っている。一人ひとりが主役のブルーコンシャスで、今後のビジョンを本田はこう話す。

「うちは営業会社なので、営業社員が安心して仕事に臨める体制を構築するのが我々バックヤードの使命です。彼らが必死で獲得してきた契約の事務的な管理においてミスのないよう進めていきたい。いつも社員たちに話し、自分にも言い聞かせているんですが、どんなに難しいことだとしても諦めてしまえばそこで終わりです。すぐに無理だと判断するのではなく、とにかく行動してみることを今後も心がけていきたいと思っています」


インタビュー・編集/角田尭史、堤真友子

撮影/木下将