人とのつながりを大切にする

株式会社オノフ

安宅 正晴Masaharu Ataka

代表取締役

創業時はがむしゃらだった

2000年に、会社を設立しました。いわゆるITベンチャーです。

その2年前、今から数えると16年前に、28歳で一念発起して脱サラしました。最初は個人商店のような形での商売です。インターネットを使った販売やホームページ制作など、いろいろなことをしていました。20代の初めからのサラリーマン生活に見切りをつけ、夢と希望を抱いて一国一城の主あるじになったのです。しかし、蓋ふたを開けてみれば、初年度の年収はなんと140万円。零細ベンチャーとはいえ、社長とは思えない金額です。当然、サラリーマン時代の年収にも、かすりもしません。
そもそも、自分でデザインやプログラミングができるわけではありません。営業というより、むしろブローカーのような仕事をしていました。そのような得体の知れない人間には、仕事が来なくても当然です。それにしても、年収140万円で一体どうやって生活していたのか。つらかったということ以外には、ほとんど思い出せません。

人間はあまりにも悲しすぎたりつらすぎたりすると、脳内でブレーカーがパチンと音を立てて落ちることがあります。おそらく正気のままでいると再起不能なところまで壊れてしまうから、自己防衛本能が働くのでしょう。おかげで、当時の記憶は断片的です。覚えていることといえば、お金のためだったら何でもやるというくらいに、お金に執着して仕事をしていました。目標は、貧乏を脱して金持ちになること。その一点のみです。そればかり考えていたと思います。

だから、来る日も来る日も20時間でもがむしゃらに働くことができました。もちろん、金を節約できるところはとことん節約しました。そして30代になってようやく、ビジネスを軌道に乗せることができました。

それでも、金のためという揺るぎない信念の下に仕事に没頭し、売り上げを伸ばし続けました。利益最優先であることに、何の疑問も感じませんでした。思い返してみると、あの頃の私は守銭奴だったと思います。

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Profile

1970年大阪府生まれ。
1998年に脱サラし、友人の立ち上げた『アメ村サイバーモール』というECサイトの運営に携わり、1999年NTTドコモのi-modeがスタートする際にオフィシャルコンテンツに選ばれi-modeと共にブレイクする。2000年に大阪で株式会社オノフを設立し、企業のデジタル領域でのセールスプロモーションを請け負い、数多くの実績を誇る。2006年に東京、2008年に名古屋に展開し、2011年から東南アジアに拠点を広げ、現在シンガポール、ベトナム、マレーシア、インドネシア、タイの5ヶ国で展開する。

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株式会社オノフ

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