「愛される店づくり」の手腕を磨き上げ、
いつか故郷で自分のお店を持ちたい

株式会社プリマベーラ

牧内 麻生Mai Makiuchi

ニコカウサンコメタダ上里イオン店 店長

新卒で入社し、3年目の牧内麻生。洋服が好きだったことからアパレル業界を中心に就職活動。「会社の雰囲気」を最も重視した結果、プリマベーラを選んだ。プリマベーラのイベントを見学した際、社長の吉川が一人ひとりのスタッフをファーストネームで呼んでいるのを見て、その距離の近さに魅力を感じたのだ。

最初の配属先は、古着ショップ『ドンドンダウンオンウェンズデイ』の熊谷店。アパレルメーカーの場合は、自社ブランドの同じ商品が何十着と入荷するが、古着屋の場合は一着一着が新しい出会いだ。もともと洋服好きのため、毎日さまざまなブランドの洋服が入荷されてくる環境はとても刺激的だ。

「『ドンドンダウン』ではとにかく自分が楽しむことを大切にしていました。スタッフが楽しく働いていれば、それはお店の雰囲気にも表れる。お客様も楽しい雰囲気の中でお買い物ができると思うんです。少し気分が落ち込んでいても、プロとして、笑顔でお店の空気をつくることを意識していました」

店舗ではスタッフをクラス分けしており、アルバイトは基本的に「1グループ」から始まる。お手本となりアドバイスをする立場になると「2グループ」に、次は「準社員」「正社員」という分類だ。アルバイトでも自分の担当を持つことができ、上を目指そうと思ったときにステップアップの構造が分かりやすくなっている。

正社員はアルバイトの指導も担うが、牧内にとって印象的だった出来事があった。

「気分が変わりやすいアルバイトスタッフがいたんです。遅刻するし、規律を乱すようなところも。社員として指摘はしていたものの、段々言うのも辛くなってきて…… でも、その子自身は仕事が好きで楽しんで働いてくれていることが伝わっていたので、そういう基本的な部分が乱れてしまうのはもったいなく感じて、あきらめずに言い続けました。そうしたら、徐々に勤務態度も良くなり、私の異動が決まったときには『素直に聞けずに反抗しちゃってたけど、すごくありがたかったです。私も上を目指します』と言ってくれたんです。伝わっていたんだと分かり、とてもうれしかったですね」

店長とアルバイトのつなぎ役を務めた努力と成果が評価され、3年目に入る頃、『ニコカウサンコメタダ』の店長に就任した。2着買うと3着目が無料になる古着屋だ。

そこでは店長として「スタッフと会話をする」という基本を大切にしている。出勤時には「おはよう」だけでなくその日の洋服を褒めたり、体調を気遣ったり。何気ない雑談からスタッフの好みや性格、価値観をつかむようにしている。

「私は本来、一つのことに集中してしまうタイプ。でも、自分の仕事に熱中しているときって、『話しかけるなオーラ』が出ちゃうじゃないですか。それだと、スタッフが質問をしづらいし、意見を言うタイミングも逸してしまうので、常にオープンでいるよう心がけています。スタッフの好みの商品が入荷されたら、その子のハンガーに掛けておくなど、会話のきっかけをつくるように工夫しています」

『ニコカウサンコメタダ』には常連も多く、「このお店は居心地が良いね」「スタッフさんが話しやすいね」と声をかけられる。スタッフのチームワークを高めることで、そんなふうに思ってくれるお客様を増やすのが牧内の当面の目標だ。

「ゆくゆくは独立して、地元の長野で自分の古着屋を持つのが夢。ここは店舗運営や売上の立て方を学べる絶好の環境です。お客様にとってもスタッフにとっても居心地のいいお店をつくり上げ、そのノウハウを活かして夢を実現したいです」

株式会社プリマベーラ 牧内

インタビュー・編集/青木典子、ニシブマリエ 撮影/田中振一