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ダーウィンホールディングス

中野 正幾株式会社ダーウィンホールディングス

代表取締役社長

失敗を経験した人は強い。失敗を糧に挑戦し続ける人を応援したい

こうして中野は、2007年11月に株式会社ダーウィンズを創業する。以来10年間は、山もあれば谷もあった。一番つらかったのは2011年の東日本大震災。収益の柱であるコールセンター業が、テレビの通販番組やCMなどの相次ぐ自粛を受け、仕事を一切できなくなったのだ。「自分はどうなってもいいから、働く皆を不幸にはしたくない」。リストラという決断をしてもおかしくない状況の中、社員やコールセンタースタッフの雇用を守り続けた。3ヵ月後に再開して業績を回復できたのは、その決断があったからだ。

グループをホールディングス制へ移行したのも、事業の継続性を高めるため。挑戦を恐れない集団であり続けたいが、そのためには失敗を許容できる体制が必要と考え、自らは各事業の運営から退き、一歩引いて支える存在になった。

「社員の皆には、失敗を恐れずアグレッシブに挑戦してほしい。挑戦をさせるなら、失敗したときの受け皿が必要。“失敗は成功の母”ですから、上手くいかない可能性が高くても、多少の損失で済むなら『やってみたら?』と言うことが多いですね」

例えば、2012年に徳島で新設したコールセンターは、一般的に5~10名体制で立ち上げにあたるところ、ただ1人の社員に任せた。本人の努力の甲斐あって1年で100人体制にできたものの、スタッフの士気は低く、サービス品質はイマイチ。でも、彼なりにやった結果の失敗だったからこそ、中野はその失敗を責めず、一緒に立て直しに入った。そのメンバーは今、新規事業のサービス担当を務めている。「あのとき失敗させてもらえたからこそ、今の自分がいる」と、自身の成長に手応えを感じているという。

「一からコールセンターの立ち上げ方を教えていたら、きっと本人はそこまで成長しなかったはずです。自分なりに行動したことの何が原因で失敗したのか、自分自身で考えたからこそ、その経験をベースに次の行動が変わってきたんだと思います」

「失敗した人ほど価値がある」。それが中野の信条だ。同じ能力の人が2人いたら、失敗を多く経験している人に任せたいとも思っている。それは中野自身が成功も失敗も経験して成長してきたからに他ならない。そんな環境でこそ、人は変われるのだと信じている。

「遊びだって、人から強制されてやっても楽しくないですよね。仕事も同じ。誰かに言われたとおりにやるより、自分なりに動いた方が絶対に面白い。上手くいかないこともあるし、勝負に負けたり、間違ったりすることもあるはず。でも、試行錯誤の上で結果が出たときの喜びは格別。それを味わえる環境を、僕は社員の皆に提供したいんです」

株式会社ダーウィンホールディングス 代表取締役社長 中野正幾

インタビュアーの目線

「まずやってみよう」とアグレッシブな仕事の任せ方をする中野社長ですが、人柄は驚くほどに柔和。撮影中もフロアを通るスタッフの皆さんに配慮し、「邪魔してごめんなさい」とひたすら低姿勢なのが印象的でした。「上下関係はあまり好きじゃない。家族のような関係でいたい」というのがご本人の言葉。そんな姿勢がフランクな関係性を生み出し、社員の皆さんからも積極的に意見が出る環境をつくっているのだと感じました。

インタビュー・編集/垣畑光哉青木典子森田大理  撮影/平山諭

書籍「インターン・新卒採用の注目企業 」から掲載】

Profile

1978年生まれ。2001年、東京大学卒業後、大手保険会社に入社。その後、エッジ株式会社(その後、ライブドアに商号変更)に転職し。M&AアドバイザリーやVC業務に従事。株式会社ライブドアファイナンスの代表取締役社長を務める。2007年、株式会社ダーウィンズを起業。現在は、同社を含む持ち株会社ダーウィンホールディングスの代表取締役社長を務める。

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