地域のニーズを踏まえて
お寺を再生。
人と人をつなげることで
お寺の存在意義を拡大する

株式会社唯

池谷 正明Masaaki Iketani

代表取締役

マスコミの経験から、「誰にどう伝えるか」の重要性に気付く

池谷は、神戸にある浄土真宗本願寺派、仏心寺という寺の次男として生まれた。幼い頃は、古くからの伝統やしきたりに押しつぶされるような気がして、ずっとお寺が嫌いだったという。

「念仏の価値も、遺族に寄り添うことの意味もわかりませんでした。将来はそのままお寺の人間として生きていくのではなく、自分の力で社会に出たいとずっと思っていましたね」

将来に悩んでいたとき、大きな転機が訪れた。
阪神淡路大震災が起き、自宅が全壊。母方の実家がある福岡に居を移し、仏教系ではない西南学院大学に進学したのを機に、お寺とは距離を置くことになった。卒業後は福岡のテレビ局に就職。面接で訴えた「番組を縁の下で支える立場になりたい」という希望通り営業に配属され、広告主に番組の意図や出演者の想いを伝えて協賛を獲得する仕事に従事する。

当時のテレビ業界は、すでに弾けていたバブルの気分から抜け出せないまま、大量消費・大量生産を続けていた。視聴者の声に耳を傾けず、営業がとってきた案件を精査することもなく、これまで通りの番組制作をやり続ける日々。次第に視聴率は落ち、視聴者が番組に寄せるメッセージの数も減少の一途をたどる。当時について、「一度立ち止まって、自分たちのステーションブランドは何か、自分たちにしかない強みは何かを考える時間が必要だった」と池谷は振り返る。

「このとき感じたことや経験したことが、お寺の価値を地域住民とともに考えるという現在の姿勢に活かされていると思います」

Profile

1975年、神戸市にある寺の次男として生まれる。大学卒業後は福岡のテレビ局に入社し、広告営業を経験。14年間勤めたのち、ベトナムの広告制作会社に転職し、在越日系企業のブランディングに従事。2017年に帰国し、株式会社唯を設立。都内の寺院の広報担当として雑誌社やライター、一流企業の経営者と住職の協業企画を実施した。現在、宗派問わず寺院や僧侶のマーケティング活動や業務支援をサポートしている。

Contact

株式会社唯

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